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グラム染色によるマイコプラズマなど細胞壁による細菌の分類


分類によって種を区別して
分かりやすく分ける…

と言うのは研究のために
とても大切なことですが、

私たち一般人から見れば、

その違いは一見よく分からない
と言うケースはたくさんあります。

特に目に見えない微生物の場合
どうして種類を区別するのでしょう。

それについて頭を悩ませてきた
微生物研究の歴史があります。

ドイツ人医師で研究者の
コッホさんが、

純粋培養の技術を確立させたことで、

以前に紹介したような
病原菌の他にも、

様々な菌が発見されて行きました。

人類の細菌研究の時代の
幕開けだったのです。

こうした発見の過程で細菌分類学の
基礎が作り上げられて言ったわけですが、

個体が小さく、細胞の構造が
単純な細菌を系統だって分類していく
ことは非常に困難な作業です。

原核生物と真核生物

それを詳細に解説していくことは、

このサイトが辞典の
ようになりかねませんから、

ここでは最も分かりやすい
形態的な特徴による分類を元に
簡単に紹介して行きます。

生物というのは大きく、

動物、植物、原生生物、細菌類、
藍藻類に分けられます。

このうち細菌類と藍藻類は
遺伝子情報を司る DNAが核膜に
包まれずに存在している、

ということが特徴なので、
原核生物と呼ばれています。

一方で、 DNAが核膜に包まれている
(核内に存在する)のが、

真核生物で、

人を含めた動物、植物、
原生生物はここに分類されます。

より進化した高等生物が
真核生物であると考えても、

基本的には間違いではないのですが、

酵母やカビ、キノコなどの
菌類も核膜があるため、

真核生物の仲間に数えられています。
(アメーバやゾウリムシ、藻類などと
ともに原生生物の一種とみなされています。)

小さい世界の大きな違い

一般的に微生物と呼ばれているのは、

この菌類を含めた
原生生物、幻覚生物である、

細菌、藍藻類、そして
これらのカテゴリーに含まれない、

ウイルスの総称だと考えれば良いでしょう。

さて、最近の分類ですが、

細胞の境界膜の性質から

1.マイコプラズマ
2.グラム陽性菌
3.グラム陰性菌

という三つのグループに分ける
という考え方があります。

マイコプラズマというのは、

細胞膜を持たない
非常に小さな細菌で、

直径は125〜150nm
(ナノメートル)しかありません。

これに対し、

グラム陽性菌は外側に
一層からなる細胞膜を、

グラム陰性菌は外側に
二層以上からなる細胞膜を

それぞれ持っています。

マイコプラズマに比べるとかなり大きく
(0.3~5μm(マイクロメートル)ほど)

通常細菌と言うと、

このどちらかを指すことが多いと言えます。

微生物、細菌というのは
非常に小さな世界なのですが、

その世界の中でも、

細菌とウイルスは十倍から百倍
ほどの大きな違いがあります。

細菌に色付けができて研究は発展

そうしてこれら分類は、

あるきっかけで飛躍するようになります。

両者の違いは、

グラム染色液というものによって
濃い紫色に染まるのが

グラム陽性菌、赤色やピンク色に
染まるのがグラム陽性菌と区別されます。

それぞれの細胞膜の表面に
含まれる成分の違いによって
色が違ってくるのです。

細菌はとても小さく、

マイコプラズマなどは
ナノの世界の生物です。

顕微鏡で観察するだけでは
特徴が掴みにくい面があるため、

こうした特殊な染色液をつかうことで
性質の違いを明確にさせるのが一般的です。

この方法というのは、

19世紀末にドイツの
細菌学者である

クリスチャン・グラムが
考案した頃からグラム染色と呼ばれ、

現在でも細菌の分類に
広く用いられています。

視覚的に区別できるようになり
この分野は発展したのです。

次回はさらに別の観点から、
最近の分類法について見てみましょう。

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