卑屈、慢心でもない正当な自己評価、セルフエスティーム心理学

卑屈、慢心でもない正当な自己評価、セルフエスティーム心理学
今回のテーマは、

卑屈、慢心でもない正当な自己評価、
セルフエスティーム心理学

について紹介します。

パソコンが出始めた頃、

テレビのコマーシャルで
昔こんなのがありました。

俳優の高倉健さんが
パソコンの前に座り込み

なれない手つきで挑戦しています。

そしてぼそっと一言

「なーんだ、簡単じゃねえか」

パソコンの苦手なオジサン世代の人たちを
「パソおぢ」と呼んでいましたが、

このコマーシャルはどうやら
そんな世代の心をつかんだそうです。

パソおぢにとっての
初めてのパソコン体験は

自分にとって難しそうな
未知の領域に、

おずおずと足を踏み入れる事です。

それは小さな子供が
未知の新しい体験を重ねていく時に
似たものでしょう。

そこで失敗すれば
めげてしますし、

成功すれば小さな自信につながります。

やってみたら意外と簡単に出来た、

なんだ、俺だって結構
やれるじゃないか、

俺もまんざらじゃないな。。

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小さな自信を積み重ねるのが大切

些細な事のようですが、
心理学的に言えば、

人間というのは子供や大人に限らず
そういう自信が積み重なる事によって

また一回り大きな自信になっていきます。

それがまた未知の領域に
足を踏み入れていこうと言う、

大きな原動力にもなります。

あの時出来たんだから
今度だって出来るかもしれない、

自分は結構上手くやれるはずだ、

それがチャレンジ精神の
根っこの所にはあります。

そしてそういう体験がどんどん
累積される事によって、

逆境に陥っても慌てずに、

自分の能力を発揮できるような
人間に成長していくのです。

自信過剰で、慢心も問題ですが、

自信というのは
私たち人間にとって人生の
大きな原動力となるのです。

正当な自己評価(セルフエスティーム)とは?

アドラー心理学における

「セルフエスティーム」というのは、

日本では「自己評価」「自尊心」「自信」
などと訳されていますが、

一つの例として言えば、

この

「なーんだ、」という感覚です。

いい年をした大人が
子供のようにホッと胸を
なで下ろす瞬間は

端から見ているとちょっと
ユーモラスです。

そうしたニュアンスを
高倉さんのテレビコマーシャルは
巧みに表現してみせたのですが、

あれは決して誇張や戯画化ではありません。

大人でも子供でも同じ事なのです。

賢い事言うのは、

言ってみればこうした
自信をたくさん持っている子供の事です。

自己評価の中で、

卑屈にならず自分が賢いという事を
認める事が出来る子供の事、

だから親として大切な事は、

出来るだけ多く

「なーんだ、僕にも上手くできるよ」

という体験をさせてやる事です。

自分に自信がある子、卑屈な子の特徴

アメリカのある小児科医は

乳幼児に二個の積み木を与え

「こうやって並べてごらん」

とって本を示すだけで

その子がどういう
自己評価、セルフエスティーム
をしているかが分かると言います。

例えば、

自分の能力に自信を感じている子は
積み木を一つ取り上げ、

ちょっと舐めてみたりしてから
テーブルの下へぽとんと落とします。

とってくれるかどうか、
こちらの反応を見ているのですが、

積み木を取っ手やると
ようやく手本通りに二つの積み木を並べます。

そして「ね、すごいでしょ」
という表情で、

こちらを見上げます。

こう言う子供は家庭などでよく励まされ、
褒められて育っているので、

何かちょっとしたチャレンジの場面でも、

きっと成功できるという
自信を持っていると言います。

ところが子育てに無関心な家庭や
冷たく混乱した家庭などで育った子は

同じ家庭を与えられても、
始めからひどく自信のない様子を
見せるそうです。

たとえ手本通りにきちんとできたとしても

「ほら、やっぱり失敗しちゃった。
僕なんかダメなんだ」

と言わんばかりの卑屈な
表情を見せるというのです。

小児科医によれば
こう言うタイプの子供は

大きくなるに従って
敗北主義的な人生観を抱くようになり、

学校の教師から励まされる事も
注目される事も期待せず

学校生活に何の楽しみも見出さず、
やがてドロップアウトしていくのです。

自信過剰で慢心な自己評価も
もちろん問題ですが、

卑屈で自信喪失した自己評価も問題です。

子供が正当なセルフエスティームを
持てるよう導いてあげるのも

心理学的に言えば大人の大切な役割です。

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