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血液中で効果が出るタンパク質分解酵素の作用や役割メカニズム


今回のテーマは、

血液中で効果が出るタンパク質
分解酵素の作用や役割メカニズム

について紹介します。

前回紹介した断食の実践、、

も健康のために大切でしょうが、

最近の日本では、

非加熱の食品(ローフード、生食)
を食べる事が勧められており、

酵素(エンザイム)を補給する
と言う健康法がはやっています。

この酵素健康法には
主に二つの役割があります。

一つが酵素の力で
消化をサポートすると言う事、

もう一つが酵素を血液中に入れ
効果を上げると言う方法、

…しかし、

この二つを混同してしまっている
人も多いようなので、

タンパク質分解酵素の作用や役割
メカニズムという観点から、

エンザイムセラピーの効果について
少し考えてみましょう。

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血液に入って効果をもたらす酵素

酵素と言うのは
巨大なタンパク質ですから、

食物中から摂取した婆、

小腸でアミノ酸レベルに
分解されて血液中に吸収します。

だからこそ
血栓溶解剤のような酵素は

口から摂取するのではなく
血液の中にダイレクトに入らないと
効果が出ません。

だから、点滴や血液カテーテルから
直接入れる方法が医学界では一般的です。

しかし、血栓溶解剤というのは、

効きすぎると逆に出血
と言う副作用を持つきけんな薬です。

血液濃度を一定にコントロールしないと
いけないので、

口から摂取して確実に
何%は血液に入るものでなければ、

効果の測定も出来ません。

とは言え、腸から消化されて
バラバラになったアミノ酸が
再び同じ酵素に合成される事はありません。

バラバラになったアミノ酸は

他の細胞の構成成分、
ホルモン、神経伝達物質、酵素など

様々な用途に使用されます。

だから何かしら健康用途を願い
酵素、エンザイムサプリメントを飲む人は

ほとんど無駄になっている事を
理解しないといけません。

経口ではほぼ意味が無い、
注射では副作用がある

この点を踏まえると、

酵素補給のエンザイムセラピーは
あまり有効な手段とは言えません。

前回、間欠的断食で
カロリー制限自体に意味がある
と研究で分かっている以上、

酵素をわざわざとるメリットは
あまり無い事が分かってきます。

そのまま吸収されるタンパク質分解酵素

ところが、

ある種のタンパク質分解酵素は
口から摂取しても一部分は消化されず、

血液中にダイレクトに作用する事が
1960年代から論文報告されています。

消化酵素の分解から逃れ

腸のリンパ組織(パイエル板)を
覆うM細胞から吸収されて
血液中の中に入ると推測されています。

ちなみに赤痢菌、サルモネラなどの
バクテリア、

ポリオなどのウイルスも
M細胞から血液中に入ります。

M細胞は、小腸から取り込んだ
これらの抗原をリンパ球に橋渡しする
役割をしています。

このタンパク質分解酵素の吸収は、

消化のための酵素の
働きを助けるだけでなく

小腸から分解を免れて
血液中に入り、

身体に何かしらのプラス作用を
持つ事を意味しているのです。

実際に、動物実験及び
試験管レベルでは、

抗炎、抗血栓、抗がん作用を
持つ事も報告されています。

こうした効果を踏まえ、

主にヨーロッパで
タンパク質分解酵素を活用した

「全身酵素療法」が一部で
行われていますが、

しっかりとした臨床実験は無く
代替医療の一つとして
続いているのが現状です。

こうした作用や役割メカニズムは
まだ研究段階ですが、

この全身酵素療法、
つまり口から酵素を摂取する
健康法が数十年遅れて、

日本の医師や栄養士が取り上げ、

最近の酵素健康法の
流行につながったのでしょう。

しかし、全身酵素療法と
消化をサポートする酵素摂取は
役割が違う事は理解しておきましょう。

タンパク質分解酵素は空腹時に摂取する

いずれにせよ、ヨーロッパでは
こうしたタンパク質分解酵素の
サプリメントが

ミラクルエンザイムと呼ばれ
数十年前から販売されています。

(Wobenzyme,Phologenzymeなど)

日本でも探せば販売されているでしょう。

効果が実証されている訳ではないですが、
興味がある人は入手してみましょう。

ただし、タンパク質分解酵素を取り入れる
全身酵素療法では

3つほど問題点が挙げられます。

1.胃の強酸性によって酵素が変性してしまう
(酵素はPhや温度に敏感)

2.食事と一緒に摂取すると
単なる消化酵素として働くだけになる

3.未消化で血液中に吸収されると、
異物として免疫反応が起こる可能性がある

1の問題点は胃を通過する時に
酵素をコーティングする事によって
解決しているようです。

2に関しては、

空腹時に摂取するように指導しています。

そのために「絶食+酵素」という
取り合わせが基本なのです。

3に関してはまだまだ未解決で、

異物として認識されない
可能性も高いと言う論文もありますが、

その根拠となる基礎研究は
今のところ見つかりません。

中には、これらのタンパク質分解酵素が
腸内細菌の一部を消化、分解することで
活性物質が算出され、

これが血液中に入る事で
健康効果がもたらされるという
仮説もありますが、

本当に経口で摂取した酵素が
どの程度血液中に入り作用するか

現状では確定されていません。

食物中の酵素が消化以外に
どのような証を持っているのか

作用や役割メカニズムの真相など

この点については
今後の研究を待ちたいと思います。

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