高温多湿の日本でカビの季節は梅雨の時期より冬である理由

高温多湿の日本でカビの季節は梅雨の時期より冬である理由
今回のテーマは、

高温多湿の日本でカビの季節は
梅雨の時期より冬である理由

について紹介します。

毎年6月頃の梅雨の時期になると

「そろそろ入梅のカビの季節」

と心配になる人もいるでしょう。

しかしそこには誤解があります。

現代の生活では
カビの季節は入梅の頃ではなく、

冬の12月から4月にかかけてなのです。

日本では6月から7月上旬の梅雨、
九月末の秋雨前線、
4月から5月頃のなたね梅雨、

などが代表的な雨量の多い季節です。

場所によっては多少異なり、
例えば東北北部や北海道には
梅雨が無いと言います。

こうした雨が多い時期に気になる
のがカビという人は多いでしょう。

特に高温多湿の日本で
カビ対策は気になる所です。

カビの季節は梅雨=昔の話

確かに梅雨の頃は毎日のように
鬱陶しい雨の日が続きます。

外気と家の中の湿度が高くなり、

江戸時代から日本人は皆
梅雨時にはカビが生え、

一年で一番不快な季節と言う
通念が身にしみています。

それが現代まで残っていて

「梅雨時はカビの季節」

という感覚になるのでしょう。

梅雨時にはカビが生えるとは言え、

昔の日本の家は木造住宅が主力で
家の中の風通しが良いので、

湿気は部屋の中に滞りませんでした。

風が吹き抜ける場所では
カビは発育しないのです。

畳の上や押し入れの中に
かすかに生えるカビも、

夏の暑い頃には消えてしまった
というのが通常でした。

高温多湿の日本の住環境とカビ

ところが現代の集合住宅や
プレハブ建築など

新しいタイプの住まいは、

天井が低く、窓はアルミサッシ、
壁はコンクリートやプラスティック

という非常に気密性の高い構造なので、

空気の流れが無く、
うっとうしい感じがします。

冬は窓を閉めきって暖房をするため
室内が非常に暖かいので、

アルミサッシには、朝方の
冷気でガラス面と枠に激しい
結露が起こります。

コンクリートの外壁は
15センチと薄いので、

外の外気で内部まで簡単に冷えて、

壁の内側はいつも汗を
かいたように結露で湿ります。

冬にカビが生える理由は、

こうした結露によって
部屋の中の湿度が高まり、

暖房で温かく保たれているからです。

カビの季節は冬である理由

例えば冬に、夫婦と子供二人
が住んでいる40~50平方メートル
くらいのマンション内で、

除湿器を二台運転し続けると、
に時間で20~30ミリリットルの
水が採取されるほど、

湿度が高いのです。

室内が、味噌や醤油を製造する
のと同じ環境になっているので、

カビの生育には最適なのです。

特に被害の多い所は、

北向きの部屋で壁と窓が冷えて
結露の激しい所と、

一日中水を使う浴室、
洗面所、台所とトイレです。

塩ビ性の壁紙と塗装面には、
特に集中的にカビが生えます。

プラスティックと塗料は
カビの大好物ですから、

壁紙塗装する塩ビの内装材と
塗装面に集中的にカビが生えるのです。

塩ビは高温多湿の日本に合わない?

塩ビ性の壁紙は、
ポリ塩化ビニール100パーセント
の素材でできています。

塩ビは大きく分けて
硬質と軟質があり、

軟質は柔らかい感触に
加工するため、

柔軟剤や可塑剤
(大豆油の化合物)

を塩ビ樹脂に対して
60~70パーセントも
配合しています。

乾燥した環境で使う場合は
全く問題ないのですが、

日本のように高温多湿の
環境では上面が長く湿ると、

可塑剤がカビにとって
絶好の栄養物となって
旺盛に繁殖してしまうのです。

日本全国の住宅内、
食品工場内で検出される
菌は主に6種類だそうです。

カビの季節に繁殖するカビの種類

多い順に挙げると
以下のようになります。

1.オーレオバシディウム菌(黒)

2.クラドスポリウム菌(黒)

3.アルテルナリア菌(灰)

4.トリコデルマ菌(緑)

5.フザリウム菌(白、ピンク、紫)

6.ニグロスポラ菌(黒)

これ以外の菌がほとんど
検出されないようです。

それも不思議な事ですが
理由は不明です。

こうした6種類の菌は住宅の壁紙と
塗装面に激しく発育するのです。

特に押し入れ、浴室は最悪で、
冷蔵庫の中と冷蔵庫と壁との間、

洗濯機の中、洗濯機の後ろの壁の間
などに凄まじく黒っぽいカビが
生えます。

書棚の書籍、押し入れの中の
衣類や寝具、さらに靴箱の靴も
カビに侵されます。

高温多湿の日本でカビの季節は
梅雨の時期より冬であり、

生活周辺のカビの被害は、
12月から4月の終わり頃まで続くのです。

この辺りをしっかり踏まえた上で
対策をして行くのが重要です。

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