家族セラピーの心理学理論:家族対象のカウンセリングの特徴

家族セラピーの心理学理論:家族対象のカウンセリングの特徴
今回のテーマは、

家族セラピーの心理学理論:
家族対象のカウンセリングの特徴

について紹介します。

家族セラピーでは、

問題を抱えた個人だけでなく、
その家族全体を対象にカウンセリングを行います。

家族セラピーの始まりは
1950年代とされていますが、

このころは統合失調症や
自閉症の原因は親の育て方にある
という議論が盛んで、

「家族犯人説」の傾向が強く見られました。

このような発想が変化したのは
1980年代に入ってからです。

このころになると、
家族は一つのシステムであり、

何が原因で何が結果というような
直線的な捉え方は不適切であると
考えられるようになります。

この時期の家族セラピーは、

セラピストチームの
ディスカッションを家族に公開するなど、

それまでの個人セラピーでの
常識を覆すような斬新なアプローチが
数多く試みられました。

現在個人セラピーとしても
影響の大きい解決志向セラピーや
ナラティブ・セラピーも、

家族セラピーの中から
生み出されたものです。

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またこの時代には
アメリカの夫婦・家族セラピー学会の会員数が
1万人近くまで膨れ上がったと言われています。

●家族はセラピーの同盟者

その後、脳科学や
遺伝研究などの成果により、

かつては「家族のせいで発症する」
という極論すら横行していた
統合失調症や自閉症児にも、

家族環境は決定的要因でないことが
明らかにされていきます。

このような状況の中、
家族セラピーのクライアントの同盟者として
家族を位置づけるという方向へシフトしつつあります。

クライアントの家族に対して
疾患の科学的な知識を提供し

クライアントへの接し方をアドバイスする
家族心理教育的アプローチが
再発防止などに有効であると確認されています。

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