睡眠時に分泌する成長ホルモンと脳内物質で体内メンテナンス


今回のテーマは、

睡眠時に分泌する成長ホルモンと
脳内物質で体内メンテナンス

について紹介します。

あなたも

「睡眠をとると成長ホルモンが出る」

というような話を聞いたことがあると思います。

これは1950年代に
日本の科学者、高橋康郎さんが
発表した世界に誇る研究成果です。

成長ホルモンは骨を伸ばし、
タンパク質の合成を促します。

「寝る子は育つ」という
格言の根拠として様々な形で紹介されてきましたが、

人体というのは不思議なものです。

起き続けると眠くなり、
眠ると頭がすっきりする、、

なぜ自然と目が覚めるのか?

誰しもが疑問を抱くものですが、
こう言ったメカニズムは古くから
さまざまな説明が加えられてきました。

今では脳内物質としての
脳内ホルモンや神経伝達物質の
存在は当たり前のように使われており、

例えば、睡眠時に成長ホルモンが
分泌する事は明らかになっていますが、

古代のギリシャや中国ではもともと、
体内を巡る「生気」や「血液」の
成分の変化があるからだと考えられており、

これを睡眠の体液説と呼びます。

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ホルモンの発見

この睡眠の体液説は
以降の各時代の科学思想を反映し、

洋の東西問わず様々な実験を経て、

一九世紀に「疲労物質」が発見され、

現在では「睡眠物質」と呼ばれる
各種のホルモンの存在が明らかになっています。

前回紹介した、断眠に関する
動物実験により、免疫系が破綻し
死んでしまった例ですが、

これは、その後の様々な
動物の実験によって裏付けられています。

こういった現象は、裏を返せば、
精神活動や免疫機能、

恐らく他の内分泌機能も含め、

生体の正常な状態というのは
睡眠があって初めて維持されるものという事。

睡眠時に分泌する物質によって
体内メンテナンスが行われているのです。

凄く大雑把にいえば、

多くの生物の心と体は
半日しか正常に機能せず、

後の半日は睡眠によってメンテナンス
されなければいけないという事です。

成長ホルモンと睡眠の関係

具体的にどのうように
メンテナンスしているか、

まだ完全に解明されていませんが、

睡眠中のホルモンの動きに
その一端を垣間見ることができます。

例えば、成長ホルモンがそうです。

このホルモンは、脳の下垂体という
器官から分泌され、

子供の成長に関与すると
一般的には知られています。

そして睡眠中にこのホルモンは
多量に分泌されるのです。

「寝る子は育つ」と言いますが、
昔の人はこの事をよく見抜いていたのですね。

さらに成長ホルモンは、
子供だけでなく大人も分泌します。

なぜかと言うと、

骨や筋肉の成長以外にも、
血液中のカルシウムの濃度を一定にしたり、

傷ついた細胞を修復したり、

皮膚の傷の治りを速めたりする
という働きがあるからなのです。

つまり、

睡眠中にこのホルモンが
分泌される事で、

子供だろうが、大人だろうが、

昼間の活動中に起きた様々な体内環境の
バランスの崩れが修正されるのです。

ダイナミックに活動する脳内物質

成長ホルモン以外にもたくさんの
脳内物質が体内メンテナンスの為に
色々な役割を持っています。

現代では、

プロスタダランジン、
ペプチドホルモンなど

細かい分類では
数十種類にも及ぶ脳内物質が

睡眠中に体内に往来し、
睡眠をコントロールしていることが分かっています。

この他にも、睡眠中は
呼吸数が減り、胃腸の動きは鈍くなり、
発汗しやすくなり、全身がリラックスしたり、

また、思春期には性ホルモンの
分泌が高まり、二次性徴を促します。

このように、睡眠とは、
地球の自転を作りだす昼夜の
サイクルにうまく同調しながら

脳を司令塔として心と体の機能の
恒常性(ホメオスタシス)を
維持する巧妙なシステムです。

信じられないくらいの
ホルモンや神経伝達物質が往来する
ダイナミックなシステムです。

こうして私たちの活動を
支えているのです。

睡眠をとることで美容、健康、長寿に
必要不可欠な成長ホルモンが分泌されますが、

寝ることの重要性は
さらにたくさんの事柄に及びます。

つまり、睡眠は生物にとって、
生きていく上で必要不可欠なものなのです。

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