未病、病気、健康に対する東洋医学と西洋医学の考え方の違い


今回のテーマは、

未病、病気、健康に対する
東洋医学と西洋医学の考え方の違い

について紹介します。

そもそも病気とは何でしょうか。

例えば、

ガンが病気である事は
間違いありません。

しかし今、ガンが見つかった
と言う場合でも、

一番最初に細胞が
ガン化したのは

10年も20年前も前かもしれません。

そもそも私たちの身体には
毎日がん細胞が生まれるのです。

では最初の一個がガン化したら
ガンなのかと言えば、

健康ではなくなったのか、

というとそうではないでしょう。

病気と言う概念の根本的な
東洋と西洋の違いを考えれば、

その対処法が変わるのも見えてきます。

スポンサーリンク

病気に対る西洋医学と東洋医学の違い

こう考えれば、

病気と言うのは一体
何だろうと言う事になってきます。

インフルエンザの場合でも

それまで元気であった人が
急に熱を出してぐったりする、

この状態は病気と言えそうですが、

その原因は恐らく1~3日前に
ウィルスに感染したからでしょうが、

人は誰しも、
わずかでもウィルスが身体に入ると
必ず感染すると言う訳でもありません。

インフルエンザウィルスが蔓延しても
症状を出す人と、出さない人がいます。

つまり免疫機能によっても
病気というのは違います。

そしてアプローチは、

発症した症状を抑えようとする
のが西洋医学なのに対し、

免疫を高めて症状を
出さないようにするのが
東洋医学の考え方です。

考え方にそもそも違いがあります。

病気と未病、健康の違いとは?

つまり人体と言うのは、

病気と言うのと、

病気ではない状態とは
連続しているのですが、

西洋医学では病名がつかないような

治療の対象にならない
様々な身体の悩み、不調があります。

この健康ではないが、
病気でもない、

病気になる前の段階を
東洋医学では

未病と言う概念でとらえてきました。

この状態でのケアの違いが
最も大きな差ではないでしょうか。

約2000年前

前漢の医書とされる

『黄帝内経(こうていだいけい)』

には

「上工は身病を治し、已病を治さず」
(すでに病気となってしまったもの)

とあります。

「一番腕のいい医者は
病気になってから治すのではなく
未病を治す」

と記されているのです。

これは我々が健康を目指す上で
知っておきたいポイントです。

東洋医学では病気が現れたのでは遅い

逆に言えば東洋医学では、

病気が現れてから
治療する医者は腕が悪い事になります。

また別のところには

「敵が攻めて来てから武器を作るのでは遅い。

喉が渇いたからと言って
井戸を掘るのでは遅い。

病気も同じで、
病気になる前から治療を始めるべきだ」

と言う記述もあります。

こうした考え方をルーツに持つ
東洋医学の漢方の世界では、

病気になる前の「未病を治す」
事が強調されています。

例えば、高齢者は漢方薬を飲む事で、
様々な病気の予防になります。

もちろん西洋医学でも
未病へのアプローチ

予防と言う概念はあります。

メタボリックシンドロームを
避けなければいけない理由は

動脈硬化が進みやすく、

心筋梗塞や脳卒中の
リスクを高めるからですが、

例えば

「近い将来、メタボになりますよ」

と言う段階が「未病」である
とも言えるでしょう。

病気の予防に関する東洋医学と西洋医学

漢方医学の考え方は
診断に活かす事も可能です。

例えば「瘀血(おけつ)」とは、
今で言えば「血液ドロドロ」
状態と考えられます。

検査の数値に頼らなくても、

舌診や腹診など
漢方診断の所見から

瘀血があれば治療の対象になります。

それが直接、現在病気の
症状として出ていなくても

発症のリスクがある段階で
治療をするのです。

西洋医学では、

人間ドックでも検査の
数値に異常がなければ健康と
診断されますが、

漢方医学ではそれ以前に
身体に表れる兆候を捉えるのです。

高脂血症や血糖値の異常と
なって現れる以前に、

瘀血と診断される事は
珍しい事ではありません。

未病、予防に注目する医学への期待

東洋医学と聞くと
インチキ、オカルトという
イメージを持つ人もいまだいますが、

ほとんどが理論的且つ
科学的なアプローチとも言えます。

西洋医学の言葉で
瘀血を説明すると

「赤血球変形能が障害され、
細い毛細血管を通りにくくなっている状態」

と言えます。

赤血球は自分より細い
毛細血管を通るために
自らを変形する能力が備わっています。

これが血球変形能ですが

瘀血ではこの能力が障害されるので、

酸素と二酸化炭素の運搬である
赤血球が、臓器の隅々まで
行き渡りにくくなるのです。

血球変形能の低下は

高脂血症や高血糖の他、

活性酸素が増えた場合にも起こります。

古くなった赤血球も弾力が
なくなって変形能が低下します。

通常は免疫系によって
処理されているのですが、

免疫系に問題があると、
変形能が低下した古い赤血球が
残る事になります。

結局は西洋医学も東洋医学も
同じ事を説明している事が多々あります。

しかしその対処法や
アプローチには違いもあります。

血球変形能を直接検査するのは
時間的にもコスト的にも大変ですが、

漢方医学では基本的な
診断で判断できます。

西洋医学的な指標とともに

漢方医学的診断を
人間ドックに取り入れる事は

未病の考え方を
現代に活かす一つのアイデアに
なるでしょう。

つまり両者を融合し、
未病、予防と言う概念を

自分の健康的なライフスタイルに
取り入れる事はとても重要な事なのです。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。