細菌、ウイルス、微生物と皮膚の防御システムの仕組みと構造


男性でも女性でも、

美しい肌に憧れるものです。

が、

その鍵を握るのは菌など微生物

ということにあまり
気づいている人はいません。

さて、

空気中に、

人間にとって有害な菌が
無数にいたとしても、

もともと人間の体は
そう簡単には攻撃されません。

私たちの体は
体内に免疫、体表に皮膚と
素晴らしいバリアがあるのです。

そしてそこには
常在菌が絡んでいます。

皮膚の構造をよく調べると、
分かってきます。

皮膚というのは、

一枚の単純構造ではありません。

異なる役目を持った
部位が重なってできています。

生まれ変わりを繰り返す皮膚

最大の内臓は皮膚と言われるほど、

皮膚は色々な機能を持っています。

汗による排出や吸収、
体温の調節などいろいろありますが、

その構造を見てみましょう。

1番上に表皮があります。

ここは、

外界の菌、ウイルスやその他の
体を守る保護壁ともいうべき
役割です。

表皮は層になっており、

一番下の基底層で、
新しい細胞が作られます。

それが順々に表面に向けて
押し上げられ、

約2週間で一番外側の
角質層を形成していきます。

一番上の角質細胞は、
2、3日留まるだけで、

2週間ほどかけて少しずつ
剥がれ落ちていきます。

これが、垢やフケです。

新陳代謝と摩擦の度合いによって
はがれ方は違いますが、

その量は全身で一日3グラムから
14グラムと言われています。

健康の鍵を握るのは
しっかりした排泄ですが、

だからこそ皮膚も
これが重要なのです。

肌の質が変わってくるのはなぜ?

つまり、

表皮全体は、基本的には
約4週間、二十八日周期で
生まれ変わるのです。

(諸説ありますが、
6週間42日説もあります。)

この生まれ変わりのことを
ターンオーバーと呼びますが、

たとえ表皮に危ない
菌が付着していても、

角質細胞ごと剥がれ落ちるわけですから、

ターンオーバーの仕組みは、

最強の防御システムと言えるでしょう。

角質細胞の間には、

細胞間物質があり、

この二つの組織は、
レンガとそれを密着させるセメントのように
積み重なった構造になっています。

角質細胞は、

ケラチンという
たんぱく質や天然保湿因子(NMF)
などから構成され、

NFMが十分にあれば、

一つ一つの細胞の水分は
しっかり保たれます。

薄い皮膚の複雑な構造

また細胞間物質が不足すると、

細胞間には隙間ができ
いわゆるカサカサ状態となります。

そこからさらに水分が蒸発しますし、

外部からの刺激も侵入しやすくなってしまいます。

表皮の下にある真皮は、

皮膚の土台にあたります。

よく

「肌にハリがある」

という言い方をしますが、

この真皮が肌にハリ、
弾力をもたせている部分です。

その下に皮下組織があり、

脂肪を作ったり、
蓄えたりしています。

脂肪は最近嫌われる存在ですが、

この皮下組織の脂肪は、

外部からの刺激を緩和する
役目があります。

大事なものを送るときの
クッション材のようなもので、

ある程度はあった方が良いでしょう。

角質層は厚さ約0.02ミリメートル
表皮は約0.2ミリメートル
真皮は約1.8ミリメートル

非常に薄いのですが、

簡単には外部の者は
侵入できない作りなのです。

水と油のバランス?

そして、

皮脂腺から分泌される皮脂には、
脂肪酸が含まれており、

皮膚表面は弱酸性に保たれ、

外界から侵入しようとして
皮膚に付着するウイルスや菌を死滅させます。

ご存知の通り、
水と油の性質が如く、

また、水を弾く成分を
含む脂質も分泌され、

皮膚に柔軟性をもたせたり、

耐水性を保つ役目を果たします。

全てこうしたバランスが良いと
肌の調子は良く保たれます。

皮脂の分泌は
第二次性徴期以降、

男性ホルモンの影響で活発になります。

男性の方が女性より
分泌量は多いですから、

男性は、クリームなどを
あまり塗らなくても

ツヤツヤした肌をは持っている
人が多いのはこのためです。

しかし、逆に多過ぎれば、

「脂ぎっている」

と嫌われたり、

皮脂腺や汗腺がつまって
トラブルを起こします。

肌の常在菌を大切にしよう

この皮脂や汗によって、

外界の菌が多く死滅するのですが、

同じ菌でも皮脂と汗を
餌として暮らしている菌がいます。

それが、

皮膚常在菌たちなのです。

腸内常在菌と同じように
皮膚においても、

免疫系は、菌は「非自己」
であるにも関わらず、

「危害のなさそうな菌」

は攻撃しないのです。

このバランスを取るのが
私たちがやるべきことです。

だから、皮膚常在菌は、

皮膚上で皮脂と汗を
大好物として暮らしているのです。

そして、彼らの産出物質は、

外部から侵入しようとする
他の菌を死滅させる働きを持つのです。

細菌、ウイルス、微生物は
肌の調子を決めるだけでなく、

健康にも深く関わっています。

このように皮膚は外部に対して
何重もの防御バリアを持つ仕組みをなのです。

まずはこの構造を理解し、
どうすれば美しい肌を保てるか?

具体的方法も次回以降
しっかり考えていきましょう。

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