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長生きする食事健康法、長寿遺伝子とレスベラトロールの成分


今回のテーマは、

長生きする食事健康法、長寿遺伝子
とレスベラトロールの成分

について紹介します。

近年になり、遺伝子DNAの研究が進み、

長寿遺伝子の存在も
空想の世界のものはなくなってきました。

1977年にイギリスの
統計学者トム・カークウッド氏が

生殖と長寿がトレードオフ
の関係にあることを提唱しました。

これは、生物の資源全体量(エネルギー総体)
は一定であるため、

身体の維持に要する
エネルギーコストと生殖のための
エネルギーコストが

トレードオフの関係になっていると言うことです。

つまり、身体の維持に
多大なエネルギーをかけると

生殖に回るエネルギーが減ることになるし、
その逆も言えると言うことです。

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長寿遺伝子とインスリンファミリー

実は、長寿遺伝子と
呼ばれる寿命を延ばす遺伝子は

老化に関する遺伝子ではなく、

性成熟に関する遺伝子
であることが分かっています。

これらの長寿遺伝子は、

食料が豊富にある環境では
インスリンファミリー
(インスリンやインスリン様成長因子(IGF))

を作動させることで
性成熟を完成させ

性行為に備えるようにします。

逆に食料が少ない環境下では

インスリンファミリーのシグナルを
抑えて性成熟を遅らせます。

恐らく原始時代の
人類の生活環境から生まれた
遺伝子システムでしょうが、

かなり興味深いです。

糖尿病予備軍の人には身近な
膵臓から分泌するホルモンが
インスリンです。

インスリンの働きとして
血糖値の調整が良く知られていますが、

他にも、細胞の増殖や成長、
タンパク質の合成なども促進します。

そのため長寿遺伝子に
異変が起きると、

インスリンのシグナルが抑えられ、
生殖のためのエネルギーが

身体維持のための
エネルギーに振り分けられます。

例えば食料が豊富な時でも、

変異した長寿遺伝子は
生殖よりも身体維持の方へ
スイッチが切られます。

生存と生殖は人間の二大本能ですが、
やはり生存の方が強いのです。

おかげで、健康長生き、
寿命が伸びる可能性もありますが、

その一方で、

インスリンのシグナルを
抑えられると言うことは、

インスリンに鈍感になると言うこと、

つまり「インスリン抵抗性」が
高まることになります。

インスリン抵抗性は
二型糖尿病、心臓血管病、ガン、
アルツハイマーなど、

生活習慣病、メタボリック症候群の
原因にもなりますから、

長寿遺伝子の変異と言うのは、

肥満、糖尿病による寿命の低下、

さらに不妊を招く
リスクもあると言われています。

長生きする食事健康法を考える上で
健康のチャンスと病気のリスクがある。

私たちにとってまさに
諸刃の剣であることが分かります。

長寿遺伝子とレスベラトロール

では、食事健康法ということで

カロリー制限と長寿遺伝子の
関係はどうなっているのでしょうか。

カロリー制限はいくつかの
長寿遺伝子に働きかけ、

生殖と身体の維持
(健康寿命、長生き)

を完全に切り替えることが分かっています。

その代表的な長寿遺伝子が
「SIRT」と「TOR」と言う遺伝子です。

SIRT1と言う遺伝子は

哺乳類で「サーチュイン」という
タンパク質を作り出し、

以下のようなストレス防御反応を
高めることが報告されています。

1.神経細胞の萎縮(細胞死)を防ぐ

2.心臓の細胞(心筋細胞)を
活性酸素種(フリーラジカル)から守る

3.細胞の自殺死(アポトーシス)を防ぐ

4.熱ショック蛋白質を誘導して、
ストレス応答する

このSIRT1を活性化させる物質として
ファイトケミカルの一種である
ポリフェノール

とりわけブドウの皮に含まれる
「レスベラトロール」という
成分が注目されています。

レスベラトロールによって
SIRT1を活性化させることで、

マウスが高脂肪食による
悪影響を免れ、

しかも体力が増強されることが
実験によって報告されたからです。

すなわち長生きする食事健康法として、

長寿遺伝子に働きかけるために
レスベラトロールという成分を
摂取すればいいのか!

…と思うかもしれませんが、

ただカロリー制限に似た
効果を引き起こすためには

レスベラトロールを1日赤ワイン
300杯分とる必要があります。

これは現実的ではないでしょう。

(ただしレスベラトロールの効果はありますが)

また、3.にあるように

SIRT1の働きによって
細胞のアポトーシス(自殺)
が防がれる事が分かっていますが、

これがガンに働くと
そのリスクが逆に上昇する
ことが報告されています。

ショッキングな内容ですが、

その一方の研究者の中には
長寿遺伝子SIRT1が

がん細胞の増殖を抑制する
と言う発表をしているものもあります。

…ということで
遺伝子学的観点から言えば、

まだこれと言った
長生きする食事健康法の決めては無いようです。

しかし長寿遺伝子と
レスベラトロールの成分の関係が
分かったように、

SIRT1という長寿遺伝子の
働きは多岐に渡ることが分かっています。

まだ十分に解明されていないと言うのが
現段階での実情ですが、

これからの研究に期待です。

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