背中を見て育つ子供に自分の生き方を語るのが理想の父親像

背中を見て育つ子供に自分の生き方を語るのが理想の父親像
今回のテーマは、

背中を見て育つ子供に自分の
生き方を語るのが理想の父親像

について紹介します。

前回、父親の威厳という
テーマを紹介しましたが、

小・中学生作文コンクールで
昔、文部大臣奨励賞を獲得した

大館育仁さんの

『「志学」の年に考えた事』

という作品の事は前に
ご紹介しました。

市内でただ一件の「麩屋」
の長男として生まれた作者は

一家6人の生活を
支えている麩作りの家業を

誇りを持って肯定的に捉えています。

祖父と父親が前の晩から
用意しておいた材料を加工して
出来上がったお麩を

祖母と母親が袋詰めにしていく、

まさに全員参加の
作業は忙しく、

作業場は目の回るような
ありさまです。

売り上げの半分以上を占めている
車麩を作る祖父、

そして手先の器用さを活かして
種々の細工物を工夫する父親と
日本の大黒柱に支えられて

家業は成り立っているのです。

彼が、この仕事を
肯定的に見る事ができるようになったのは、

父親の存在が大きい事は
いうまでもありません。

背中を見て育つのが子供なのです。

そして彼らの家族関係に
理想の父親像を見る事が出来ます。

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理想の父親像としての「厳しさ」

自分が手伝っていたときの
袋詰めの甘さを指摘したときの

父親の厳しい目、

そして自分の失敗を
叱る事なくただ

「今の失敗は仕方ない、
大事なのはその後だ」

とだけ言った父の言葉、

仕事に誇りと愛着を持つ
父親から発するそれらの一つ一つが

彼の血となり肉となっていった
のではないでしょうか。

そして、跡を継ぐ前に
他の仕事をしていた父親を許し

跡を継ぐといえば
喜んで受け入れてくれたという

祖父の姿も彼には
頼もしく映っているに違いありません。

当時彼は、三代続いた
家業を継いでいる自分と、

他にやりたい事が見つかるかもしれない
自分との間で揺れ動いていました。

「一度は外に出てみるのもいい」
「その気になったら継げばいい」
「外で成功したらそのままそこで働いてもいい」

と言ってくれる父親の言葉を
よりどころにして、

背中を見て育つ子供は

大いに悩みながら、
人生を築いていったでしょう。

子供に自分の生き方を語る

私は理想の父親像を
彼の父親に見るような思いがしています。

このお父さんは、

昔のように床の間を背にして
怒ったり威張ったりしている
お父さんではありません。

そして、帰ってきても
自分の居場所がなくて、

「亭主元気で留守がいい」

などと言われてただ
耐えているお父さんでもありません。

自分の生き方を率直に語る
お父さんだからです。

お父さんは子供に
自分の話しをしていただきたいと
思うのです。

子供にああしろこうしろと
命令するお父さんではなく、

俺はこう考えて、こう生きてきた、

それを参考にしてほしいと、

自分の考え方を
押し付けるのではなく

子供に伝えてほしいのです。

子供にしっかり自分の生き方や考え方を語る

もちろん、この作文の主は

家で仕事をしている訳ですから、

何も語らなくても
一生懸命働く父親の姿は
見る事が出来るでしょう。

サラリーマンである自分は
何を語ればいいのだと

言う人もいるかもしれません。

しかし、だからこそ、
サラリーマンの父親が

大部分を占めている現代だからこそ、

父親は一生懸命自分の話しを
しなければならないのです。

子供に自分の生き方を語ることで
子供は様々な事を学びます。

この世の中に、

法に反する仕事でない限り、
無駄な仕事など一つもありません。

だから、仕事をしている限り、

一つや二つは

この仕事をやっていて良かった、

仕事冥利に尽きると
思った事があるはずです。

背中を見て育つわけですが、
あえて話す事も大切です。

それを語る事で、

子供は父親の姿を見る事ができ、
父親を誇りに思う事が出来るのです。

仕事だけでなく、
趣味や読書の話しでもいいでしょう。

若い時に読んだ本、
読んでおけば良かったと思っている本
などについて話してやる事で、

子供はそれを、父親を
知るよすがにして

賢い子供になっていくのでは
ないでしょうか。

ただし、役に立つから
読んでおけなどというのは、

余計なお節介で蛇足と言うもの
だと言う事は念のため、

付記しておきたいと思います。

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