お産で会陰切開する理由と必要性、痛みや後遺症など母子のリスク

お産で会陰切開する理由と必要性、痛みや後遺症など母子のリスク
今回のテーマは、

お産で会陰切開する理由と必要性、
痛みや後遺症など母子のリスク

について紹介します。

前回紹介した帝王切開

病院出産に置ける極めて不自然な
「手術」という措置ですが、

さらに多くの妊婦にとって
身近な手術となるのが、

「会陰切開(えいんせっかい)」

です。

現在、会陰切開は産科の
ルーティーン(標準処置)として、

常習的に行われています。

会陰切開は、娩出の直前に、
会陰をハサミで切開する手術です。

近年の日本では、

この手術の体験者は実に9割を
越えています。

初産婦の場合、

日本の病院での会陰切開の率は
80~90%に及ぶそうです。

この手術は帝王切開とは
基本的に両立しません。

つまり、平均的な帝王切開の率は
15%を超えるので、

つまりほとんどすべての
初産婦が帝王切開か会陰切開によって

身体にハサミやメスを入れて
お産を経験しているのです。

…この事の異常性にそろそろ
現代人は気づかねばなりません。

身体を切ったり縫ったり
しなければ出産ができないように、

自然の摂理ができているはずがありません。

生理現象であるはずの出産にも関わらず

病院ではほぼ100%
身体を切るという行為をするのです。

例えば、

聖母病院での1994~97年の統計では、

帝王切開率が15.7%、
初産婦の会陰切開率は90%、

それでも当病院の医師たちは

「我々としては極めて自然分娩に
近い分娩様式を行っている」

と胸を張っているようです。

しかし、そんな訳がありません。

本来の意味での自然という
概念からはかけ離れすぎています。

今回は、自然なお産の立場から見る

会陰切開の痛みや後遺症など
母子のリスクについて

しっかりと考えていきましょう。

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病院出産では避けられない会陰切開

病院出産をして会陰切開をせずに
済んだ産婦というのは、

よほど運のよい人でしょう。

病院で出産する以上、

会陰切開は当たり前の事と
思っておかねばならないでしょう。

多くの産科医や助産師は、

産道からの分娩には
この処理が必要だと見なします。

なぜならそのように産科医たちは
習ってきているからです。

そのように教科書に書いてあるのです。

それ以外の答えはありません。

教科書通りの答えを記入しなければ
試験にはパスできません。

会陰切開する理由や必要性を
真剣に検討するのではなく、

言われた事を忠実に守っているだけです。

さらに会陰を切開された産婦の過半数は、

医師から何の説明もなしに
手術をされています。

これでは逃れようもありません。

もっとも、医師から「必要だ」
と言われれば患者はそれに
従わざるを得ないので、

説明の有無はあまり
関係がないとも言えます。

最近では

「インフォームド・コンセント」
(良く説明された上での同意)

という事が一般にもとりだたされる
ようになってきましたが、

結局これはあまり
意味のある事ではないでしょう。

患者の側に病院医療についての
正しい理解がなければ、

(※つまり、このサイトの目的ですが)

結局は全て医師の行こう通りに
お産を進めなければいけない

という結果にならざるを得ないのです。

それに、そもそも医師自身も
自分たちのやっている事の
意味や理由を深く理解していません。

日本のお医者さんの多くは、

子供の頃から優秀で大人の
言うことを素直に真面目に聞く

いわゆる従順な「良い子」が

左脳偏重の勉強をたくさんして
医学部を卒業していくのです。

あまり常識を外れた事に
関心を持ちません。

(もちろんほとんどの人が
グッドハートを持った人ですが)

分娩の直前に、医療介入の疑問や
会陰切開の必要性を

医師と議論しても意味がないでしょう。

彼らの説明である

「医学的に必要になった時に実施する」

という説明には
ほとんど意味はないのです。

日本での

「インフォームドコンセント」

は、医療社の為の形式的な
説得術に過ぎないのです。

お産で会陰切開する理由と必要性

ちなみに

「セカンドオピニオン」
(別の医師に意見を聞く事)

