病院出産での赤ちゃんの誕生、産後の処置から新生児への検査


今回のテーマは、

病院出産での赤ちゃんの誕生、
産後の処置から新生児への検査

について紹介します。

今回も自然な出産を学ぶ
前提知識として知っておくべき、

病院でのお産の一般的な
流れについて見ていきましょう。

前回紹介したように

病院出産の流れにより

分娩室で無事生まれた赤ちゃんですが、

赤ちゃんの全身が出ると、

医師や助産師さんは直ちに
汚れを拭い、

管を鼻や喉に入れて
羊水などを吸い出します。

その前後に、

赤ちゃんは大きな産声を
あげるはずです。

恐らく泣き叫んでいるはずです。

この泣き声で無事生まれたと
安心する人が多いようです。

これで肺呼吸の開始です。

赤ちゃんが呼吸を始めると、
へその緒は不要とされます。

そこで、

へその緒はすぐに切断されます。
臍帯切断(さいたいせつだん)

或は、呼吸を促すという理由もあって、

産児が呼吸を始める前に切断します。

スポンサーリンク

病院出産での赤ちゃんの誕生後の流れ

さて最大の喜びである誕生を迎え、

家族、特にお母さんにとって
最愛の存在を目の前にする訳ですが、

始めての出会いにあまり時間を
とらせてもらえないのが通常です。

へその緒を切断された産児は、

病院では直ちに検査の
対象となるのです。

すぐに母子が離ればなれになって
別室に移される事も少なくありません。

この検査では、

心拍や呼吸、皮膚の色、
身体の動きなどが観察され、

点数が付けられます。

この点数を

アプガースコア
(Apgar score)

と称します。

五分後にもう一度同じ検査が
行われます。

アプガースコアの点数が低い場合は、

特別な措置が施されます。

誕生後すぐの赤ちゃんが
保育器に収容される事もあります。

また別に、

体重、慎重、頭周りの計測や
肛門計による体温の測定がなされます。

さらに、

口の中や股関節の状態、
内臓の大きさなども検査されます。

この世に生まれたばかりの赤ちゃんも
あちこち触られて迷惑そうです。

あまり泣きやまない子も多いです。

病院出産での産後の処置

こうした検査の間に、
または検査の後に、

産児を産湯に付けて全身を洗います。

また産児の眼には、
抗生物質の点眼が行われます。

これは眼病予防の為です。

通常、こうした産後の措置の後に、

初めて産児は母親の元に運ばれます。

つかの間の赤ちゃんとの触れ合いがあり、

その後すぐにまた、

新生児は新生児室へ移されます。

(母子はたいてい三日間ほど、
別々に療養されます)

一方で、産婦の方は、
産後の娩出後にもう一つ

大きな山を越えなければ
お産が終わった事にはなりません。

それが後産(あとざん)と呼ばれる、

胎盤の娩出です。

病院出産での胎盤娩出、後産の流れ

赤ちゃんが無事娩出した後、

数分から15分程で、

ちょっとした陣痛(後産陣痛)
があるとされます。

その後しばらくして胎盤が出てきます。

しかし、実際の所、

胎児の娩出と同じように、

胎盤の娩出もいつになるか
予測はできない物です。

病院側の都合からすれば、

いつまでも自然の胎盤の
娩出を待つ訳には行きません。

さらには母体の産道や
会陰からの出血が続くような場合、

なおさら急がなければなりません。

そこで近年では、

病院出産では胎盤の娩出を早める為に、

或は胎盤のはがれた後の
出血を予防する為に、

子宮収縮剤をさらに
母体に投与する病院も多いです。

また、腹部を圧迫したり
冷やしたり、へその緒を少し
引っ張ったりして、

時には医師が子宮内に
手を入れて胎盤を無理矢理
つかみ出す事もあります。

胎盤はお腹の中の赤ちゃんにとって
大切な栄養の宝庫だったわけですが、

そうして娩出された胎盤は
病院側で保管されるケースが
ほとんどです。

こうした胎盤の使い道には
色々な憶測があります。

赤ちゃんの誕生から分娩の終了まで

胎盤が出た後は、

膣内の状態が検査されます。

また、

必要に応じてさらに子宮収縮剤や
止血剤が投与されます。

子宮収縮剤は

子宮の収縮を早めて、
胎盤のはがれた後から出血する

「弛緩出血」などを
防止する為に行われます。

こうした後産の処置が終われば

会陰の縫合がなされます。

局部麻酔を施してから
傷口を縫い合わせます。

さらに抗生物質が母体に投与されます。

これは感染予防の為ですが、

抗生物質は、この後も数日に
渡って投与されます。

これで病院出産における
通常の分娩は終了です。

その後も退院までの毎日、

母体には様々な検査や処置が施されます。

特に子宮、膣、会陰などの状態の観察、
血圧、脈拍、体温などの測定が重視されます。

貧血検査なども行われます。

新生児に対しても、
さらに諸種の検査がなされます。

体重や慎重など一般的な
計測、観察のほか、

肝臓の状態を調べる為の
黄疸計を用いての横断検査
なども行われます。

また、針を赤ちゃんの
足の裏に刺して血液を採取する
検査(ガスリー検査)

も実施されます。

これはいくつかの
先天手にな体内活動の異常の
有無を調べる為の措置です。

病院出産の処置、検査を経て退院へ

ここでは新生児向けの食事として

産後すぐには母乳がでない場合もあり、

母乳だけではなく、ブドウ糖の入った
糖水が与えられるのが一般的です。

水分と栄養補給のためです。

ここでは新生児の
吸う力なども観察されます。

また、ビタミンKの入った
シロップが飲まされます。

ビタミンKの欠乏によって
生じる新生児の頭蓋骨の出血
などを予防する為です。

さらに必要に応じて、

人工乳が赤ちゃんに与えられる
ケースもあります。

そしてここまでの流れで
母子ともに問題がなければ、

無事退院、自宅へ帰宅です。

もちろん出産後も定期的な
病院検査に訪れなければなりません。

さて、ここまでの流れが

病院出産の標準的な手順の流れです。

もちろん、それぞれの
病院の実際の手順には

多少の違いはあるでしょうし、

医学テクノロジーの発展により
手順の加減が起こる事もあるでしょう。

さまざまな新たな出産テクニックを
導入する病院もあります。

ただ大きな流れとしては
こうした流れを覚えておきましょう。

そして、病院出産でも
自然のお産に近づけるべく、

陣痛促進剤の投与や
会陰切開は行わない

という「原則」を持つ病院も存在します。

しかし、、

実際にはそうした原則は建前に
過ぎないというのが病院の実情です。

なぜなら病院のシステムである以上、

基本的には共通の病院医学に
則っていない訳にはいかず、

こうした一般方式を大きく逸脱する
ことは大変困難だからです。

もちろん不自然な介入に疑問を持つ
医療従事者も少数ながら存在しますが、

彼らの意見が通ることはありません。

残念ながら、黙って従うか、
こうした病院システムから出て行くか
しかないのです。

では次回からは、

これまでの知識を踏まえた上で、

自然のお産という観点から見た
病院出産のおかしな点、問題点
について個別に見ていきましょう。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。