リバーマンのソーシャルスキルトレーニングの心理学的効果

リバーマンのソーシャルスキルトレーニングの心理学的効果
今回のテーマは、

リバーマンのソーシャルスキル
トレーニングの心理学的効果

について紹介します。

ロバート・リバーマン(1937~)が
考案した方法で、

ソーシャルスキルトレーング

と呼ばれるコミュニケーション技術を
向上させることによって、

心の問題を解決します。

リバーマンのソーシャルスキルトレーニングは
観察学習を取り入れた心理学セラピー
としても知られています。

このセラピーは

心の障害は、
社会能力の欠落から生じ、

悪化の度を加えてしまうと言う
信念から生まれたもので

ソーシャルスキル能力を
体系的に組織立って訓練する事が、

クライアントを回復と
改善に導くとされています。

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アメリカでは統合失調症患者の
社会復帰に向けたリハビリテーションの
テクニックとしてスタンダードの座を確立しています。

現在では自閉症などの
発達障害、高齢者の認知症、

さらには犯罪者の更生教育などにまで
幅広く用いられています。

ソーシャルスキルトレーニングの内容

このトレーニングの内容は、

「学習観察スキル」

情報を獲得して、
社会的信号を読み取る事

「パフォーマンススキル」

聞く事、話す事、かみ合う事、
適切な非言語コミュニケーション、
迎え入れる事、分かれる事、などのスキル

「認知的スキル」

計画する事、問題の解決

と言う3つに区分され
スキルを開発していきます。

このスキルを教える側は、

まずステップ1で、

教えられるべき行動と
学ばれるべきスキルを記述します。

ステップ2で、

その人はそうした行動のモデルを
自分で示すか、

ビデオなどを使って
モデルを活用します。

ステップ3で

訓練を受ける側は

パートナーに他者を演じてもらい、
そうした行動を練習します。

練習中はトレーナーや他の人も
その練習を観察します。

ステップ4で

観察して人は、その練習を見て
フィードバックを行い、

さらに練習を促進するために
宿題を課したりします。

人のふり見てわがふり直す心理セラピー

リバーマンの
ソーシャルスキルトレーニングは
原則的にグループで行われますが、

行動療法の発展形態と
位置づけられており、

集団セラピーとはされていません。

また「観察学習」のメカニズムを
導入しているのも特徴です。

これは子どもが年長児の行動を
観ただけでそれを真似することから、

「ただ望ましい行動を観察する
だけでも学習が成立する」

とする新しい学習理論です。

要するに報酬やペナルティを
与えなくても、

お手本を見ただけで行動を
改める学習能力が人間には
あると言う事です。

といっても、まったく
報酬を与えないわけではありません。

ソーシャルスキルトレーニングの
参加者はお手本を見た後で、

ロールプレイを行いますが、
批判的な発言は一切せず、
とにかく褒めます。

褒めると言う報酬が
その行動を強化するのです。

主に夫婦問題や仕事の問題

攻撃的な患者などに
用立てられるセラピーですが

ちなみにソーシャルスキルトレーニングは
日常生活で遭遇する様々な場面を
マニュアル化しています。

その中には

「歓迎できない性的な誘いを断る」
「セックスの前に相手にコンドームを付けてと頼む」

などというものまであります。

ソーシャルスキルトレーニングの効果

ソーシャルスキルトレーニングと
心理療法(カウンセリング)の

効果を比較した研究で、

ソーシャルスキルトレーニングは

患者の行動スキルを
改善する上で効果がある事が
示されています。

一つ目の効果が

ソーシャルスキルトレーニングは

患者の習得したスキルの存続
と言う点で心理療法に勝る事が
明らかにされ、

二つ目に、

ソーシャルスキルトレーニングは

改変されるべき特定の項目に置いて
心理療法に勝ると明らかにされています。

つまりソーシャルスキルトレーニングが
行動スキルを改善すると言う点では
効果のあるセラピーで、

さらに、実際の訓練を経て、

現実の生活状況に移った後も、
効果が持続する事が明らかにされています。

そしてソーシャルスキルというのは

適切な反応を示す獲得型
の能力であって、

この能力のおかげで人は

他者に害を与える事なく、
自己の利益の最大化をはかる
行動ができると考えられているのです。

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