もあまり意味のある事ではありません。

自然療法、自然なお産に造詣の
深い医師に話しを聞くならともかく、

一般の医師は皆同じ
病院医学の信奉者なのですから、

誰もが似たような答えを出すはずです。

別の角度から意見を聞きたい場合は、

自然志向の強い異端の先生か、
医師ではない専門家、

に意見を求めるべきです。

それよりもまず、

病院出産で医師に自然なお産の
期待をするよりも、

まずは、私たち自身が

病院医学と医療の実態についてできるだけ
正しい認識を持つ事が先決なのです。

さて、

ここで病院出産で会陰切開
をする理由や必要性について、

一般的な見解はどうなって
いるのでしょう?

主に挙げられる理由は以下の三つです。

1.児童の圧迫を軽減する
2.会陰の裂傷を予防する
3.分娩の時間を短縮する

ここにも、論理の転倒が見られます。

赤ちゃんの頭が圧迫される、
会陰が深く裂ける、
なかなかな娩出に至らない、

…こうした理由はいずれも

病院の分娩方法が適切でない、不自然な
介入をする事から生じてきます。

自然の成り行きでは、
会陰は十分に伸びるようになります。

児頭は圧迫されませんし、
会陰が深く裂ける事もありません。

赤ちゃんは出てくるときに相応しいときに、
ちゃんと出てくるのです。

会陰切開の必要性は、
不必要な措置から生じるものです。

仮に病院でのお産に限った場合でも、

上記の理由には正当性はありません。

会陰を切ったからと言って
児頭への圧迫が軽減されるという
証拠はありません。

そもそも、児頭が会陰で
圧迫されるという見解は、

鉗子分娩の正当化のために
考え出されたものでした。

1930年代、特にアメリカにおいて、

鉗子分娩の標準化に伴い、
会陰切開が標準化したのです。

その口実として考え出されたのが、

会陰による児頭の圧迫

という見解だったのです。

以来、その理由が口実として
広く伝承されました。

事実無根の見解と言わねばなりません。

また、切開した方が会陰の傷が軽く済む
と言う証拠もありません。

「将来の大けがの為に
今少しだけ怪我をしておこう」

という理屈がまともでしょうか?

むしろ、切開した方が、

よりひどく裂ける事が多く
傷も治りにくくなります。

たとえ自然に切れる場合にも、

人体というのは素晴らしく精巧に
できています。

重要な細胞組織や血管や神経を
上手くよけて切れるものです。

それゆえダメージが小さく、
出血も少なく、痛みも弱くなり、
治りも早くなります。

後遺症もありません。

ところがハサミで切るときは、

それをお構いなしに
厚く切り裂いてしまいます。

したがって、ダメージも大きく、
出血も多く、痛みも強く、
治りも遅くなります。

後遺症も残りかねません。

分娩の時間を短縮するというのも、

ほとんど無意味な事ですし、

急いだ分娩の弊害は
前回までに解説した通りです。

自然なお産を実践する
青柳かくい助産師によれば

「会陰はどんなに小さくても
ゴムのように伸びるのです。

陣痛促進剤なんか使うから、
怖くて待てないのです。

切るのと切らないのとでは、
時間はせいぜい5分の差しかない。」

と述べています。

しかも、この五分の短縮が、

早められた第一呼吸で軌道内の羊水を
吸い込むリスクをかえって高めるのです。

会陰切開の病院のメリット、母子のリスク

WHOの『実践ガイド』の指摘でも

「会陰切開の頻繁な、または
標準化された実施が有効であるという
ちゃんとした証拠はなにひとつない。

逆に、それが障害を引き起こす結果に
なろうという明白な証拠が存在する。」

とあります。

会陰切開が必要などという考えは、

産科医学界の幻想に過ぎない
と言って良いでしょう。

現実に、切開をすることで
プラスになるというのは、

傷が単純で縫いやすいという事、
それに病院の収益くらいのものです。

(※会陰切開は健康保険の
適用対象となります。)

