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ストレス、不安の元凶は遺伝子と現代社会の文明のミスマッチ


今回のテーマは、

ストレス、不安の元凶は遺伝子と
現代社会の文明のミスマッチ

について紹介します。

前回、私たち現代人が抱える

肉体の健康問題の多くは

環境の変化は早く遺伝子の進化は遅い

という理由から起こると解説しましたが、

心理面でも同じです。

ストレス、不安は遺伝子と
現代社会のミスマッチから生じます。

今回は進化心理学の面から
人類の遺伝子について考えてみます。

私たち人間は、

理性で物事を分析し、
判断する事が可能です。

しかし、例えば、

散歩をしているときに
足下の草むらでごそごそと
這うような音がした場合、

部屋でくつろいでいるときに
天上からごそごそと音がした場合、

どんな反応を取るでしょうか?

ほとんどの人が、

そのもの音の正体が分からなくても、

それが蛇であろうがなかろうが、

ビクッとと反応し、

その場を離れたり逃げたりするはずです。

これは遺伝子に組み込まれている、

潜在的に危険を及ぼすリスクの
あるものに対して、

「オーバーリアクション」(過剰反応)

を取るように適応してきたからです。

人類が本格的に環境に変化に
対して目覚ましい適応を遂げてきた

180年前から
氷河時代に自然選択された遺伝子が、

そのまま保持されているので
こうした反応が起こるのです。

ストレス、不安と遺伝子の関係

確かに狩猟採集時代
この遺伝子は大変便利です。

蛇に噛まれれば死んでしまうかもしれません。

崖が崩れれば死んでしまいます。

ちょっとした環境の変化に
敏感に察知できる事は

生存のために重要です。

…しかし、現代社会で、

特に都会に住んでいる限り、

蛇に遭遇する可能性は極めて低く、
命に別状のある危険も
ほとんどないはずです。

しかし今でも私たちは
そう言った音に敏感に反応するのです。

そして現代社会では、

パニック障害や不安障害と言った
精神的問題とされるものから、

漠然とした不安感、ストレスなど

様々な心の不安定さが
私たちを取り巻いていますが、

こう言った状況を生み出す元凶も、

私たちが狩猟採集時代に
適応してきた

「オーバーリアクション」遺伝子と
現代社会の環境のミスマッチが

引き起こした例に他ならないのです。

狩猟採集時代には
生存に有利に働いていた遺伝子も

なかなか現代社会に適応
しきれていないのです。

そしてそのギャップがストレス、不安など
心の病を引き起こしてしまうのです。

遺伝子の進化は遅い、環境の変化は早い

こうした例は、

私たちの環境や文化の変化の
スピードが、

私たちの遺伝子が環境に
適応するスピードよりも

遥かに早い事を示しています。

一部の遺伝子はたった数千年でも
新しい環境に反応する事がありますが、

その多くは遺伝子そのものの
変異ではなく、

遺伝子のスイッチのオン・オフを
司る変化(エピジェネティック変化)
なのです。

私たちの基本的な遺伝子は
260万年前に始まった

狩猟採集時代に最適化され、

ほとんどそのまま保持しているのです。

様々な刺激に対応する
遺伝子を持ち合わせていないのです。

それがストレスとなり
慢性的に脳を傷つけてしまい、

不安やストレスによる弊害を生み出します。

ミスマッチの元凶による慢性病

私たちの遺伝子と環境の変化の
ミスマッチによって、

心身は知らず知らずのうちに傷つき

現代病と言われる多くの
慢性病が引き起こされます。

そんなミスマッチで起こる代表的な
現代病を挙げれば

慢性炎症疾患、メタボリックシンドローム、
心臓血管障害、糖尿病、骨粗鬆症、
癌(特に乳がん、大腸がん、前立腺がん)
多嚢胞性制卵巣症候群、妊娠合併症、
精神疾患(うつ病、統合失調、自閉症)
神経変性疾患(アルツハイマー、パーキンソン病)

などです。

そしてそのミスマッチの元凶、原因となる
最大の環境の激変、生存条件の変化は

実は私たちの食事にあります。

飢餓の恐怖が克服されたのに
不安になるのはなぜでしょう。

野生動物に襲われる
心配が無くなったのになぜこんなに
ストレスが多いのでしょうか。

「私たちは私たちが食べたそものもである」
(We are what we ate)

「私たちの姿は何を食べるべきかそのものである」
(We are what we should eat)

と言う言葉に端的に要約されています。

ミスマッチ時代を元気で幸せに生きるために

私たちのライフスタイルを
見直していきましょう。

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