フロイトによる子供のリビドーの発達段階説と性格への影響

フロイトによる子供のリビドーの発達段階説と性格への影響
今回のテーマは、

フロイトによる子供のリビドーの
発達段階説と性格への影響

について紹介します。

精神分析の創始者として名高い
フロイトですが、

1856年、チェコスロバキア領
ラモビア地方の小都市フライブルグに

ユダヤ人の息子として生まれ、

4歳からオーストラリアの
ウィーンで暮らしていました。

彼はそれまで論じられる事のなかった
人間の本能や無意識について
関心を抱き、

その後ヨーロッパ思想に
多大なる影響を与えた人です。

フロイトは、

「人間の生物的発達の基礎は
性の本能であり、

その本能は社会の中で抑圧されている」

と述べています。

しかしこの性的本能を
幼少期にどのように
コントロールしていくかが、

子供のパーソナリティの
発達に大きな影響を与えていくと
考えたのです。

ではフロイトがどのように
子供の性の発達段階を考えていたのか
についてみる事にしましょう。

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フロイトによるリビドーの発達段階説

フロイトは、

性欲動という精神的なエネルギーを
リビドーと呼びました。

そして彼はリビドーを
発達とともに身体のある部分に
局在するものと考え、

その身体部分の名称を使って
人間の性の発達段階を説明しました。

・生後~1年半くらい(口唇期)

母親から乳を与えられている時期、
口唇を使い吸うと言う行為を
通じて環境との交流を図る。

・1歳半~3歳(肛門期)

排泄機能のコントロールが
出来るようになる時期、

排泄を通じて、環境に対する
主張的で能動的な姿勢が芽生える。

・3~6歳(男根期)

性的関心が異性の親に向けられ、
同性の親を憎むようになる。

また、両親への同一視を
通じて性役割を獲得する。

・6~12歳(潜伏期)

男根期で芽生えた同性の親への
憎しみから生じた去勢不安のため、

性への感心が一時的に抑圧される。

・12歳以降(性器期)

口唇、肛門、男根といった
生じ性欲の部分的欲動が統合され、

対象の全人格を認めた
心理的な性愛が完成する。

さらにフロイトは
幼い頃の性的エネルギー(リビドー)

と大人になってからの性格とを
関連させています。

彼が患者さんに自由連想を
させた時。

「口」にまつわるものばかりを
連想する人がいた事から
生まれた考えです。

彼は、こうした人は、

リビドーが各性の発達段階に
とどまっている(固着している)
と解釈しました。

例えば以下のような
性格をフロイトは提起しています。

・口唇性格

おしゃべり、食通、
ヘビースモーカー、酒飲み、

幼い頃、口唇活動に
満足を覚えた人は

無意識のうちに知識をどん欲に
取り入れようとするが、

不満足であった人は、
全ての事に羨望の思いが強く、

悔しさを感じる性格傾向にある。

・肛門性格

「倹約(ケチ)」は、
大便を出すまいとして我慢する
快感と関連する。

「頑固(強情)」は、

母親からの排泄のしつけに
頑に抵抗する事と関連し、

「几帳面」は、そのしつけに
素直に従い、

気を配る事と関連している。

発達段階説と性格への影響

リビドー、性の発達段階と
性格、パーソナリティとの関わりに
言及したフロイトの考え方は、

当時にすれば大変なユニークな見方でした。

フロイトはこうした
性の発達段階の中で

性格の3要素が形成されると述べます。

その3要素は

エス(イド)自我(エゴ・セルフ)
超自我(スーパーエゴ)

というものです。

これらはそれぞれ
次のような意味があります。

・エス(イド)…

本能としての衝動

・自我(エゴ・セルフ)…

現在の自分の意識的な部分であり、
衝動的なエスを抑え

道徳的な行動をとろうとする
超自我との調整役

・超自我(スーパーエゴ)…

道徳心や良心

エスというのは、
無意識の世界にあり、

快楽原理に支配されています。

やがて周りの人との
関わりが増えるにつれ、

エスから自我が派生します。

自我はエスから発生した欲求を
周りとの調和を考えた現実原理
によって満たそうとします。

超自我は道徳的行動と関わるもので

男根期(エディプス期)に
自我から生じます。

フロイトによる子供の発達段階説

子供は本能によって生きるために
欲求を満たそうとしますが、

そうする事で自我が芽生え、

社会で生きていくためには
どのようなルールに従うべきかを
学んでいきます。

そして、ときにはその社会的規範に
はする行動をとりそうになりながらも

なんとかその社会で上手に生きる
方法を模索していくのです。

その他にもフロイトは

人間の無意識に着目し、
夢の分析、自我防衛などを理論化しました。

フロイトの諸理論を見ると、

いかに彼が今日の心理学に
大きな影響を与えているかが分かります。

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