あとは、医師の自己正当化
というメリットもあるでしょう。

お産の役目=待つ事

…では医師の仕事の意味が
なくなってしまいます。

だからこそ無理に必要性を
作ってまで医学処置をしたがる、

会陰切開というのは、

実のところ産科医の存在意義を
取り繕う為だけに

実施されているというのが
本当の所かもしれません。

順調なお産においては、

医師にしかできない仕事というのは、
実質的に会陰切開だけなのですから。

しかし、

そんなつまらないプライドを満たす為に、

母子のどれだけリスクを
負わせるのでしょうか?

もちろん帝王切開とは違い

会陰切開に死亡や事故など
深刻なリスクはありませんが、

痛みや後遺症などの母子のリスクは
避けられません。

湘南鎌倉病院では、

会陰切開の実施を積極的に減らしてきました。

そして、現在、会陰切開率は
0.3%にまで減少したそうです。

明日香医院の大野明子先生は、
こう述べています。

「現在私たちの所では、
会陰切開はまったく行っていません。

そして、何の不都合もないどころか、
切開をしない方が良い事ばかりなのです」

…切開をしない事にメリットがある。

この事を病院はどうとらえているのでしょうか?

会陰切開の痛みや後遺症など母子のリスク

ほぼお産に必要性のない切開ですが、

一方で会陰切開の痛みや後遺症には、
想像以上のリスクがあります。

多くの体験者が、

「会陰切開は陣痛よりもずっと辛かった」

と語っています。

また、縫合から抜糸まではもとより、

退院後も長く痛みや不快が続いた

と、報告する
体験者が続出しています。

そして性生活にも影響があります。

痛みから夜の営みを長くせず、
そのままセックスレスカップルへ
というパターンも多いようです。

「ぐるーぷ・きりん」

の実施したアンケートから
いくつか引用してみましょう。

「切開後の痛みは、歯ぎしり
したいほどくやしくつらかった。」

「出産そのものより切開の痛みが激しく、
一晩眠れず鎮静剤をもらった。」

「抜糸のときは震えるほど痛かった。
あの痛みはもう味わいたくない。

現在も時々切れる感じがするが
(産後1年)、医者には行っていない。」

「非常に大きく切られているので
肛門まで続いているような感じです。

おりものの多いときや不調のときは傷みます。」

「一年以上違和感があり、
一ヶ月検診のときに言うと、

『傷はくっついているのだから
傷むはずはない』と言う。

痛いのは本当なのに。

二人目は切開せずにお産し、
身体の楽さに本当にびっくりした。

あまりにも違う。

自分の経験から、私の切開は
不要なものだったし、

その為の長い苦痛だったと確信している。」

さらに母体に有害であれば、
自ずから赤ちゃんにも有害です。

麻酔の注射針が赤ちゃんに
突き刺さる事もありますし、

麻酔薬そのものの害も避けられません。

会陰の避けやすい姿勢は
仰臥位(仰向け)です。

赤ちゃんの頭が重要の
作用する方向を向いていないからです。

仰臥位だと重力は会陰部の
肛門よりに集中してしまいます。

とりわけ、分娩台の上で
両脚を開いた姿勢は、

最も裂けやすい形です。

会陰が横に引っ張られているからです。

足の固定も裂傷を作りやすくします。

自然な形の娩出に至るなら
会陰は容易には切れません。

切れても、ほとんど例外なく軽度で、
もちろん縫合の必要などあり得ません。

治りも早く、後遺症も残りません。

対して会陰切開は、

それ自体が中度以上の裂傷に相当し
しかもたちが悪いのです。

必要性もなく、リスクだけが大きい

お産に会陰切開は無用と言うべきでしょう。

いたずらに不安を煽るつもりはないですが、
こうした知恵はしっかりと持っておくべきと
私自身は感じています。

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