いつも同じ事をする3歳頃までの幼児時期は秩序への敏感期

いつも同じ事をする3歳頃までの幼児時期は秩序への敏感期
今回のテーマは、

いつも同じ事をする3歳頃まで
の幼児時期は秩序への敏感期

について紹介します。

子供を観察していると
よく分かると思いますが、

ある時期まで子供はいつも同じ事をする
事に強いこだわりを持ちます。

これをモンテッソーリ教育では

3歳頃までの幼児期は
秩序への敏感期と言う捉え方をします。

生まれてから3歳頃まで

子供は秩序と言うものに
強いこだわりを持つ反応や行動を示します。

いつもと同じ順番、
いつもと同じ場所、
いつもの同じやり方

といったように、

子供には順序や場所、
あるいはやり方などをいつも
同じようにする事、

あるいはそれが同じである事を好みます。

これが

秩序への敏感期

に見られる子供の秩序感です。

いつも同じ事をする事に
親は心配になる事もあるでしょうが、

邪魔をしない方が言いでしょう。

これは脳の発達において
非常に重要なことなのです。

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いつもと同じで安心し、いつもと違うと不安になる

お風呂で決まった順番で
身体を洗ってもらう事

お父さんのコップはいつも
自分のコップの隣に置いてある事、

幼稚園からいつもと
同じ道を通って帰る事、

同じおもちゃを同じ場所に片付ける

こうした事がいつもと違った

順番、場所、そしてやり方になると、
子供は強い抵抗を示す事が多いのです。

大人から見ればどうでも
いいようなことが、

彼らにとっては
見過ごせない大切な事として
受け止められるのです。

逆に秩序が守っていると、
子供は安心して落ち着きます。

子供が秩序に対して
こだわりを持つのは、

自分を取り囲む物事間の
関係を知る内部感覚を整えるためだと
考えられています。

この内部感覚を持つ事によって

子供は環境を一つの
まとまりのあるものとして認識し、

そこにおける自分の位置を
確認する事が出来るのです。

子供にとって家は自分の世界

大人になれば経験が増え、
世界の認識は大きく広がります。

一方で、子供の世界は狭く、
家の中や幼稚園の行き帰りが
彼らの世界です。

だからこそ、小さな世界を
細部まで細かく認識しています。

大人になった我々が
例えば家の中を想像すると、、

おおざっぱなものしか
イメージできないですが、

子供は家の中を細部まで覚えています。

つまり、子供の頭の中には

自分が生活している
空間イメージが具体的に
描かれているので

その一部が変えられる事に
子供は強い抵抗、

あるいは不安を感じるのです。

自分の中にある空間イメージが
変えられる事は、

すなわち自分自身が変えられる事、
崩される事として
受け止められている訳です。

モンテッソーリは
子供のこうした秩序のこだわりを

成長の一つのステップとして捉え

子供の秩序感が満たされると
その生活は安定し、

やがて子供の精神の中に
秩序が形成されていくとしています。

また、子供にとって秩序は
善そのものではないけれど、

善に到達するための
ただ一つの道だとも指摘しています。

脳の発達と秩序へのこだわり

子供の秩序へのこだわりは

知能が発達して抽象的思考が
出来るようになると消えていくと
考えられます。

例えば、

隣の家の山田さんと言うオジサンに
きつく怒られたとします。

抽象的思考が出来ない子供は、

オジサン=怖い

と認識してしまいます。

それが大人になれば、

おじさんが誰でも怖いのではなく、
山田さんが怖いと認識しますね。

これも脳の発達の一つです。

したがって、子供が秩序に
こだわる事に対して、

あまり大人は神経質に
なる事は無いのです。

むしろこの時期には
子供が規則正しい生活が出来るように
生活環境や習慣を整え

彼らが安心して秩序感を
持てるように配慮するのが良いでしょう。

前頭連合野と幼児の脳の関係

幼児期の秩序への敏感期には

物と物との位置関係、
自分と物との関係など

ひとつには

「子供の空間的配置への気づき」

と言う心理が関係していると考えられます。

子供の目から入ってきた情報は、

脳の後方の視覚野にまず運ばれるのですが、

その後、色や形の認識は
側頭葉に向かう経路で処理され、

距離や方向と言った空間に
関わる認識は頭頂葉に向かう
経路で処理されます。

前者は「何の経路」
後者は「どこの経路」

と呼ばれる物です。

これらの経路は、
最終的に前頭連合野に達します。

ここは、理性、判断、
自己認識などの

高次精神機能を司っている
領域です。

したがって、秩序への
敏感な反応には

子供の頭頂葉にある場所、
距離、方向などの空間を認知する

機能が強く働いていると言えます。

特に角回(かくかい)と呼ばれる
頭頂葉の中央部に当たる領域は

見たもの、聞いたものの
意味理解とともに、

空間の認知に深く関わっています。

子供の脳を鍛える秩序の敏感期

この時期の脳の発達のために、

3歳頃までの幼児期は
いつも同じ事をする秩序へのこだわりを
大切にしてあげましょう。

無理矢理そのこだわりを抑制したり、
怒ってトラウマを与えない方が良いでしょう。

空間認知に関わる頭頂葉が
病気や怪我で障害を受けると

物と物との位置関係が
分からなくなる、

箱が立体的に見えなくなる、

自分の家の間取りや家具の
配置が分からなくなる、

良く知っている道を通って
自宅に帰る事が出来なくなる、

と言ったような空間認知に
関わる障害が現れてきます。

頭頂葉の神経細胞は
幼児期に良く成長するので、

この時期は空間的関係や
配置に対する事もの気づきや
注意力を高めるのに

適した時期と言えるでしょう。

こうした幼児期に見られる
「秩序への敏感期」は

子供の空間認知や意味理解に
関わる頭頂葉が活かされる
時期と言えます。

そんな秩序への敏感期に適した
モンテッソーリ教育の方法も存在しますが、

まずはこの性質について
大きな概念を理解しておいてください。

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