季節の変わり目に眠くなる、眠れないのはなぜ?その対処法


今回のテーマは、

季節の変わり目に眠くなる、
眠れないのはなぜ?その対処法

について紹介します。

「春眠暁を覚えず」
という言葉がありますが、

中国の詩人、孟浩然(もうこうね)
の詩のフレーズですが、

季節の変わり目に眠くなったり、
逆に眠れなくなったりします。

これはなぜでしょう。

こういった現象は、
詩人の生まれ故郷である中国はもとより、

韓国では「春困病」、
ヨーロッパでは「春の眠気」

と呼ばれています。

日本では多数の研究者が
広範囲に行った調査によると、

日本人の睡眠時間は
春から夏にかけて短く

秋から冬にかけて長くなる傾向が
全国的に見られます。

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春に眠くなるのは何故?

冬の間落ち込んでいた気分は、
春先から高揚し始めます。

春が来てぽかぽかとした陽気になると、
私たちは心までうきうきとして来て
桜の木の下に集まり、

酒を飲んだり歌を歌ったりします。

そして仕事中でも、授業中でも、
窓に暖かい日がさすと、

誘われるようにうとうとと
眠くなってしまいます。

逆に、秋から冬にかけて
季節の変わり目には

どういう訳か寝つきが悪くなり、
途中で目が覚めてしまうと言った事が
起きてしまいます。

これはなぜ起こるのでしょうか?

これらも、サーカディアンリズム同様、
光に規定されています。

この場合は、特に日照時間です。

冬から春にかけては
日照時間が長くなります。

これは、視覚情報として
脳に送られます。

例えば、午後6時を過ぎて会社を出て、
思いがけず空が明るい時

「ああ、日が長くなったなあ」と感じます。

すると、視交叉上核を通じて、
脳の中で、メラトニンの分泌に
変化が生じます。

どのように変化するかというと、
日照時間が長くなるにつれて、

分泌されるメラトニンの量が減ります。

すると、夜の睡眠が浅くなり、

朝、起きたときに

「なんだかすっきりしない…」

と、熟睡感を感じなくなり、
睡眠と覚醒のメリハリがなくなるのです。

そしてこうした季節の変わり目の
睡眠の対処法もここの部分にあります。

活動期と休息期における睡眠

メリハリがなくなってしまう…

そうすると、なかなか寝付けない、
途中で目が覚めるという事が起こり、

日中の活動中も頭が
なかなか動かなくなります。

このようなメラトニンの分泌量の変化は、
季節が変わるごとに起こりますので、

そのたびに睡眠のバランスが崩れ、
眠れなくなってしまいます。

つまり年単位で見れば、

春から夏は人の活動期、
秋から冬は休息期に相当します。

それゆえ、春先に年周リズムの
休息期が活動期へと入れ替わる時、

過渡現象として春眠が出現する
と考えると理解しやすいです。

例えるなら、

一年周期で出現する春先の眠気は、
一日周期で出現する朝の起きがけの
眠気のようなものです。

季節の変わり目と気温の関係

光と共に、気温もまた、
季節の変わり目の睡眠に作用しています。

春の眠気は、こちらの影響の方が
大きいと言えます。

寒い冬の季節、
人の体は体温を保持しようと、

全身の筋肉を緊張させ、
末梢血管を収縮させています。

このことで、
手や足などの末端は冷えますが、

生命を維持する上で重要な
心臓や肝臓、脳などの臓器は
守られているのです。

こういった事を行っているのが、
自律神経の交感神経です。

冬には、副交感神経よりも
交感神経が優位なのです。

冬が去り、春が来ると、
心地よい日差しを全身に受けて、

温かさを感じます。

するとその結果、寒さから
身を守る防御態勢がオフになります。

交感神経から副交感神経への切り替えです。

一日のうちだけでなく、
季節においても自律神経の切り替えが
起きているのです。

副交感神経が優位になると、
緊張した筋肉がゆるみ、

全身の隅々にまで
血液が巡るようになるのです。

季節と睡眠の対処法

副交感神経は、
リラックスした時に働く神経なので

脳内にエンドルフィンという
快感をもたらすホルモンが分泌され、

春の日だまりで桜の花を
眺めながら

「ああ気持ちいいなあ、ウトウトしてきた」

という事になるのです。

温かい季節から寒い季節に移る時
これと逆の事が起こります。

交感神経が再び優位になり、
ストレスに対して身構える
態勢を取ろうとします。

この切り替わりの時に、

眠くなるだけでなく、

寝付けなくなったり、
眠りが浅くなったりするのです。

カトリック文化圏で行われる
カーニバルから復活祭(イースター)
までの肉食制限は、

春の眠気対策だったと言われています。

こういった行事は、
キリスト教以前のヨーロッパ社会の風習であり、

肉食を断って体内の老廃物を清掃し、
春の眠気を追放するためだったそうです。

また日本でも

夏に「寝苦しい熱帯や」
秋に「灯火親しむ候」といった
常套句があり、

季節が、睡眠や意識水準に
大きくかかわっていることが言い現わされています。

温帯域には四季など
多彩な気象条件が存在します。

季節の変わり目に眠くなる、
眠れないというメカニズムを知っておくと、

あらかじめ対処もできるという事です。

こうした外界の環境状態が
人間に睡眠パターンに影響を及ぼすのは、

容易にできる事ですね。

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