狩猟時代は野蛮でなく、争いのない、ストレスのない社会だった


今回のテーマは、

狩猟時代は野蛮でなく、争いのない、
ストレスのない社会だった

について紹介します。

なぜか文明社会に生きる我らは、

昔に戻るほど、

野蛮で粗悪で厳しい時代だった…

というイメージを抱いてしまいます。

特に科学の時代に入り
こうした傾向は増えたのでしょう。

しかし、です。

前回狩猟時代は豊かな食生活で
健康な人生を送っていたと紹介しましたが、

精神面でも実は狩猟時代は
争いのない、ストレスのない社会だったのです。

少ない食料を奪うために
人類が争いあい奪い合い、

槍や石で戦うような
野蛮で粗野なイメージを

私たちは抱きがちですが、
実際はそんな事は無かったようです。

狩猟採集時代の生活は
身体活動が盛んで

集団間の社会的ストレスは
極めて低かったと考えられています。

もし集団間でトラブルが起これば、
移動しては慣れれば解決する事だからです。

つまり、狩猟時代は

怪我(そこからの感染)、
出産などを乗りこえられれば、

今日の先進国に暮らす人と
同じくらい長生きしていたのです。

それも圧倒的に健康で
ストレス無く過ごしていたと考えられます。

現代の先進国に暮らす
多くの人は持病として患う

慢性病(高血圧、糖尿病、脳心臓血管障害、
癌、骨粗鬆症など)は

全く見当たらず、
寿命まで健康に過ごしていた事が、

現在の世界に残存する
狩猟採集民族の多数の調査からも
確認されているのです。

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狩猟社会はストレスの無い平等社会だった

そんな健康的な生活を送っていただけでなく、

狩猟採集社会は
高度な平等社会だったと
言われています。

社会的集団ストレスは
無い社会だったそうです。

狩猟採集民は、

収穫した食物をその日のうちに
消費してしまいます。

その食物の分配の際に、
権威や負債が生じるのを防ぐために

狩人以外のメンバーに平等に

徹底的な「分かち合い」や
交換のシステムを発達させたと言います。

現代の社会の残存する
コンゴのピグニーやカラハリ砂漠の
ブッシュマンの社会にも同様の
仕組みがあると言います。

狩猟採集社会での平等主義は

人類が他の霊長類との
共通祖先から受け継いだ特徴です。

群れを作って生活を送る霊長類は、

ある土地の範囲を誘導し、
その土地資源を仲間同士で
分割統治する事はありません。

国際霊長類学会長の山極寿一さんが
指摘するように、

狩猟採取社会では食物を
仲間のもとに持ち帰って分配し、

「共食」する事によって
強い連帯意識を作り上げていたのです。

つまり狩猟時代は
争いのない理想的な社会を
実現させていたのです。

狩猟時代は野蛮でなく、
争いのない、ストレスのない社会だった

と聞くとあなたはどう感じますか?

人類に争いが起きたのは農耕社会から 

それが農耕時代に入ると、

土地や資源の管理意識が高まるようになります。

自分たちの土地に境界を引き、

それを共同で守ろうとする
縄張り意識が芽生えてきたのです。

さらに人口が増えると、

管理する土地の範囲を
拡大しなければ行けません。

そうすると、集団内及び
集団間の争いが勃発します。

実際に、人間の集団間の争いで
死亡した数を比較すると、

狩猟時代の平均が
1万人当たり200個体に対し

農耕民は600個体を超える
と言う統計データもあります。

つまり、狩猟時代は農耕時代より
争いのない社会だったのです。

先ほど紹介した山極寿一さんは

この現象を、

人口密度も集団の規模も
大きな農耕社会の集団間の争いで、

狩猟採集社会の3倍程度の
死者数で済んでいるのは、

農耕社会で必要となった
ルールを徹底したからだと説明しています。

現代社会のおびただしい暴力や戦争による
死者数の事を考えると、

農耕社会時代にその「種」が
巻かれていた事も理解できます。

つまり、

現代社会の人間関係が希薄で
ストレスフルな社会から見れば、

狩猟採集生活と言うのは
豊かな食物であふれた健康的な、

固い絆で結ばれたネットワークと
余暇の時間に恵まれた

「人類史上最も豊かな社会」

との見方もできるのです。

これは人類学者の
マーヴィン・ハリスさんも主張しています。

狩猟時代は争いのない、
ストレスのない社会だった…

健康的で寿命の長い社会だった、

決して野蛮な社会ではなかった、

こうした視点から見て、

今後このサイトのテーマでは、

実際に具体的に、

理想的な狩猟採集時代の食事や
ライフスタイルを現代に応用して

どう取り入れていくかも
様々な角度から紹介していきます。

時代の変遷や太古の
ライフスタイルを想像しながら

ぜひ楽しみながら読み進めていってください。

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