病院出産の分娩の手順、診察から内診、陣痛室、分娩室への流れ

病院出産の分娩の手順、診察から内診、陣痛室、分娩室への流れ
今回のテーマは、

病院出産の分娩の手順、診察から
内診、陣痛室、分娩室への流れ

について紹介します。

前回は産婦さんがお産の為に
病院に入院するまでの流れ
を紹介してきましたが、

それでは、

現代日本人の99%が
選択肢として常識として持っている

病院出産では、

どのような手順でお産が行われるか、

これから、病院での分娩の
様子を見ていきましょう。

自然なお産から見ると、

こうした手順の一つ一つに
おかしさや問題点、不自然さなどが
挙げられるのですが、

ここではひとまず指摘はせず、

病院出産の問題や対処法の詳しい
話しはまた別の機会に譲るとして

まずは現実を知る所から、

もちろんまた日本で数えきれない
ほど存在する病院によって、

考え方、細かいサービスの違いが
あることは当然の事ですが、

ここではあくまで病院での標準的な
分娩の流れとして認識してください。

スポンサーリンク

入院診察から陣痛室への流れ

まず病院に行くと、

入院診察として、

問診、内診、超音波検査
などが実施されます。

しっかり健康保険証を
持っていきましょう。

この辺りは普通の病気や怪我による
外来診察と流れは変わりません。

ここでさらに一般的な検査が行われます。

母体の健康診断、
血圧の測定や尿検査、

また必要に応じて、

血液検査やレントゲン検査
も行われます。

これらの検査によって、

産婦と胎児の状態や
お産の進み具合などを確認します。

ここで問題が発見されなければ、

陣痛室(分娩予備室、分娩待機室)

