モンテッソーリ式子供の運動の基礎、子供の脳と運動野の関係


今回のテーマは、

モンテッソーリ式子供の運動の
基礎、子供の脳と運動野の関係

について紹介します。

お勉強と聞くとどうしても、

机の上で教科書を読むことが、
脳を鍛える手段だと思ってしまいます。

ところが、

人間の生存という観点から見れば、
読み書きよりも動くことこそ
大事なわけです。

そしてまさしく脳はそのために
最も機能するのですから、
運動というのは大事なのです。

モンテッソーリの
日常生活の練習には、

基本運動、
運動の調整、
環境への配慮、
自己への配慮、
社交的な振る舞い

の5つに分け実践されます。

その中で「基本運動」は、

子供の日常生活の活動における、
まさに基本となる運動ですが、

その全てに子供自身の
意図や意思が働いている運動です。

こうした随意運動には、

筋肉に運動の指令を出している
脳の運動野が関係しています。

さらに以前にも紹介したように

運動野の前にある運動連合野は、

運動のプログラムを作り、

運動の順序を決める働きをしています。

スポンサーリンク

子供の脳と運動野の関係

脳と運動との間には
交叉性の原理が働いていて、

左脳の運動野は右半身の
右脳のそれは左半身の運動を
コントロールします。

運動野は、随意運動の指令信号を
身体各部に送り出して、運動を
引き起こします。

さらに、随意運動の発達には、

行動を調整する働きをする
前頭連合野も関係しています。

前頭連合野は外から入ってくる
感覚情報と内部に貯蔵されている

記憶情報を統合して
運動のプログラムを作り、

行動を調整する働きをしています。

だからこそ、

頭のいい子供を育てるには、

ただ勉強させるだけでなく
しっかりと運動させる
というのは重要なのです。

モンテッソーリ式子供の運動の基礎

これは幼少期の頃からそうです。

例えば、

おもりを「つまむ」という
単純んで基礎的な基本運動は、

おもりをつまむ力が持ち上げる
力より強くなければなりません。

おもりをうまくつまむには、

つまむ力と持ち上げる力を
意識的に調整する必要があります。

また、大人では、
あらかじめ記憶されている
行動パターンに基づいて

実際の運動が起こるのに対し、

子供では試行錯誤しながら
運動が試みられる所にも
両者の違いがあります。

こうした工夫をしたプログラムが
モンテッソーリ式にはあります。

子供の運動は脳を良く使う

したがって、

子供おもりをつまむ
という基本運動を行う時、

脳は大きな役割を果たします。

単に運動する、筋力を
使うという事だけでなく、

目と手と協応して用い、

また持ち上げるイメージや
記憶を使い、

さらにつまんで持ち上げよう
とする意図や意欲が働く事が
必要なのです。

ここでは、運動を
引き起こす運動野および
運動連合野とともに、

それを遂行しようとする
前頭連合野が連携しているのです。

もちろん、

手と目が協応して動く
必要がありますから、

視覚野などの感覚野も働きます。

また、見たものが何であるかを
認識するのに側頭葉が、

その物の位置を確認するのに
頭頂葉が併せて働いているのは
いうまでもありません。

脳と運動野を鍛える方法

このような運動野、
運動連合野、感覚野、

さらには頭頂葉、側頭葉、
前頭連合野などの

連携した働きは、

歩く、走る、持つ、つかむ、投げる、
運ぶ、置く、押す、引く、縫う、切る、
しぼる、まわす、打つ、けずる

などのすべての基本運動
に関わっています。

基本運動を行うときに、

運動野、運動連合野

などとともに、

前頭連合野が重要なのは、

ここが行動のコントロール
を行うだけでなく、

感情のコントロール
行っている所だからです。

さらに前頭連合野は

物を考え、判断し、決定を下す
と言った高次の精神活動を
担っています。

まさに人間らしい脳であり、

ここが発達するほど人生は
素晴らしいものになります。

このように基本運動を
計画的に行う事は、

子供の運動発達だけでなく、

知的発達にも影響が
及ぶ可能性があるのです。

また、脳機能画像法による研究も、

こうした基本運動が、

意図や目的を持たない運動に比べて、

特に前頭連合野の活動を
高める事を明らかにしています。

まだパソコンもない時代の
モンテッソーリさんの
考え方は実証されているのです。

これが子供の発育を
そして脳を活用して成功できる
大人に成長するための、

大切な土台になるのです。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。