成人期の結婚、親密性の発達、未婚化、晩年化の心理学的影響

成人期の結婚、親密性の発達、未婚化、晩年化の心理学的影響
今回のテーマは、

成人期の結婚、親密性の発達、
未婚化、晩年化の心理学的影響

について紹介します。

30歳くらいになると

「まだ結婚しないの?」

と言われる事も多くなります。

晩婚化を始め、ライフスタイルが
多様化した現代でも、

結婚して家庭を持つのが
「普通」だと言う意識は
根強いようです。

そもそも結婚には、

どのような意味があるのでしょうか。

精神分析家エリクソンによれば

結婚によって一生を
共にするパートナーとの
人間関係を作り上げる事が

成人期前期の重要な課題と言います。

社会学的な立場から見ると、

生まれ育った家庭から
脱して「定位家族」

自ら選んだパートナーと
新しい家庭「生殖家族」

を築いていく事になります。

社会的な最小集団を作る
基礎となるのが、

結婚だと言えます。

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日本での未婚化、晩年化の心理学

現代の日本では、

未婚化、晩婚化が進んでいます。

未婚化の原因を探ったアンケート

(小泉内閣メールマガジン
「第三回政策アンケート」)

によれば、

高いものから順に

「結婚に対する価値観の変化」
(67.6%)

「独身生活が快適」
(54.2%)

「経済的な不安がある」
(47.0%)

「仕事と家庭の両率に不安がある」
(40.9%)

と続いていました。

同じく、結婚の利点を
尋ねた調査では、

「人間として成長できる」
「一人前の人間として認められる」

などの解答が多く、

男女とも最も多かったのが

「精神的な安らぎの場が得られる」

というもので、
男性が59%、女性が67%、
という結果でした

結婚して精神的に安定する
と考えられているのです。

成人期の結婚の変化と特徴

結婚相手を選ぶ手段として、
古くは見合いが、

現代では恋愛が主流になっています。

しかし最近では職場や地域での
出会いが少ない事から

結婚相談所に登録したり、
お見合いパーティーに参加したりと、

「婚活」をする人も増えています。

時代を経て恋愛、結婚観には
変化をしているのです。

ここで言う結婚に対する
価値観の変化というのは

どのような変化なのでしょうか。

その一つの現れに、

家庭内での夫婦の役割分担意識
(性役割観)の変化が
考えられます。

例えば、

「夫は外で働き、
妻は家庭を守るべきである」

という意見に対して
疑問を感じる女性も増えてきました。

これは、女性であっても
男性と同じ教育を受け、

性別によって仕事内容が
異なる時代ではなくなりつつありため、

結婚しても仕事を継続
したいという意欲的な女性が
増えてきた事が影響しえると言えます。

理想の結婚相手の変化

また、結婚もしたいが、
自分らしさを失いたくはない、

つまり子育てをする事で
自分がこれませに築いてきた
キャリアを諦めざるを得なくなるならば、

結婚はしないで独り身で
いる方がよい

あるいは結婚はするが、

子供はいなくてもよいと
考える女性が増えてきているのかもしれません。

また女性が理想とする
結婚相手として、

1980年代末頃のバブル全盛期には

日本の女性が求める
理想の男性像として

3高という条件が挙げられていました。

この3高というのは、

「高学歴」「高収入」「高身長」

をさしています。

ところが2000年代に入ってから
女性が結婚相手に求める条件は

3Cと変化しているようです。

Confortable
Communicative
Cooperative

の頭文字をとって3Cです。

最初のConfortableは
今の生活水準を落とさずに
十分な収入がある人、

次のCommunicativeは
価値観やライフスタイルが一緒で
心が通じ合える人、

Cooperativeとは
家事や育児に協力的で進んで
家事をこなしてくれる人を指しています。

成人期の結婚と親密性の発達

エリクソンは、結婚を
意識するような20代後半から
30代前半の時期の発達課題として

「親密性」をあげています。

これは異性に対して
身体的、知的、情緒的に
接近する気持ちであり、

通常は他人に隠している
自分の気持ちを相手に開示
する事を指しています。

男女が結婚する事によって
すぐに親密性が確立されるのではなく、

子供が誕生する事で
二人の関係が強まる頃、

本当の意味での親密性が
確立されると

エリクソンは述べています。

未婚化、晩婚化が進むにつれ、

この親密性と言う
発達課題の達成も先延ばし
されてしまう事が懸念されます。

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