内省的知能、人格に関わる脳の部位、領域、人格に関する障害


今回のテーマは、

内省的知能、人格に関わる脳の
部位、領域、人格に関する障害

について紹介します。

「私はいったい誰なんだろう?
どこから来て、どこに行くんだろう?」

誰もがこんなことを考えた
経験があるのではないでしょうか。

これも高度な脳を持つ人間なら
ではの思考ではないでしょうか。

前回まで、

他者理解に関する知能

対人的知能ミラーニューロン
について紹介しましたが、

今回は「自分自身」について
考える脳の機能についてです。

この当たり前のような能力も
段階を経て発達し成長するのです。

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自分はいつも一定ではない

自分自身の気持ちや考え、
趣味嗜好や判断基準やパターン、
そしてやる気などについて理解し、

それをふまえて適切な
行動をとると言った

自己観察的能力、また
自己統制的能力に代表される

子供の内省的知能は、

前頭葉、側頭葉、大脳辺縁系
に主要な領域、部位を持っています。

人格に関わる脳領域
と考えられているのは、

前頭連合野、側頭葉、

そして大脳辺縁系などの
部位、領域です。

ただ、人格そのものが
包括的な概念である為に

人格と脳との関係は
単純なものではなく、

複数の脳システムが共同して、

多様な人格形成を支えて
いると考えられます。

「私はこういった人物だ」

と一言で言い表す事は難しいです。

人格に関わる脳の部位、領域

優しい自分や意地悪な自分など
相反する自分がいたり、

昨日考えていたことが
翌日ガラリと変わることがあります。

もう二度と失敗したくない、

と心に決めたことも繰り返したり・・

「反省だけなら猿でもできる」

というフレーズが流行った
事がありますが、

実際には人間特有の(恐らく)
硬度かつ複雑に発展した

脳の部位による行為が

内省という能力であり、

自分の行動を振り返って反省したり、
過去の経験から未来を考えたり、

自分はこう言う人で
こういう正確である事を

認識するのは興味深い
脳の作用と言えるのです。

また、人格に関わる
神経心理学的研究では、

人格の障害が、

大脳辺縁系と緊密な連絡路を
持っている前頭連合野と

側頭葉内側部の病変に関係して
いる事を明らかにしています。

多少の性格の変化くらいなら
生きて行く上で問題ありませんが、

それがあまりにも極端になれば、
社会生活も困難になります。

では、

こうした領域の病変は

どのような症状を
引き起こすのでしょうか。

まず、側頭葉の病変は

いわゆるてんかん性の性格に
関係した変化を引き起こします。

例えば、

思考や発話の低下、ユーモアの欠如、
爆発的な怒り、固執、誇張的態度、
或は粘着性や感情反応の増幅

などと言った症状が
見られる事があります。

人格に関する脳の障害、病変

また、

前頭連合野は
人格特性に関わる事から、

前頭連合野の眼窩部の病変は、

人格の変化、情動の不安定、
不注意、衝動の抑制低下、判断の欠如、
社会適応不全、怒りの爆発、

などの症状を引き起こします。

いわゆる人付き合いが
難しくなってしまう症状です。

そして、

前頭連合野背側正中部の病変は、

意欲の低下、自発性の欠如、
周囲のへの無関心

などの症状を呈し、

いわゆる無気力、無関心、
そして無感情の症状が現れます。

さらに、

背外側部の病変は、

計画立案、柔軟性、注意、
判断、問題解決

といった、

認知的統合機能の
障害を引き起こします。

これは環境やストレスといった
外部要因が原因にもなりますが、

子供の頃の教育によっても
大いに変わって来てしまう部分です。

内省的知能に関わる脳の部位、領域

こう言った様々な
症状からも分かるように、

前頭連合野は、

大脳辺縁系の働きを調節し、
コントロールする事によって

情動反応を統制し、

また大脳辺縁系からの情動情報と
大脳皮質からの情報を統合して、

外界への適応行動をプログラミングし、
実行に移す働きをする事が分かります。

脳の司令塔とも言えるでしょう。

さらにこの統合によって、

社会的価値と結びついた感情、

すなわち情動を生み出す働きも
前頭連合野にはあるのです。

人格というのは、

自らの情動を調整し、

外界からの情報を適切に
処理する事で適応行動を取る

ここの人の判断力や情操の
ことを指すとすれば、

前頭連合野はまさに

人格の中枢と考える事が
できるでしょう。

自分らしさを司る部位なのです。

子供の教育に関してもこうした
知能はもちろん重要なものです。

モンテッソーリ式の
具体的手法などは今後
紹介して行く予定ですが、

まずは大きな概念から、

内省的知能にと人格に
関わる脳の部位、領域

ガードナーの提唱する多重知能
としての内省的知能には
こうした特徴があります。

頭の隅にでも留めておいてください。

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