と呼ばれる場所に入ります。

ここで陣痛の波を乗り切りながら、
分娩の進行を待つのです。

計画分娩で入院した
産婦さんの場合、

産道からの分娩(経膣分娩)
の可能なものについては、

人工的に分娩を開始させます。

その手法としてあるのが、

薬物によって子宮頸部を柔らかく
させたりして、陣痛を誘発させます。

こうした陣痛を誘発させる
薬剤が陣痛誘発剤や子宮収縮剤です。

他にも、

バルーン、風船などを用いる
力学的な方法で、

子宮頸管を拡張させたりもします。

病院出産における陣痛室での、浣腸、剃毛

陣痛室では、

何回かの内診によって、

子宮口の開き具合が先生によって
確認されます。

また、分娩監視装置と呼ばれる
ここで機械を付けられます。

この分娩監視装置というのは、

腹部にセンサーを取り付けて、
子宮の収縮状態と

胎児の心拍数を同時に
観察するものです。

またここで浣腸が行われます。

浣腸をするのは、

主に産婦がいきむときに
便が出てしまうのを防ぐ為です。

もし便と赤ちゃんが一緒に出てしまうと、

赤ちゃんへの細菌感染が懸念
されるからです。

また、母体の腸内を綺麗にしておく事で、

赤ちゃんの降りてくる
産道の圧迫を少なくしたり、

浣腸による刺激が子宮の収縮を
強めるという効果もあると言います。

もちろん、
看護師さんや病院スタッフが、

便の始末と汚れの清掃など手間を
未然に省くと言う目的もあるでしょう。

そしてここで、
或はもう少し後の場面に、

産婦の「剃毛」も行われます。

これは陰部の毛を剃るものですが、

理由としては、

陰毛から母体や赤ちゃんへの
細菌の感染を防ぐため、

また、会陰の切開と
縫合に備える為でもあります。

前もって自分で剃る事も可能ですが、

基本的には病院スタッフに
カミソリによって剃られます。

素手で卵膜を破る人口破水

ここで、陣痛が遅れたり

子宮口が開いても破水しない
という産婦さんの場合は、

カギ状の針を差し込んだり、或は素手で、

人工的に卵膜を破る事もあります。
人工破膜

破水した方が分娩が進行しますし、

産道の滑りも良くなるとされています。

また、羊水の状態を見る事によって

胎児の状態を推察する事もできます。

羊水が濁っていたり泥状になっていたら、
胎児が危険な状態にあるかもしれません。

場合によっては、

卵膜を破ったあとに、

子宮内に管を入れて胎児の頭に
直接電極を付ける事もあります。

これで胎児の心拍がより
明確に監視する事ができるからです。

ここで陣痛があまり強くならない場合には、

産婦さんに陣痛促進剤
子宮収縮剤が投与されます。

さてここまでが陣痛室での
手順の流れであり、

内診によって子宮口の
全開が確認されると、

産婦さんはいよいよ分娩室へ
移動し出産を迎えます。

なぜか日本の病院では陣痛室と
分娩室が別々に分かれています。

ちなみにLDRシステムの
病室の場合移動はありません。

このシステムは、

「LABOR=陣痛」
「DELIVERY=分娩」
「RECOVERY=回復」

の三つの頭文字から名づけられた、

言葉の通り陣痛・分娩・回復を
ひとつのベッドの上で過ごす事
ができるシステムのことで、

産婦さんの移動の負担を
減らすものです。

陣痛室から分娩室への移動

ここの陣痛室のイメージが
一般的に多くの人が持つ

出産に関する場面ではないでしょうか。

ドラマや映画でもよく見られる光景です。

分娩室では、

分娩台の上に産婦さんは仰向きに
寝かされます。

そして足は開いて固定されます。

最近では、分娩室ではずっと
産婦さんに分娩監視装置を付ける
事も多くなっています。

さらに、多くの場合、

産婦の腕には点滴の管が刺されます。

その管を通じて、

様々な溶液や薬物が産婦さんの
血液内に投入されるのです。

ここで産婦さんにはまた
「導尿(どうにょう)」が行われます。

導尿カテーテルという管を
尿道に挿入します。

これによって、

胎児の頭が尿道を圧迫しても
尿を常に排出する事が
可能になります。

浣腸での便対策とともに、
尿対策もここでは行われます。

膀胱をからにしておく事は、

分娩時にも娩出後にも
必要な事と言われています。

出産と病気はまるで違うと思うのですが、

導尿カテーテルや点滴まで付ける…

というのはまさしく手術や
病気の患者さんに対する処置と同じです。

…以上で、娩出の準備が完了です。

ここでいよいよ、、

産婦産自身の陣痛といきみによる、

スムーズですみやかな
娩出が期待されます。

…が、実際には、

そう都合よく行かない事があります。

そこで、必要に応じて
酸素や笑気ガスの吸入、

また陣痛促進剤や
麻酔薬の投与が行われるのです。

分娩室でメスや麻酔が必要なケース

計画分娩で入院した産婦さんのうち、

産道からの分娩が困難とされるものには、

帝王切開が行われます。

この中には、

高齢出産や妊娠中毒症の産婦、
多胎妊娠や逆子などが含まれます。

また、

陣痛誘発剤や陣痛促進剤の
投与にも関わらず、

分娩がなかなか進行しなかったり、

母子に何らかの異常が発生した場合にも、
緊急に帝王切開が行われます。

帝王切開というのは、

メスで母体の腹部を切り開き、

子宮から直接胎児を取り出す
手術の事です。

下半身のみの硬膜外麻酔(または
腰椎麻酔)か全身麻酔の元で、

腹壁や子宮壁を数十センチ切開し、

10分ほどで胎児が取り出されます。

その後、胎盤をはがし、卵膜などを
取り除いて、縫い合わせます。

所要時間や約1時間です。

二週間ほどの入院が必要になります。

ちなみに帝王切開や麻酔での無痛分娩、
そして会陰切開の処置というのは、

メスが必要なので医療行為となり
病院で医師免許を持ったお医者さん
のみが行える行為です。

助産院の助産師さんは行えません。

病院出産での出産までの流れ

次に病院出産の分娩室においては、

産道から赤ちゃんを
とりだす事ができそうな場合、

器具を用いて赤ちゃんを
引っ張り出す事もあります。

麻酔を利用する「無痛分娩」などで
産婦の押し出す力が弱い場合にも、

この方法は多く使われます。

そこで使われる器具の一つが、

吸引器です。

これは胎児の頭にカップをくっつけて、
中を真空にして引っ張るというものです。

もう一つが鉗子(かんし)です。

これは、金属性のハサミで

赤ちゃんのこめかみや頬の辺りを
挟んで引き出すものです。

さて緊急対処としての
帝王切開などない場合、

分娩が順調に進むと、

膣の口に赤ちゃんの頭が
見え隠れするようになります。

この頃、多くの場合、
医師は産婦の会陰を切開します。

これが「会陰切開(えいんせっかい)」
と呼ばれる処置で、

特に初産婦に対しては
標準的に行われる手術です。

会陰切開は、赤ちゃんを出しやすいように、

また会陰が複雑に裂けるのを防ぐ為に、

という事で実施されます。

局部麻酔をして、会陰の
皮膚と筋肉を

ハサミでジョキジョキと
三センチ程切断します。

そして、いよいよ、

赤ちゃんの頭が出てきます。

医師や助産師は
その頭を幾分を幾分押さえたり、
持ち上げたりして誘導します。

そして赤ちゃんの全身が出て
めでたく誕生です。

そして無事生まれた赤ちゃんと
対面した束の間の喜びのその後も

病院で取り決められた処置で
流れは進んで行くわけです。

さて以上のように
病院出産の分娩の手順、

診察から内診、陣痛室、分娩室への
流れを見てきましたが、

次回は病院のお産での
赤ちゃんの誕生後からの措置
について見ていく事にしましょう。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。