子供の心と脳の観察力・注意力を鍛える、興味関心を伸ばす方法

子供の心と脳の観察力・注意力を鍛える、興味関心を伸ばす方法
今回のテーマは、

子供の心と脳の観察力・注意力を
鍛える、興味関心を伸ばす方法

について紹介します。

1歳から2歳頃に

子供は大人が気づかないような
小さな物、

あるいは細かな部分に
注意を向けるようになります。

例えば

葉にとまっている小さな虫を
じっと見つめたり、

お母さんのエプロンの
小さなシミを見つけたり

絵本の中の主張な事物ではなく
背景にある細かな部分に注意を向けたり、

この頃の子供は

大人が見過ごしてしまうような小さな物、

細かな部分に注意を向け、
それにこだわるような行動を示します。

この時期の子供のこうした
こだわりは非常に重要で、

将来の注意力や集中力にも
影響を及ぼすと言われています。

細部に対するこのような
興味関心の現れは、

子供の心の成長を示す物だと
モンテッソーリは考えています。

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子供はなぜ細かなこだわりをみせるのか

子供の心は、
最初は身の回りの物の中から

大きさ、色、形、あるいは
動き方で目立つ物に引きつけられますが

次にはそれらの周辺にある
目立たない物へも注意が
向けられるようになるのです。

大人にとってみれば

同じおもちゃの同じキャラクター
のように感じますが、

子供にとっては大きく違います。

細部に対して敏感になる事で
子供は環境に対してより詳細な
経験を持つ事が出来るようになります。

こうした「細部に対する敏感期」は

子供が身の回りの物や
環境についてより良く知るために、

大切な役割を果たしている
時期と言えます。

細部に対する敏感期には
事物や現象に対する注意、

その動きや変化に対する
注意と言った子供の心理が
関係しています。

注意力、興味関心はどう起きるか?

人間の脳のメカニズムから言えば、

注意には、無数の刺激の中から
必要な物に注意を向ける

選択性、選択したものに
一定時間注意を向け続ける持続性、

より重要な刺激に注意を移していく移動性、

そして特定の刺激に注意しながら、

その他の刺激にも注意を払う
多方向性、と言った性質があります。

注意の持つこのような性質によって

子供は首尾一貫した
心の動きを保つ事が出来るのです。

発達心理学者ロバート・ファンツさんは

新生児の注意力を調べるために

新生児に円の中に
示された人の顔、

新聞記事、同心円、赤、白、黄
などの刺激を見せ、

それぞれの注視時間を
測定しました。

その結果、新生児は
色刺激より模様刺激を

模様刺激の中でも
同心円より人の顔をよく見る事
などが分かりました。

また、人の顔では
目の周辺をよりよく見ていました。

このように、生まれたばかりの
新生児でも、

特定の刺激に対する選択的注意が
見られたのです。

子供の注意力を発展させる方法

目からの情報が処理される経路として
「何の経路」と「どこの経路」
のある事は前回紹介しました。

これらの経路は注意の働きにも
関係していて、

「どこの経路」が

注意を向けていたものが
消えたために、

別のものに注意が移ると言う
受動的な注意と関係している事が
分かっています。

新生児では、すでに「どこの経路」
に関わる神経細胞がほぼ成熟しています。

したがって、注意を向けたものが
そこにある間は、

一定時間注視し続ける事が
出来ると考えられます。

その後「何の経路」の神経細胞の
成熟により、

能動的な注意の移行が
見られるようになります。

さらに、1歳から2歳の幼児になると

視覚だけでなく聴覚も含めた
5感においても

それぞれ子供の注意力が発達してきます。

脳と注意力、興味関心の関係

子供は空を見ながら、
色々な形の動物や顔などを見出します。

注意と言うのは
スポットライトのようなもので、

興味のあるもの、
重要なものを照らし出します。

注意の働きにより、

幼児は見聞きする無数の刺激の中から
特定の刺激を選択して、

それを心に留め、
そこから知識の元になる情報を得るのです。

また、注意を向けていれば
その対象や変化に対して

より早く反応する事が出来、

その分、状況の変化にも、
適切に対応する事が出来る訳です。

子供が何かに自発的に
注意を向けるとき働く脳の領域は

脳の前頭連合野と
頭頂葉下部の注意統制機能
と考えられます。

これらの脳領域は、

脳の後部で受け止められた
感覚情報の中から

特定の情報に注意を向けると言う
働きをしています。

この働きによって
子供は衝動的に反応する事無く、

また、目標に向かって
計画的に行動すると言う安定した
行動をとれるようになります。

子供の心と脳の注意力を伸ばす方法

最近は問題となっている
注意欠陥多動性障害(ADHD)は、

注意を集中する事が困難で、

過活動及び衝動性を
症状として持つ行動の障害です。

学齢期の子供で3~7%の
発症率があるとみられています。

注意欠陥多動性障害の原因は
はっきりわかっていませんが、

前頭連合野と大脳辺縁系の下にある

大脳基底核を含む
いくつかの脳領域の小さい事が
報告されています。

これらの領域は

注意を集中し、衝動的な
反応を抑える働きをしているところです。

このことからも、

前頭連合野を含む
こうした脳領域が

子供の「細部に対する敏感期」
に関わる注意力を支えている
と考えられているのです。

将来の子供の観察力や注意力
興味関心を伸ばすためにも

この時期を大切にしなければいけません。

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