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断食、食事制限と遺伝子、ミトコンドリアと細胞の健康の関係


今回のテーマは、

断食、食事制限と遺伝子、
ミトコンドリアと細胞の健康の関係

について紹介します。

前回、カロリー制限の
動物などを使った様々な科学的検証を紹介し、

健康、長寿に対する
効果がある程度解明されている
と言う話しを紹介しましたが、

民間療法の世界では

断食と言う食事制限が
良く採用されています。

この断食は健康にとって
プラスの効果をもたらすと言われていますが、

その鍵はミトコンドリア
が握っていると言う興味深い
データも存在しているのです。

そんな断食と、食事制限が
遺伝子、ミトコンドリアや細胞に
もたらす影響と健康の関係

について見ていきましょう。

断食(ラマダーン)が与える健康への影響

断食と言えば、
イスラム教徒が思い浮かぶ人も多いでしょう。

ラマダーンと呼ばれる断食の習慣は

1ヶ月に渡って
日の出から日没までの間、

飲食を断つと言われています。

極端な例では
つばを飲み込む事も禁止する
などストイックにやる人もいるそうですが、

彼らは健康目的よりむしろ
宗教的儀式としてやっているように思います。

ちなみにこの期間は、

日没から日の出の間に
1日分の食事を摂取するため

実質的には1日1回の
食事療法を1ヶ月行うと言うもの、

このラマダーンの習慣を
調査した複数の研究では

ラマダーンの1ヶ月間に
カロリー摂取が減少し、

少し体重も減少するようですが、

しかし長期にわたって
1日1回に大量の食事を摂取する習慣が
体重に与える影響を調べた研究はありません。

1日1食の食事は
間欠的断食と呼ばれ、

完全な断食ではありませんが、

動物実験ではこの
食事法で30%のカロリー制限が
達成できる事が確認されています。

半日ファスティングなどと言って
ダイエットに取り組む人も
最近の日本では増えて来ましたが、

では私たちにとって
このラマダーン的な間欠的断食は
どのような影響を与えるのでしょうか。

1日1食の断食で健康レベルはどうなるか?

24時間ごとに食事を抜いた
間欠的断食を行ったラットの実験があります。

この実験では

断食をしたラットは
心臓血管の指標が通常の
給餌で育ったラットよりも

良くなった事が判明しました。

また、脂肪細胞から分泌される
タンパク質の一種「アディポネクチン」
の血中濃度が上昇している事も
分かっています。

アディポネクチンは
インスリン感受性の亢進
抗炎症作用、動脈硬化抑制作用、
心筋肥大抑制作用があるため

間欠的断食による
アディポネクチン血中濃度の上昇が

心臓血管保護作用を
もたらしたのではないかと
推測されています。

アディポネクチン濃度の変化は
ミトコンドリアとともに
断食で現れる良好な経過と言えます。

インスリンと断食と健康の関係

他にも、間欠的断食は

血圧低下、インスリン感受性の改善、
腎機能の改善、ガンや慢性病への耐性を
向上させるなどの

好ましい効果が確認されています。

また、ダイエット効果を目指す人に
注目の研究データもあり

2011年には、

過体重或は肥満の
若年女性を対象に

25%のカロリー制限を
間欠的(週に2日)あるいは
持続的(毎日)に行う2つのグループにわけ

6ヶ月間実験を行った研究が
論文報告されているのですが、

いずれにグループも
6ヶ月に体重減少と、

メタボリックシンドロームや
炎症反応の指標の低下が認められています。

適切なタイミングでの
食事制限や断食は健康的な
ダイエットに効果があると言う事です。

さらに血糖値に関わる
ホルモンのインスリンですが

空腹時のインスリン値や
インスリン抵抗性については、

間欠的カロリー制限、食事制限を
行ったグループの方が良い値を示しました。

週に二日でも毎日でも
健康効果はほとんど変わらないばかりか、

インスリンにまつわる数値では
週二回の間欠的断食の方が良い

と言う結果が得られたのです。

イスラムの神は人の健康に留意し
断食の戒律を与えたのかもしれません。

人類の消化メカニズムは断食パターン

北アメリカインディアンのインガリ族、
パラグアイのグアヤキ族、

アフリカボツワナのブッシュマン(クン族)、
太平洋のハワイ、フィジー、タヒチなど

今までの狩猟採集民族の
食事パターンを調査した結果、

1日1回、夕方に食事をする
と言うパターンが多い事が分かっています。

狩猟採集生活では
毎日同じ量のものを
食べられない事もあるため、

必然的に間欠的断食タイプの
パターンになっており、

そのパターンから消化や代謝に関する
身体のメカニズムが出来上がっている
とも考えられます。

エジソンさんがトースターを
売るための戦略として

1日3食の生活パターンを
広めたと言う話しもありますが、

現代社会の1日3食の
食事パターンと言うのは、

決して自然のものとは言えず、

総カロリー摂取を必然的に
高めてしまう事もあり、

再考の余地もありそうです。

ミトコンドリアを増やす断食、食事制限

興味深い事に、拒食症の人は
将来ガンになる確率が低いそうです。

(精神的健康レベルは低いでしょうが)

40歳以下の女性で既に
拒食症と診断されて入院した事のある女性では

乳がんの危険性が50%も
低下している事も報告されています。

ただ、拒食症までの
極端なカロリー制限は

骨粗しょう症や筋肉量の低下を招き、
運動ができなくなりますので
オススメは出来ません。

何事も過剰は良くないのです。

ただし、時折、断食や
食事を抜く事で胃腸を休めるのは
健康にとって良いと言えるでしょう。

さらに、断食、食事制限によって

フリーラジカルの発生が少ない
謙譲なミトコンドリアが
増える事が報告されており、

長寿やアンチエイジングにとっても
有益な報告がされているのです。

修行僧のように断食をして
苦行をする必要は無いですが、

現実的に

1日1回夕方だけの食事パターンにしたり、

毎回の食事で腹5~6分目くらいに
抑える事を実践すれば、

細胞から健康になれ

健康長寿のスイッチをオンにする
方向に舵を切れるでしょう。

かつ健全な遺伝子、ミトコンドリアを
増やす素晴らしい方法となります。

ぜひ一度、断食、食事制限の
効果を実感してみてはいかがでしょうか。

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