花粉症や食物アレルギーと免疫過剰と腸内細菌、常在菌の関係


そうです。

私たちの体は自分たちを
守る素晴らしい仕組みが
あらかじめ備わっているのです。

それをできるだけ
しっかり働かせる知恵こそ、

自然療法の考え方なのですが、

現代社会はこの考えとは
相反する環境にいるようです。

前回まで紹介したように、

免疫というのはバリアの
働きをして私たちの体を
守ってくれるわけですが、

本来なら、免疫反応が
起きなくても良い物質、

例えば、

花粉や特定の食べ物などにも
過剰に免疫が働いてしまう、、

この症状こそがアレルギーです。

例えば、

スギ花粉というのは、

春先にすっかり悪者扱いされますが、

本来は人間にとって無害の存在です。

ところが、

化学物質などにより
色々な条件が重なり、

体の中に過剰反応を起こす仕組みが
できてしまうのです。

そして毎年つらい花粉症に
頭を悩ましているわけです。

花粉が悪いわけではない!

しかし多くの人はここで誤解をします。

花粉症の原因は「花粉だ!」
だから「花粉が悪い!」と。。

つまり、スギ花粉を敵とみなして
排除しようとするが、

何せスギ花粉の量は、
半端なものではありません。

花粉を減らすことなど不可能です。

そして、
体内では激しい拒否反応が続き、

くしゃみや鼻水が止まらない
大変な状態になるわけです。

少し視点を変えてみましょう。

アレルギーにもいろいろありますが、

牛乳や卵など特定の
食品に過剰に反応してしまう

食物アレルギーも問題です。

そして、どちらも目に見えない

細菌類、腸内常在菌と
深い関わりがあるものです。

敵・味方をハッキリさせる

本来免疫系システムには、

「自己」と「非自己」を区別し、

自己は攻撃しないが、
侵入してきた非自己は、

攻撃し排除する仕組みになっています。

敵と味方を見分けることができます。

他人に厳しく自分の優しい、、

というポリシーのもと、
やっているわけですが、

よくよく考えてみると、

日々私たちが口にする食べ物、

これらは全て非自己です。

あるいは腸内細菌も元々は
非自己と言えるかも知れません。

それなのになぜ攻撃しないのでしょう。

免疫系には、

非自己について、それが
自己にとって危険なのかそうでないのか、

ちゃんと判断する仕組みがあります。

だから先ほどのポリシーは、

「自己は攻撃しないが、
自己に危害を与えそうな非自己は
排除する」

という限定がついているのです。

血液に直接食物が入ればどうなるか?

また、免疫とアレルギーの
関係においては、

「経口免疫寛容」

という性質もあります。

血液内などに侵入したら
危険なものであっても、

口から食べる分には、

安全とみなして免疫反応を
起こさないというものです。

例えば、

普通ではそんなことあり得ませんが、

食品が直接血管内に入る
ような事態があったら、

免疫反応が起きて、
人間は死んでしまうでしょう。

その食品に対するアレルギー体質が
ない人であっても、

全ての人が受け付けないのです。

(ちなみにここに予防接種や
ワクチンの危険性があるわけですが、、
この辺りの詳しい話は別の機会に)

ところが口から食べる分には、

免疫反応は起きません。

ある食品を食べることで
過剰な免疫反応を起こすのは、

一部の人に限られています。

これが
「経口免疫寛容」なのです。

そしてここで登場するのが、

腸内常在菌なのです。

「口から食べる分には免疫反応が起きない」

のは、免疫系である腸管が、
アレルギー反応を起こさせない
働きをしているからです。

微生物を無視する現代人の代償

そのアレルギー抑制作用に
腸内常在菌は大きく関係しているのです。

腸内常在菌がいなければ、
非常に多くの食べ物に対して、

アレルギーが起きてしまうのです。

そして、腸内常在菌というのも、

人の体にとってもともと
「非自己」であるはずなのに、

免疫系は攻撃をしません。

腸管は腸内常在菌を
「危害のないもの」として受け入れ、

腸内常在菌は、自分たちで
テリトリーを築いて
住みやすい状態を作り、

口からどんどん入ってくる
食べ物の分解に関わったりしています。

その結果、腸内細菌や常在菌は
人の体になくてはならないものとして、

共存共栄関係を結び、

多くの人は結果的に

「たいていのものなら食べても大丈夫」

という体を維持しているのです。

しかし、微生物を敵視する
生活を繰り返してしまったら、、

これほど多くの現代人が、

花粉症や食物アレルギーなど
不快な症状に悩んでいるのも、
分かってくる気がします。

いかがでしょう。

腸内常在菌のありがたさが
おぼろげながら見えてきたでしょうか。

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