死の受容5段階のプロセス、最後の発達段階と喪失の心理学

死の受容5段階のプロセス、最後の発達段階と喪失の心理学
今回のテーマは、

死の受容5段階のプロセス、
最後の発達段階と喪失の心理学

について紹介します。

人は誰でもいつかは死にます。

頭で分かっていても、
若いうちはなかなかピンと
こないものです。

それが中年期以降になると、

同世代の友人や親など、

親しい人が病気になったり、
なくなったりする事が増え、

死は次第に身近なものに
なってきます。

「自分は後どのくらい
生きられるのだろうか」

と「死」の側から
人生を捉えるようなると言います。

ちなみに子供も五歳になると
死が絶望的な終わりだと理解し、

恐怖を抱くようになります。

また

「自分が死んじゃえ!」

と思ったから死んじゃった

などと罪悪感を抱く事もあります。

大人と同じように死を
考えられるのは、

青年期以降と言われています。

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死の受容5段階のプロセス

では、実際に自分の死に
直面した時に、

私たちはどのように
受け入れるのでしょうか。

アメリカの
キューブラー・ロスという
研究者は

死と死ぬ事についての本
『死ぬ瞬間』を1969年に出版しました。

その中で彼女は

「死の受容の5つのプロセス」

と呼ばれる、
キューブラー・ロス・モデル
を提唱してえます。

誰もが避けて通りたいと思っている
「死」という問題に
真っ向から立ち向かい、

臨死患者とのカウンセリングから

死を受容するまでの
心のプロセスを5つの段階に分けています。

1段階:否認

自分が死ぬというのは
嘘ではないのかと疑う段階

2段階:怒り

なぜ自分が死ななければ
ならないのかと言う

怒りを周囲に向ける段階

3段階:取引

なんとか死なずに済むように
取引をしようと試みる段階、

何かにすがろうという心理状態

4段階:抑うつ

何も出来なくなる段階

5段階:需要

最終的に自分が死にいく事を
受け容れる段階

最後の発達段階の心理学

老年期に入ると、
死はいよいよ身近になります。

55~100歳の
男女93人を対象に

死に関する面接調査を行った
日本の研究では

65歳以上弟子の恐怖を
訴えたのは

68人中わずか5人だったと言います。

その5人は持病を
患っていたため、

健康な高齢者は
師を恐れない傾向があるとも言えます。

エリクソンによれば、

高齢者の心理的な問題は

「自我の統合性」

を獲得できるかと言います。

自我の統合性というのは

人生の良い面も悪い面も含めて
見つめ直し、

一度限りの自分の人生に
意義を見出す事です。

エリクソンの最後の発達段階の心理学

高齢期には今まで生きてきた
人生を振り返り、

よい事も悪い事も含めて
自分の歩んできた人生を受け容れていく事が
大切だとエリクソンは述べています。

しかし、人によっては
自分の人生を後悔し、

絶望の気持ちを抱く場合もあるでしょう。

人生を衰退といった
マイナス要因の視点から見るか、

それともそういった要素はあるものの、

円熟や叡智、成熟といった
プラス要因を含めた視点から
見て行くかによって、

人生評価は全く異なります。

そうしたプラスの視点から
人生の評価が出来るかどうかは

「乳児期」から「成人後期」

までをどのように生きてきたかと
関係があるのです。

自我の統合性を獲得するために
有効な方法が、

「ライフレビュー(回想法)」

です。

高齢者が自らの人生を振り返り、

他者に語る事で、

人生に新たな意義を見出す事が出来ます。

また、やがて訪れる死への
恐怖も弱まっていくと言います。

「おじいちゃんは古い話しばっかりする」

などとよく言われるものですが、

これは決して現在に
関心がない訳でも

若い頃の思い出に浸って
いる訳でもありません。

自分の人生を振り返り、

意義を見出すという
大きな意味を持っているのです。

生涯発達という観点から見ると

「サクセスフルエイジング」

というのは、

年齢を重ねるにつれて
減少していく社会的、心理的
生物的資源のもとで

喪失を最小限にとどめて
獲得を最大にする過程である

とも心理学者は考えています。

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