出産で赤ちゃんを引っ張る吸引器、鉗子分娩の必要性と悪影響

出産で赤ちゃんを引っ張る吸引器、鉗子分娩の必要性と悪影響
今回のテーマは、

出産で赤ちゃんを引っ張る吸引器、
鉗子分娩の必要性と悪影響

について紹介します。

お産の分野で医師が
幅を利かせるようになったのは、

分娩を介助する器具を
使用し始めてからでした。

その器具というのが鉗子だったのです。

その後、吸引器も開発されました。

こうした医療器具、医療テクノロジーは

一般人にはまるで

「健康や安全度を高めてくれる
ために素晴らしい発明だ!」

という風に思い込まされて
いる節がありますが、

果たして本当でしょうか?

病院出産で使われる

「吸引器」と「鉗子」は

共に産道にある赤ちゃんを
引っ張り出す器具です。

全開大後、赤ちゃんがなかなか
娩出に至らなかったり、

(ここでの「なかなか」は
病院側にとっての時間で、

日本の病院はわずか
二時間ほどしか待ちません。)

或は母子の状態が
悪くなったりした場合に、

こうした措置が適用となります。

これらの器具を用いる分娩方法を

「急速分娩術」と呼びます。

さてこうした器具を使った出産で
強引に赤ちゃんを引っ張ることの
必要性と弊害などについて

ここでは考えてみましょう。

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吸引器分娩、鉗子分娩の特徴と問題点

吸引は、お椀型のカップを
赤ちゃんの頭に当てて

カップ内の空気を抜いて引っ張ります。

鉗子は、サラダサーバーのような金具で、

赤ちゃんのこめかみあたりを挟んで
引っ張ります。

赤ちゃんの頭を直接
引っ張る訳ですから、

破水している事が前提条件という事、

破水していなければ、
まず人工破膜をしてから
という事です。

また、頭部から降りてきている事も
前提条件です。

器具を膣内に入れるので、

会陰切開手術を伴うのも通例です。

どちらかと言えば

吸引の方が穏やかに見えるので、

まずは吸引を試み、ダメなら
鉗子でと言う病院が多いようです。

ただ実際のところ、

吸引分娩の方が赤ちゃんに与える悪影響、
ダメージが大きくなる可能性があります。

この方法では頭に内出血を
きたしかねないからです。

いずれにせよ、

吸引も鉗子も、力づくで赤ちゃんを
無理矢理不自然に引っ張り出そうと
するものです。

果たしてこのような強引な方法で
赤ちゃんを引っ張る必要性が
あるのでしょうか?

なぜ病院は待たずに引っ張るのか?

少し考えてみましょう。

前回まで紹介したように、

赤ちゃんがなかなか
出てこないのはそもそも、

産婦さんが分娩台の上で
仰向けで拘束されているから

赤ちゃんが出にくくなっているのです。

重力に逆らっているからです。

そうでないとしたら、

ただ単に赤ちゃんがゆっくり出て
こようとしているだけの事でしょう。

「早ければ早いほど良い」というのは
病院側の都合のロジックです。

前に紹介した、

自然な出産を試みるまつしま病院では、

子宮口が開ききって
二時間以上が過ぎたとしても、

慎重に経過を見る、
という試みをしていました。

その結果、

ほとんどの場合、問題なく娩出に
至る事が分かったそうです。

結局、普通の病院が掲げる

「分娩二期は二時間以上は異常」

という枠が外されたという事です。

母子の状態が悪くなったのも、

そもそも元はと言えば、
前回までに紹介してきた、

陣痛室のベッドや分娩台で
動けない状態で寝かされる事や、

陣痛誘発剤、陣痛促進剤
または鎮痛剤など

薬品を投与されているから
子宮に不自然な力がかかっている。

という事が大きな原因なのです。

そうした病院側が
自ら招いた事態に対して、

力づくの強引な措置を持って
応えようと言う図式が見えます。

マッチポンプ、自作自演…の

いかにも病院らしい
やり方と言うべきでしょう。

無知のままなら

「危ない所を助けて頂き
先生ありがとうございます。」

と言った所でしょうが、

自然なお産を学べば学ぶほど
理不尽な世界である事が分かります。

無痛分娩、麻酔分娩のリスクと弊害

さてここで、

母子の状態が悪くなったと言っても、

分娩台の拷問から産婦さんを
解放してあげるだけで、

速やかに回復する可能性が高いのです。

あるいはそれだけで、

分娩がスムーズに進む事もあります。

確かに、

「無痛分娩」(麻酔分娩)

