成人期の役割と成長、アイデンティティの変化と発達段階の特徴

成人期の役割と成長、アイデンティティの変化と発達段階の特徴
今回のテーマは

成人期の役割と成長、アイデンティティ
の変化と発達段階の特徴

について紹介します。

生まれたばかりの赤ちゃんは

身体が小さく、
自分で動く事も出来ません。

しかしやがて、
自分で歩くようになり、
言葉を話すようになります。

身体も心も著しく発達し、
その変化は目覚ましいものがあります。

では大人はどうでしょうか。

30歳の人と40歳の人を
比べてみると、

一見同じように見えるかもしれません。

しかし両者の心のあり方は
大きく違います。

身体が成熟しても、
心は常に変化し続けているのです。

その一つがアイデンティティの変化です。

青年期まではアイデンティティ
を確立する、

つまり「自分自身を作る」
事が課題でしたが、

成人期以降は

「次世代や将来世代を育てる」

事が課題となってきます。

また、子供は年齢に応じて
変化していきますが、

大人の場合は、

その人が置かれた立場や
個人的な経験によって
変化する事が多いと考えられています。

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心理学者による成人期の発達段階の特徴

レヴィンソンは
ニューヨークに生まれ、

カルフォルニア大学バークレー校
で学んだ後に、

1990年まで
エール大学で教鞭をとっていました。

彼は1987年に

『The Seasons of a Man’s Life』

を発表し、

その著書のタイトルが示すように

人生を4つの季節に
例えています。

すなわち、

児童期と青年期を春、
成人前期を夏、
成人中期を秋、
高齢期(老年期)を冬

にそれぞれ対応させています。

また、その著書で
35~40歳の工場労働者、
管理者、生物学者、小説家の

4つの職業分類の中から
各10人ずつの男性に

面接調査を行い、
そのようなライフサイクルの
発達段階を提起しています。

そして、生活構造が
安定している時期と変化する時期が
交互に訪れる事を明らかにし、

その橋渡しをする時期を
「過渡期」と呼んでいます。

この生活構造とは、

ある時点におけるその人の
生活の基本的パターンないし、
設計の事であり、

「社会、文化的環境」
(階層、宗教、民族、家族、政治体制、職業)
「自己」
「外界への参加」

という3つの視点から捉えられる
と解説しています。

成人期で衰えるもの、衰えないもの

年を重ねるにつれて
身体は確かに衰えていきます。

老眼になったり、
筋力が衰えたり、

柔軟性や瞬発力、バランス能力
なども低下していきます。

こうした変化を
退歩的発達と呼ばれています。

しかし年を取る事で
失うものばかりではありません。

例えば、

ある種の知能は、年とともに
高くなるというデータもあります。

ホーンとキャッテルと言う
研究者によれば、

人間の知能は流動性知能と
結晶性知能に分けられます。

流動性知能は青年期以降、
衰えていきますが、

結晶性知能は年齢と
共に上がっていくと言います。

見た目では分からないかもしれませんが、

大人になっても老人になっても

人間は常に発達し
続けていると言えるのです。

成人期のアイデンティティの変化と発達

成人期は人生において
一番長い期間を占めています。

その時期に私たちは多くの転機を
経験します。

人生において生活構造は
数度に渡って変化していきますが、

新しい環境に適応するには
少なくても4~5年の
過渡期を経る事が必要です。

この過渡期を上手く
乗り切れるかどうかによって

次の生活構造が安定した
モノになるかどうかが
決まってくるのです。

長寿になればそれだけ
人生の転機も多く訪れる訳ですから、

私たちは、それに上手く
適応する力を身につけていく
必要があるのではないでしょうか。

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