虫垂炎、食中毒と生活環境に普通に存在する黄色ブドウ球菌の関係


人体に悪さをする菌として有名な

黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus)

ですが、

私たちの体には普通に常在します。

もちろん個人差はあるのですが、
怖がる必要はないのです。

またこの菌が付着して一定量
増殖しても「常在菌」と呼ばず、

「一過性」のものあるいは「定着」
しているだけの説もあります。

何れにしても、

この菌は、

私たちを取り巻く環境には
かなり普通に存在しています。

スリッパ、テレビなどのリモコン、
パソコン、電気器具のスイッチ、

手すりやエレベーター、エスカレーター、
ドアノブ、電車の釣り革など

多くの人が触れる機会の
あるところには特に存在します。

こういうことを聞くと、

ぎゃーっと叫びだして
アルコール消毒しないと
何も触れなくなる。。

という潔癖症の人もいますが、

その人自身の体にも、
常在しているのです。

虫垂炎の原因になる黄色ブドウ球菌

ちょっとやそっとスプレーしても
周りに菌はうようよいるのです。

つまり殺菌、除菌はできないのです。

いかにうまく共生するか?

これが菌との付き合い方なのです。

人体で黄色ブドウ球菌が比較的
多く検出されるのは、

頭皮、鼻腔、腋、足の裏

などですが、

手の指や顔面、ピアスの穴
からも検出されるようです。

また、皮膚だけでなく
腸管に存在する事もあります。

腸管内の黄色ブドウ球菌が
傷のついた虫垂で繁殖すれば、
虫垂炎が起きる事もあり、

その可能がさらに進めば
腹膜炎になります。

いわゆる盲腸と呼ばれる
多くの患者が毎年生まれる症状ですが、

虫垂炎の原因となるのは
黄色ブドウ球菌に違いはありません。

なぜ食中毒が起きるのか?

ただ、

これも一度傷ができてこそ、
黄色ブドウ球菌がいれば大騒ぎになりますが、

そこに傷がなければ
普段は体に常在していても
特に悪い事は起きないのです。

ただ、この菌に関して
もう一つ危険な面があります。

手指や部食うの黄色ブドウ球菌が
食品に付着すると、

食中毒の原因になるのです。

食事の前、食品を扱う前は
昔から手洗いが徹底されていますが、

これも生活環境に普通に存在する
黄色ブドウ球菌対策なのです。

黄色ブドウ球菌が一定量
まとまって食品の中で増えると

エンテロトキシンという
毒素ができます。

この毒素は、一旦できてしまうと
加熱しても沸騰しても消えません。

さらに毒素ができても
なんの匂いもしないし、
色の変化もしません。

ご飯に付着してもご飯の
美味しそうな匂いがするだけ、

もちろんこの食中毒で
命を落とす危険はほぼないですが、

嘔吐と下痢はかなりひどくなります。

だから食品を扱う人は
衛生を徹底しないといけないのです。

黄色くならないから分からない

でも、

できるだけ作ったら早く食べる事、

手洗いで十分な事
知っておくべきです。

特別な事をする必要はありません。

昔は、電気釜にご飯を
入れっぱなしにしておくと、

ご飯から変な匂いがして
黄色味を帯びたものでした、

これが腐敗菌の仕業なのです。

こういう場合は、誰でも
「腐っている」と分かりますから
食べずに捨ててしまいます。

しかし黄色ブドウ球菌が
増殖し毒素ができても、

白いおにぎりが黄色く化膿する
などという事はないのです。

これだから始末が悪いです。

しっかりと手を洗おう

時間をおいて食べる食品を扱う場合、

怪我をしている人は
触らないほうがいいですし、

何も傷がなくても
よく手を洗ったほうがいいのです。

虫垂炎も食中毒も
傷がキーワードになります。

ただ、これくらいで十分です。

水で洗い流せます。

アルコール殺菌までは不要です。

耳だの鼻だの唇だの
いたるところピアスをした、

髪をかきあげつつ、

指に包帯している人が
握るおにぎりであっても、

握ってすぐ食べるぶんには問題無いです。

が、何時間もおいて食べるのは
やめておいた方がいいでしょう。

でも当たり前の対策で
十分悪影響は回避可能です。

菌に振り回されないよう注意です。

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