という手法を妊婦さんが選択した場合は、

薬物麻酔下にある為、

自力で赤ちゃんを押し出す力が弱く、

吸引、鉗子分娩になりがちですが、

この場合は、強引な措置も
致し方ない部分はあります。

この場合は必要性のある
措置と言えるでしょう。

が、そもそも、

薬物に夜無痛分娩と言う
出産方法自体が、

既に不自然きわまりない選択なのです。

麻酔事故が起きる事は
どうしても避けられませんし、

麻酔そのものが母体や胎児に
及ぼす危険性や悪影響も
決して少なくありません。

麻酔薬の影響は
必ず赤ちゃんに及びます。

麻酔薬の副作用が子供の
脳神経に恒常的なダメージを
与えるという報告もあります。

まあ、分娩時の麻酔使用と
成長してからの麻薬常用との
相関関係も指摘されています。

「麻酔」と「麻薬」は

同じ成分である事を忘れては行けません。

麻酔を打つ事は非常事態なのです。

生理現象であるお産に
使うべきではありません。

麻酔分娩について、

現代医療の弊害を指摘した
アメリカの医師である

ロバート・メンデルソンさんは

以下のように皮肉っています。

「私の見る所では、産科医が
麻酔分娩を行うのは、

その方が自分にとって都合が
よいからである。

ただ、麻酔をかける対象を間違っている。

どうせなら、産科医は自分に
麻酔をかけた方が良い。

産科医が眠っていてくれれば、

その間に産婦は楽に
お産を住ませるのだから。」

不可解な医療の介入を皮肉る
強烈な言葉だと思いますが、

一定の真理がこの言葉には
あるのではないでしょうか。

無痛分娩、麻酔分娩は

不自然なお産、計画分娩
極致にあるかもしれません。

まるで手術のように眠っている
間に赤ちゃんが取り出されている。。

そこに人間らしさはあるのでしょうか?

産婦の痛みにも意味があります。

お産の過程と愛情は関係があるのです。

ただ、胎児を命あるまま取り上げれば
良いという考えはおかしいです。

これから、ますます麻酔分娩が
主流になる可能性があります。

医師側にとって最も
効率的な形だからです。

この流れには断固として
反対する為の知恵が必要でしょう。

本当に吸引器、鉗子は必要なのか?

吸引器や鉗子が役に立つのは、

そこが病院だからです。

病院のせっかちな対応や
不自然な介入が、

これらの器具の必要性を
生じさせているのです。

しかし本当に必要性が
あるのでしょうか?

フランスのピティビエ病院は、

ミシェル・オダンのもとで
自然なお産が推奨されてきました。

彼は水中出産の先駆者として

世界のお産界の重鎮と言える人物ですが、

そこでは、

仰臥位(あおむけ)

の姿勢を辞めた事によって鉗子が
まったく不要になったということです。

こんなシンプルなことになぜ
気づかなかったのでしょうか。

また、やはり自然なお産を
推奨している明日香医院の
大野明子先生は、

『分娩台よ、さようならーあたりまえ
に産んで、あたりまえに育てたいー』

(メディカ出版、1999年)

という著書でこう述べています。

「これまでのわずか200余例ですが、

私たちの所では吸引分娩も
鉗子分娩も行っていません。

万が一に備え、電源不要の
手動吸引分娩器と柔らかいテフロンの
吸引カップは購入してみたものの、

幸いにして使う機会はありませんでした。

これからも使う機会が
ないのではないかと考えています。

なお、鉗子は持っていません。」

吸引、鉗子分娩には、

当然ながら危害が伴います。

なにしろ、大きな器具を産道の中へ
差し入れて引き出すのです。

会陰や膣が痛まない訳がありません。

特に鉗子分娩の痛みは強いもので、

しばしば麻酔がかけられます。

感染性の危険も生じます。

子宮や子宮筋を痛めてしまう
こともあります。

中には子宮まで吸引されてしまった
例もあるのです。

排尿障害などの後遺症も、
極めて高い率で発現します。

初産を経て、第二子が生めない
身体になる可能性もあります。

これらの原因が無意味な
医療介入だとしたら?…

こうした母体への悪影響を踏まえた上で、

もう一度その必要性を
考えてみて欲しいと思います。

強引に赤ちゃんを引っ張ることの悪影響

そして当然の事ながら、

無理矢理引っ張られる
赤ちゃんの方も大変です。

柔らかい頭蓋骨はひしがれ、

脳は確実にダメージを受けるでしょう。

頭蓋骨の歪みは一生に渡り、

神経や内分泌の障害をもたらす
可能性もあります。

骨盤などの損傷もめずらしくありません。

また、真空カップで引っ張られれば、

頭部がうっ血したり、
頭皮が剥離したり、
骨膜下で出血したりします。

特に頭蓋内出血は
深刻な脳障害につながります。

鉗子で挟まれれば、
児頭は外傷を負います。

頭蓋骨骨折や脳挫傷に至る事もあります。

これらは全て出産で赤ちゃんを
引っ張るという思想から生まれるものです。

対策として仰向けを辞める

これだけでリスクを下げられるのです。

こうした強引な処置は、

自ずから赤ちゃんに精神、神経的
な傷をも負わせてしまうでしょう。

諸説ある事は十分理解していますが、

自然なお産の世界では、

出産直後の胎児の脳は十二分に
発達していると考えられています。

そのときに、

愛情と柔らかな刺激で
優しく生まれてきた場合と、

無理矢理引っ張る器具で
痛がりながら生まれてきた場合では、

その後の成長にとっても
どれだけ影響があるでしょうか?

後年の偏頭痛と吸引、鉗子分娩の
因果関係などは、

しばしば指摘される所です。

1万6000人の赤ちゃんを
無事故で取り上げた

青柳かくい助産師さんは、

胎児に頭が見えてからもさらに
何十時間でも待ったと言います。

逆子のお尻をながめて50時間も
待った事があったそうです。

彼女曰く

「自然というものは
赤ちゃんを殺しません。」

長年の知恵と経験から来る
含蓄のある言葉ではないでしょうか。

自然なプロセスを妨げさえしなければ

吸引器や鉗子の出る幕はまず
ないはずなのです。

病院出産の介入という前提に
のみ必要な器具であり、

そもそも出産に必要な器具ではない、

「待つ」というシンプルな知恵を
現代人は忘れているのではないでしょうか。

この辺りも私たちもしっかりと
考える必要がありそうです。

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