細菌とウイルスの違い、その生物としての構造の特徴と発見


冬になると多くの人が
インフルエンザ対策をします。

ウイルスと聞くと恐怖を感じます。

インフルエンザウイルス、
エイズウイルス、エボラウイルス、
天然痘ウイルスなど、

ニュースで騒ぎ立てると、
とても心配になります。

でも…恐らくこれが、

現代人の細菌、微生物に関する
誤解を生む原因の一つでしょう。

目に見えないものは全て雑菌、バイ菌、

消毒して、殺菌して、除菌しないといけない!

と極端なことをしてしまいます。

でも細菌とウイルスは違うものです。

その生物としての構造の
特徴と発見などについて、

ここで細菌とウイルスの違い
について簡単に解説しましょう。

細胞があるかないか…

細菌は生物の基本単位である細胞からなり、

この細胞の中にDNAを格納した
核酸など様々な小器官が浮かんでいます。

私たち人間と基本構造は変わりません。

原核生物か真核生物か
という違いなどはありますが、

他の生物と構造が異なるわけ
ではありません。

ところがウイルスは、

細菌と同じく肉眼では
捉えられない極小の存在ですが、

細胞構造を有しておらず、
基本的には核酸だけで
成り立っているのが特徴です。

自らの力で活動エネルギーも
生み出せず、

自己複製もできないため、

他の生物に寄生することで
その存在を成り立たせている、
不思議な存在なのです。

ウイルスを発見した科学者

こうした極小のウイルスが
はっきりと認識されるようになったのは、

1930年代に入り
電子顕微鏡が開発されて以来のことです。

それ以前いも、

オランダの微生物学者
マルティヌス・ベイエリンクさん
(1851〜1931)が、

タバコモザイク病の研究の過程で、

細胞濾過器を通過してしまう
未知の存在がいることを確認していました。

この存在が、細菌ではなく、

存在の形態が違う
「ウイルス」であることを突き止めたのは、

アメリカの生化学者
ウェンデル・スタンリーさん
(1904〜1971)です。

彼はタバコモザイク病の
原因となるウイルスを単離結晶化
させることに成功し、

1946年にノーベル化学賞
を受賞しています。

人類を恐怖に陥れる存在

こうした研究の積み重ねと
電子顕微鏡の存在が、

ウイルスの正体を
明らかにしてきたのです。

こうした微生物の存在が
全くわかっていない時代には、

生と死の分かれ道はまさに
神による采配・運命によって
定められていたのです。

しかし今は見えてきているのです。

ただ、まだまだ誤解が多いです。

さて、ウイルスの存在が
問題となるのは、

細胞に寄生して増殖するため、

寄生された細胞は
正常な機能ができなくなり、

死滅したり、ガン化
してしまうことです。

要するに、宿主である生物は
生存の危機にさらされることになるのです。

これが人類を長く苦しめ
続けてきた感染症なのです。

ただ、

感染症=細菌の仕業

と単純なものではないことはここまで
このテーマをしっかりと読み進めて
くれた人は分かるでしょう。

見えないものを知る事のメリット

こうした感染症を引き起こす
性質は確かに細菌にもありますが、

(コレラ菌や赤痢菌など、)

全体から見ればそれは
ほんの一部に過ぎないのです。

このサイトで紹介する、

腸内の善玉菌(ビフィズス菌)など、

体に有用に働く菌も
数多く存在します。

むしろ私たちの体は菌まみれなのです。

細菌のバランスによって
健康が成り立ち生命が成り立ちます。

ただ、善玉や悪玉と
働く細菌に比べると、

構造が違うウイルスは
得体の知れないところがあります。

ウイルスについての新しい発見も
年々研究が進んでいるようですが、

細胞構造を持たない
ウイルスを生物とみなすべきか
学会でも議論されているようです。

いずれにせよ、

私たち人間がこうした
見えない存在によって、

生存の危機も健康も
左右されていることは間違い無いのです。

菌やウイルスなど微生物と、
どう付き合っていくべきか。

これが人類に課せられた
大きな課題でもあるのです。

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