食品の加工に地下水・井戸水は使用できる?水質基準と安全性


今回のテーマは、

食品の加工に地下水・井戸水は
使用できる?水質基準と安全性

について紹介します。

食品衛生法において
食品の製造加工段階では

水道水以外の地下水や
いわゆる井戸水を使用する事は
認められています。

しかし水道法の水質基準値を
守る事が条件となっています。

水質基準としては
必ず守らなければならない基準値と、

水質管理上留意すべき項目と

今後必要な情報、知見の収集に
つとめていくべき項目が定められています。

水質基準は、人の健康の保護と
生活利用状障害が生ずるおそれの
ない事を目的として設定されています。

51項目もの水質基準が
定められているのは

「それだけ健康に悪影響を与える
物質が含まれやすいので、十分注意する必要がある」

ということです。

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水質基準は、検査も義務づけられています。

これだけ多くの基準を守っているので、
私たちの安全が確保されていると言えます。

食品に使われる水と言うのは

水道水がほとんどですが、
水道水よりも遥かにコストが
安くなる地下水を使っている事業者もいます。

地下水も水道水と同等の
基準が求められていますが、

地方自治体が責任を持っている
水道水と違って

ほとんど事業者の責任で
使われています。

個人で行う場合は、昔から
使われている井戸水のように
検査の義務もありません。

ただ問題もあります。

2008年10月、
大手ハム、ソーセージメーカーの工場で

井戸からくみ上げて製品加工段階で
使用していてた地下水から

水道法の水質基準値
(1Lあたり0.01mg以下)

の2倍以上(0.02~0.03mg)
のシアン化合物が検出されました。

その後、やはり水道法の基準値
(1Lあたり0.6mg)の約2倍に当たる
1.1mgの塩素酸も検出されました。

水道水の品質基準値を超える
水を食品に使う事は、

食品遠征法違反になるので
ハムメーカーは

PB(プライベートブランド)商品
も含めウィンナーやピザなど
26商品225万袋を自主回収しました。

この工場では3本の井戸から
地下水をとって

機械の冷却水だけでなく
商品にも使用していました。

2本の井戸から、基準値の
最大3倍のシアン化合物が
検出されました。

基準値を超えた原因をメーカは

「井戸水がシアンに汚染された可能性は低く
塩素処理を不十分に行ったために
シアンが生成されたと思われる」

としています。

「塩素さんが水道法の基準値を
上回る状態が続いていたので

担当者が塩素さんを含む消毒薬の
投入量を通常の半分程度に抑えたため
塩素酸は基準値内に収まったが
シアン化合物が発生しやすくなった」

ということです。

シアン化ナトリウムは、

主にメッキに使われますが、
顔料の原料としても使われています。

塩化シアンは、塩素消毒などの
副生成物のひとつです。

シアン化ナトリウムや塩化シアンは
シアン化カリウム(青酸カリ)ほどの
毒性はありません。

結果的に、健康被害を生じる事は
ありませんでしたが、

事業者責任である地下水(井戸水)を
食品に使う場合には

十分な検査が必須です。

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