無登録農薬きっかけの農薬の規制ポジティブリスト制とは何か?

無登録農薬きっかけの農薬の規制ポジティブリスト制とは何か?
今回のテーマは、

無登録農薬きっかけの農薬の規制
ポジティブリスト制とは?

について紹介します。

「ポジティブリスト制」というのは
農薬の残留基準値を明確化する制度です。

2002年、中国産冷凍ホウレンソウに
残留基準値を約250倍も上回る

「クロルピホス」が見つかるなど
相次いで残留基準値を超える
農薬が検出されました。

この中国産ホウレンソウ事件が発端になり、

日本でも農薬の使用実態が調査されると、

発がん性が指摘されている
殺菌剤「ダイホルタン」や

劇物に指定されている
殺虫剤の「プリクトラン」などの

無登録農薬が、
野菜や果物に使われていたことが
次々に発覚しました。

いわゆる「無登録農薬事件」です。

スポンサーリンク

特に、ナシやモモ、サクランボ、メロン、イチゴなどの
果物に多く使われていました。

廃棄処分された農産物は
4200トンにも上り、

日本の農業の安全性を問われる
大事件へと発展しました。

既に登録が失効している農薬や
一度も登録されていない農薬などである
「無登録農薬」を販売する事は、

農薬取締法(農林水産省管轄)で
禁止されていましたが、

生産者が使用することも、
使用された農産物を販売する事も
法律では禁止されていませんでした。

食品衛生法でも
無登録農薬は使用されないことが
前提だったので、

販売する事も禁止されていなければ、
残留基準値も設定されていませんでした。

無登録農薬が農作物に
どれだけ残留していても

よほど危険性が高くなければ
何ら法律違反にはならなかったのです。

輸入農産物に無登録農薬が
使用されていても違法とはならず、

回収、廃棄されたと言っても、
それはあくまで「自主的な」ものでした。

消費者の安全に直結する
農作物や加工食品の実態が
明らかになり、

「日本だけでなく世界中で使用されている
農薬全ての残留基準値を定めて規制すべきだ」

という声が大きくなった結果、

すべての農薬を規制する為に
生まれた制度が、

2006年5月29日から
施行されたポジティブリスト制です。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。