抗加齢と加齢制御医学・エイジングコントロールの考え方と歴史


今回のテーマは、

抗加齢と加齢制御医学・
エイジングコントロールの考え方と歴史

について紹介します。

アンチエイジングの世界では
最近エイジングコントロール
という言葉が流行っています。

エイジングコントロールって
そもそもなんなのでしょう?

老化をコントロールすると言うのが
普通の意味だと思うのですが、

ここでもう少し深く考えてみましょう。

これまで、細胞内でDNAの
老化を防いでいるテロメア、

そして長寿遺伝子であるSir2
について大まかな説明をしました。

現在では、細胞レベルでの
老化研究もこのように進んでいます。

アンチエイジングという考え方は
古くからあるものですが、

医学的科学的な研究が
始まった歴史は実は浅く、

アメリカでは「アンチエイジング医療」は、

1990年代に産声を上げ、
様々な医療機関で研究もされています。

日本では10数年前に上陸し、
2003年四月には

「日本抗加齢医学会」が
発足しています。

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抗加齢と加齢制御医学への流れ

こうした流れのもと、
アンチエイジングの世界も

日々進化を続けているのです。

現在では老化に逆らうという意味の

アンチエイジング(抗加齢)

という考え方ではなく、

加齢や老化のプロセスを
コントロールして緩やかにする

エイジングコントロール(加齢制御学)

というコンセプトも出てきました。

私もそのコンセプトを研究しています。

古代から伝わる伝統的な
自然療法の世界も深く研究していますが、

やはり最先端の理論を
学び続ける事も大切です。

ここでは少しアンチエイジング界の
歴史を振り返ってみましょう。

抗加齢コンセプトの誕生

そもそも、アンチエイジング抗加齢
という言葉が出てきたのは
90年代になってからですが、

その根拠になったのは、

アメリカで行われた
成長ホルモン補充療法でした。

アメリカのダニエル・ルドマン医師による
研究が始まりと言われています。

その療法では、

60歳の人に成長ホルモンを注射して、

30~35歳くらいのレベルまで、
血中濃度を増やすと皮膚が厚くなり、

筋肉量が増えました。

そこで年齢を逆行する事が出来たと解釈し、

これをアンチエイジング療法と呼んだのです。

1993年には抗加齢専門家によって

「米国抗加齢医学会」が発足し、

その理念は

「加齢は誰も避けられない。

しかし、老化は避けられる
事の出来る病気」

というコンセプトでした。

エイジングコントロールの考え方

しかしその後生物学の研究が進み、

1個1個の細胞を調べてみると、
成長ホルモンを打って35歳の
血中濃度にしても、

60歳の細胞が35歳に若返る事はない
という事が分かったのです。

年齢を逆行するという考え方自体
実は無理がある考え方なのです。

が、しかし、

老化の早い人、遅い人の違いはいます。

このことから、20歳若く見える人は
加齢に逆らっている訳ではなく、

「老化を早く進ませない様々な
条件がそろった結果、

老化のスピードのコントロールに
成功しているのだ」

という解釈が成り立ちます。

これが「エイジングコントロール」
という考え方です。

確かに老化は生理的な
自然現象ですが、

医学や科学技術が進歩し、
身体の働きや細胞のメカニズムが
科学的に分析できるようになり、

健康なまま長寿を迎える為の
アンチエイジングという考え方は生まれ、
進歩してきたのです。

世界に広がるアンチエイジング

現在では世界的に
アンチエイジングの概念は広がり、

2003年に始まった

アンチエイジング国際会議を経て、

2009年の第7回大会では、
過去最大の規模となり、

現在85カ国、1万8000人を要する
大きな組織に発展しています。

そして、全ての人に長寿遺伝子
Sir2があるわけですから、

どんな人でも老化スピードのコントロールが
可能なのは間違いありません。

歴史的に見て、

老化は避けがたい生理現象と言う
考え方が常識でした。

しかし、抗加齢と加齢制御医学
という学問ではそれを根底から覆し、

生活習慣の改善により
老化という病気が治療可能と
言う事が分かってきたのです。

さらに言えば、

エイジングコントロールは
美容整形等の見た目だけ
若返るのとは違うので

内側から老化プロセスに働きかけて
加齢をコントロールして行こう
という考え方です。

内側を身しして見た目だけを
若く見せようとするのは、

カビが生え、鉄骨が錆びた建物に
ペンキを塗って誤魔化すようなもので、

まったくエイジングコントロールには
なっていないのです。

本当の意味での健康長寿を目指すには、
ここを理解するのが大切なのです。

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