電気で健康になったり病気を治癒する方法(電気治療法の歴史)  

だいたい18世紀後半から
20世紀初頭までの時代が

電気療法の黄金期

と呼べるのではないでしょうか。

この時代に、電気を利用したさまざまな
治療器具が開発され、

あらゆる疾患の治療に
幅広く用いられています。

当時、使用されていた電気は

・静電気(フランクリン電気)
・直流電流(ガルヴァーニ電流)
・誘導電流(ファラデー電流)
・高周波電流(ダルソンヴァール電流)

という4種類があります。

ただ、その当時も生命論は主流派の
科学者たちから否定されていたため

盛んであった電気療法というのも
医学としては認められていませんでした。

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記録によると、

1884年のアメリカでは、

1万年もの医師が日常的に
電気療法を行っていたそうなのですが、

彼らは科学界からは全く
相手にもされていなかったそうです。

1800年代当時の電気治療で
最も一般的だった方法は

「エレクトリックハンド」

というものです。

患者はイスに座ったまま、

誘導コイルの一極につながった金属片
の上に裸足で足を乗せるのです。

そしてセラピストは、コイルの対極に
つながった電極を片手で握り

他方の手、つまりエレクトリックハンド
を患者の体に当ててさすったり
マッサージをしたりします。

こんな患者の全身に通電する「全身通電法」は
しばしば患者の気分を爽快にしました。

また特定の範囲に通電する「局所通電法」は
様々な症状を治療する時に使われました。

そして、特定の部位を刺激する時は、
特殊な電極を使用する事もありました。

こんな電気療法なのですが、

当時セラピストの中では、

「電気が血液にまでつながり
さえすればどんな病気でも治せる」

とまで言われていたのです。

そしてエレクトリックハンドは
一つの大きな発見をもたらしました。

それは、

特定の部位を電気で刺激すると
その部分にある筋が収縮する

ということ。

1864年にツィームセン博士が

刺激によって筋収縮を起こす部位
を全身から見出して図にまとめたのですが、

それらの部位は現在では
「筋点」あるいは「運動点」とも呼ばれています。

さらにツィームセン博士は

なくなってっもない人の死体の表面に
いくつかの運動点を印した後、

その下にある組織を観察する為の
解剖を行いました。

そして分かったのが、

運動点というのは、神経が筋に入る
部位だと言う事が分かったのです。

その後この分野の研究が進み

1867年にデューシェン博士の
筋点に関する論文発表で

運動点の活動を記録する
筋電計の開発へとつながるのです。

この筋電図検査を行うと

筋の神経支配が正常であるか
評価が可能になったのです。

こうして「生命論」の当時の主格である
電気治療は大きなパラダイムを獲得していくのですが、

1800年代頃の科学の世界では、

生命論はに大打撃を与えるような
出来事が相次いでいました。

生物を構成する細胞や分子の発見、
感染症をもたらす微生物の特定、
ダーウィンの進化論、
神経伝達の電気的メカニズムの解明

・・・など、次々に明らかになる新事実で

原始の海で始まったであろう生命が
現在のように複雑化した過程の全てが

科学的に説明できるのではないか。。

生物も機械も同じように
1つ1つの部品に分解して

それぞれの仕組みを明らかにすれば
生命の謎は解けるのではないか…

とすれば科学の発展により、

生命と病気の全容が明らかにされるのも
時間の問題かもしれない。

このような生物学の進歩により、
機械論が生命論を圧倒して行ったのですが、

結局、時代は進み現代に入り
科学の進歩によっても

生命を動かす原動力については
依然として謎のままだったのです。

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