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加齢で成長ホルモンの分泌が低下して筋肉も骨も老化し衰える


今回のテーマは、

加齢で成長ホルモンの分泌が
低下して筋肉も骨も老化し衰える

について紹介します。

人成長ホルモンというのは、

(HGH:別名ソマトトロピン)

191個のアミノ酸が結合して
出来たタンパク質で、

極めて複雑な分子構造を持つ
ホルモンです。

脳の視床下部から送られる
シグナルに反応して、

下垂体から分泌されます。

人体にとって最も重要な
ホルモンのひとつで、

その働きは多彩です。

成長ホルモンの分泌が低下
することで筋肉は老化します。

成長ホルモンと言うのは文字通り

人間が成長する上で分泌されるものですが、

若い時期は身体の成長のために
必要なものと言うイメージがあり、

成長期が終われば用なし…

と考える人もいますが、

成長期が終わった大人にとっては
若さを保つのに最も重要です。

つまり健康長寿を実現し
いつまでも若い身体を保つのに重要なのです。

成長ホルモンの分泌が低下する理由

人の成長ホルモンは睡眠中に
多く分泌されます。

特に入眠後の数時間の
ノンレム睡眠時に、

1日の分泌量の約8割が
分泌されます。

昔から言われる

「寝る子は育つ」には
科学的な根拠がある訳です。

そしてもうひとつ成長ホルモンを
分泌する方法として知られるのが、

運動、特に筋力トレーニングです。

前回紹介した、サルコペニアが起きる、
つまり筋肉の老化の原因の一つは、

骨や筋肉を作る成長ホルモンの
分泌量が加齢とともに下がる事です。

と言っても、成長ホルモン自体が直接
骨や筋肉を作っている訳ではなく

成長ホルモンが肝臓に働きかけて
IGF-1と言う物質を作り、

それが筋肉を作っていきます。

なので、成長ホルモンが減り、
その結果IGF-1が減っていけば

筋肉を減ってしまう事になります。

成長ホルモンの分泌量は
15歳くらいがピークなので、

それを考えれば、20歳くらいを境に
筋肉量が減り始めるのも
不思議ではない訳です。

加齢しても成長ホルモンの分泌は大切

当然、成長ホルモンの分泌は、

乳児から始まり、

幼児期には大量に血中に放出され、

背を伸ばしたり、骨の成長を
助けたりします。

子供の成長を助ける役割が
あるのはもちろんですが、

成長が止まった後の大人も、
加齢が進んだ後でさえも、

細胞でのアミノ酸の取り込みを
助けて代謝を促進するなど、

一生涯に渡って大切な
役割を果たすのです。

タンパク質の構成成分である
アミノ酸は、

筋肉を作ったり、傷を治したり、
臓器や器官を作ったり、

身体の各所で様々に利用されます。

具体的には、

・健康な皮膚を作る

・筋肉を作る

・骨を丈夫にする

・活力や性的能力を高める

・免疫システムを強化する

・コレステロール代謝を改善

・心肺機能を高める

・視力を改善する

・記憶力など脳の働きを高める

…などの働きをする、

まさに若返るホルモンです。

成長ホルモンの分泌で筋肉も骨も強くなる

成長ホルモンの分泌と筋肉量の
関係を調べた実験があります。

ネズミの遺伝子操作を行い
IGF-1の遺伝子が筋肉組織の
中で過剰に発現するようにした所

そのネズミはたくましい
筋肉隆々のネズミになり、

年を取ってもサルコペニアには
ならなかったのです。

また同じ実験から、IGF-1が
どういうタイプの筋肉と関わっているかも
分かりました。

筋肉にはAタイプとBタイプ
というものがあります。

Aタイプはマラソンなどの
有酸素運動、持久力を必要とする
運動に使う筋肉で赤筋と呼ばれています。

Bタイプは重量挙げなど瞬発的に
力を出すために筋肉で白筋と呼ばれています。

IGF-1を発現させたネズミで
増えていた筋肉はBタイプの筋肉でした。

つまり、成長ホルモンとIGF-1は、
Bタイプの筋肉の活性と発達に
関係しているという事になります。

成長ホルモンの分泌が低下で老化し衰える

人間も、実際に高齢期になって
減るのはBタイプの筋肉です。

このことからも、高齢期には
成長ホルモンが不足している事が
分かるのです。

余談ですが、宇宙飛行士は、
高齢者と違い、Aタイプの筋肉が減る
サルコペニアになります。

Aタイプの筋肉は姿勢保持などにも
関係していますが、

宇宙では重量と言う足かせがなく、
そちらの筋肉が使われないので、
衰えてしまう訳です。

人間だけでなく、生物にとって、
年を取ると筋肉量が減るのは
かなり普遍的な出来事だと言えます。

また、筋肉の老化が進む時、
全ての筋肉細胞が一斉に
老化するわけはありません。

あちこちでバラバラに老化が進んでいき、
老化した細胞の割合が多くなるほど、

外側にも影響が現れやすくなります。

これにはもちろん個人差もあります。

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