大腸など消化管内に存在する腸内常在菌の役割、数と種類、量


美容、健康、長寿のため、

食生活がカギを握るのは
多くの人が理解しているでしょう。

最近では食材や調味料など
口に入れるものに気を使う、

意識の高い人も増えてきましたが、

食材、栄養素に気をつかる。

これはあくまで入り口に過ぎないのです。

さて、

食べ物を取り入れるだけでは
体は維持できません。

歯で咀嚼し、食道を経て、
胃や腸で消化して初めて

体内に吸収されるわけです。

これは小学生でも知るメカニズムですが、

そこで実際によく働いてくれる
ものの存在は、

あまり意識されません。

その存在こそ、

腸内常在菌なのです。

「大阪城を造ったのは誰か?」

と聞かれたら大抵の人は、

「豊臣秀吉」

と答えるでしょうが、

実際には大工さん達です。

なぜ菌は敬遠されるのか?

数多くの大工さん、職人さんが
いなければ、

立派な城が建つわけもなく、

ある意味主役は彼らのはずですが、

彼らの名前を知るものは居ません。

同じように、人体の健康に
重要な役割をする消化活動、

でもその消化に関わる微生物の役割を
あまり分かって居ない人が多いのです。

最近では腸内の
ビフィズス菌を増やすために、

ヨーグルトを食べよう、
乳酸菌飲料を飲もう、

という人も増えてきましたが、

腸内常在菌(腸内細菌)

の名も馳せてきましたが、

まだまだ誤解も多いのです。
莫大な量と種類がいて、

様々な活動役割をそれぞれが
になって人体を維持しています。

例えば同じ腸内常在菌でも、

例えば大腸菌などは
「汚い」「悪玉菌」などと呼ばれ
敬遠されます。

大腸菌は本当に汚い?危険?

確かに大腸菌というのは
イメージが悪いです。

夏が近づいて、海水浴場の
水質検査をして、

大腸菌が基準より多ければ
遊泳禁止になったりします。

大腸菌が多い海=汚い海、

つまり大腸菌は汚いものの
代名詞のようになっています。

悪玉だから一掃して全て
消せば良いわけではありません。

全てはバランスなのです。

量や数、種類ば適度に働くこと、
ここが大事なのです。

確かに大腸菌は体に
悪さをすることもあります。

ところがその大腸菌も役割があります。

もし腸内に全くいなくなれば
どうなってしまうのでしょうか。

なぜ赤ちゃんはミルクしか飲めないか?

まず分厚いステーキなどは、

全く消化できなくなるでしょう。

実際に、赤ちゃんの腸内というのは、

善玉菌と呼ばれるビフィズス菌や
乳酸菌の種類と数が多く、

大腸菌などは少ない状態です。

だからこそ、ミルクや
離乳食しか消化できないのです。

そして少しずつ、菌に触れ
大腸など消化管が成長し、

形のあるものも食べられるように
なってくるわけですが、

赤ちゃんにステーキを食べさせれば、
すぐさま下痢してしまうでしょう。

もしかしたら病気になるかもしれません。

つまり、です。

大腸菌というのは食べ物の
消化に一役買っているのです。

また、他のもっと危険な菌が
侵入してきた時、

攻撃して死滅させる力もあります。

つまりパワフルな菌なのです。

この力が逆に作用すれば
人体を傷つけることもありますが、

悪玉菌とは言え役立つ菌なのです。

非常にお世話になっているにも関わらず

「あなたの体には大腸菌がいる」

などと言われれば、

「ぎゃー」と気持ちがられ
嫌われてしまうこともあります。

菌の数と種類、重さは膨大…

大腸を中心として消化管内には、

これ以外にも、多くの
常在菌が常在しています。

成人になれば少ない人でも
60種類、

多い人なら100種類、

その数は100腸個入ると言われます。

その量の重さは合計すれば
約1〜1.5キロにも及ぶと言われ、

私たちの体重の中の重さの一部は
微生物が占めているのです。

常在菌がいるのは、腸内など
消化管内だけでなく、

口腔内に100億個、
皮膚には一兆個いると言われます。

人間の細胞の数は60兆個ですから、

その細胞よりもずっと
多い菌が私たちと一緒に生きて
共存しているのです。

過度の「綺麗好き」が陥る罠

いわゆる「清潔好き」の人は、

そんなに菌がついては大変、、

と大騒ぎして、洗浄力の強い
ボディソープを使ったり、

ゴシゴシ体を洗いまくり、

血が出るほど歯を磨き、
何度もうがいをするかもしれません。

消毒液を手放せない人もいます。

さらに、

抗菌タオル、抗菌下着、
抗菌靴下のオンパレードで、

無菌生活を目指します。

が、先ほど紹介した
常在菌の数と種類、重さを知れば、

無菌状態は絶対に不可能な
ことが分かりますし、

度を超えた清潔ルーティンは、

本来体にいてくれなければ
困る常在菌を虐待し、

外から来る菌に対する抵抗力をなくし、

腸内常在菌のバランスを偏らせ、

わざわざ自分の体を
弱くしているようなものです。

常在菌は本来味方になってくれる存在なのに、

ビフィズス菌以外は随分と
ひどい扱いを受けているのが実情です。

まずは腸内常在菌の役割を知り、
誤解を解くところから始めなければなりません。

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