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健康問題は環境の変化は早く遺伝子の進化は遅いギャップから


今回のテーマは、

健康問題は環境の変化は早く
遺伝子の進化は遅いギャップから

について紹介します。

大雑把に言って私たち現代人が
抱える健康問題の多くは

環境の変化は早く遺伝子の進化は遅い

という理由から起こります。

環境と遺伝子にはギャップが大きいのです。

前回まで、

人類の進化の過程を
駆け足で紹介してきましたが、

私たち現代人のライフスタイルは

約1万年前に
農耕革命が起こり

定住型社会を形成するまで、

何百万年と言う
途方も無い時間がかかっているのです。

それまでの人ついは

狩猟採取型生活をずっと続けました。

肉食が本格的に始まった
狩猟採取生活の260万年の
歴史の長さに比べれば

農耕革命が始まり現代に至る
1万年と言う歴史は、

バケツに注ぐ1滴の水くらいのものです。

アウストラロピテクスから
ホモサピエンスへ、

人類は進化してきましたが、

遺伝子の変化、進化と言うのは
非常にゆっくりとしたスピードで起こります。

環境が劇的に変化したのは最近

さらに1万年前の
農耕革命が起こってから、

動物の家畜化が間もなく開始され、

そして産業革命が起こってから
現代に至るまでの期間は

たったの200年です。

人類の歴史から見れば、

環境の大幅な変化と言うのは
ごく最近の話しです。

今では、近所5分も歩けば
スーパーに豊富な食料がある、

家の水道をひねれば水が出る、

さらに地球の裏側まで
短期間で移動できるなど、

凄まじい環境の変化がありますが、

これは人類の歴史から見れば
ほんの最近の出来事です。

いかに私たちのライフスタイルが
近年のわずかの時期に大幅に変わったか
分かるはずです。

このギャップに残念ながら
私たちの身体はついて行っていません。

遺伝子はそう簡単に進化しない

環境は短期間に劇的に変化しましたが、

私たちの身体、そして遺伝子は
そう簡単に環境の激変に適応できません。

確かに前回紹介したように、

肉食が始まり、
脳が発達し腸が退化する

と言う変化が人類に起こりますが、

それも何十万年、何百万年
と言う途方も無い時間をかけての事です。

遺伝子は簡単に進化はしません。

この環境と遺伝子のギャップは
私たちの体調に影響を及ぼします。

この事例を、農耕革命と
同じ約1万年前に始まったとされる

中東での動物の家畜化が
及ぼした影響から考えてみましょう。

遺伝子のスイッチがオフになる

例えば、

牛やヤギのお乳というのは

本来彼ら牛やヤギの子供が
ある一定の期間にのみ与える食事です。

人間はそれを無理矢理横取りし
自分たちの食事にしました。

現代ではスーパーに
牛乳がずらりと並んでします。

…が、ミルクを摂取するために

本当であれば、そこに含まれる
乳糖を消化する「ラクテース」という
酵素が必要になるのですが、

もちろん人間の赤ちゃんも、

ラクテース遺伝子が作動して

乳幼児の食事の大半を占める
母乳をしっかり消化し、

育つ事ができますが、

多くのヒトの集団では、

その遺伝子のスイッチは
乳幼児を過ぎるとオフになります。

ある程度育っても
母乳を飲む人間はいませんね。

自然と乳離れするのが人間、
そして動物の流れなのです。

なぜ牛乳を飲むとお腹を壊すか?

ラクテース遺伝子が
乳幼児を過ぎてもスイッチがオンになるのは、

歴史上お乳を飲み続けてきた、

中東の集団とそれを
ヨーロッパに持ち込んだ子孫、

つまりヨーロッパ人と、
ツチ族などの東アフリカの牧牛部族だけです。

これは日常的に彼らは
ミルクを飲む事で、

幼児期が過ぎるとスイッチが
オフになるラクテース遺伝子が、

約8000年前に変異してできました。

その結果、ヨーロッパ人では
約90%が変異したラクテース遺伝子を
持っているのですが、

地球上の全人種の約65%は
家畜のミルクを飲むと腸に異常が起こす
「乳糖不耐症」に見舞われます。

牛乳を飲むと

お腹が張る、ガスが出る、下痢をする

などと訴える日本人が多いのも
そのためです。

約65%の人たちは
ラクテース遺伝子のスイッチが
成人になった場合にならないのです。

牛乳や乳製品による
健康被害が問題となっていますが、

これも環境と遺伝子の
ギャップが引き起こすものです。

食生活が西洋化し乳製品が
アジアでも出回るようになりましたが、

私たちの遺伝子はそれに
適応するように進化していません。

もちろん、今後何千年と
日本人が乳製品を取り続ける事で
遺伝子の変異は起こるかもしれませんが、

特にアジア系、アフリカ系の
民族間で乳糖を消化する酵素を
作り出すようにまだ適応していないのです。

さらに言えば、

変異した遺伝子を持つ
ラクテース適応するヨーロッパ人でも、

乳製品を取り続ける事は
成人期、老人期にかけて
慢性病など問題を起こすリスクが増えます。

詳しくはまた紹介しますが、

乳製品に適応するように

環境の変化に身体が本当に
適応したとは言えない状況なのです。

健康問題は環境の変化は早く
遺伝子の進化は遅いから起こる

こうしたギャップから起こる
弊害など、

次回はこれを心の側面
ストレスに苛まれる現代社会という
点から見ていきましょう。

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