有機物である糞尿の肥やしや肥料などリサイクルへの活用の知恵

有機物である糞尿の肥やしや肥料などリサイクルへの活用の知恵26
今回のテーマは、

有機物である糞尿の肥やしや
肥料などリサイクルへの活用の知恵

について紹介します。

現代社会では、

大便や尿など排泄物は
水洗便所に流してしまいます。

汚くて臭いものという
イメージしかないかもしれません。

が、1960年代まで

日本人の生活では糞尿は
便所の下の槽に溜めていたのです。

槽が満杯になると、

郊外の農家から汲み取る人が来て
桶に移して運び、

大きな肥だめの中に蓄えておいて
畑の作物の肥料に活用していたのです。

まさにリサイクルの知恵です。

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糞尿のリサイクルへの活用の知恵

江戸時代の初期頃までは、

京都などでは糞尿を川に
捨てていたという記録があります。

そこである知恵者が、

糞尿を畑の肥料にすれば
農作物が良く育つことを発見し
それが広がって行きます。

そして便所に分尿を溜める
という習慣ができたようです。

宇治でお茶を栽培するとき、

この肥料を十分に施すと
味の良い上等のお茶ができます。

食料として大切な農作物は全て、

長い間こうした有機物である
糞尿の肥やしのお陰で
育てられてきたのです。

この偉大なリサイクルの循環が
あるわけですから、

汚いとか臭いとかで片付けて
しまうのは偏見とも言えます。

糞尿の活用は生物にとっての
理想的なリサイクル循環システムなのです。

そしてこのサイクルの鍵を
握るのが目に見えない微生物の働きです。

有機物である糞尿の活用の知恵

時代が進み、糞尿の活用は非衛生だ
と偉い先生が言うようになりました。

そして科学技術が進み、

農作物も化学肥料や農薬に
取って代わりました。

それでメリットももちろん
あったでしょう。

しかし昨今ではこうした化学物質
こそが健康被害をもたらすと、

昔のやり方の方が賢明だった
と再確認する人も増えてきました。

糞尿は有機物です。

肥だめの中や畑の土を混ぜると、

土1グラムの中に約1億もいる
微生物が効率よく科学的に分解し、

炭酸ガスや水、その他の
無機物になります。

植物というのは全てこの
無機物だけを栄養として育つのです。

有機物と無機物と微生物の働き

有機物、例えば牛乳や肉のスープを

鉢植えの観葉植物に与えても
肥料としては役に立ちません。

与え過ぎるとむしろ植物は
枯れてしまうでしょう。

排泄物でないと行けないわけです。

生物は栄養を取り入れ排泄します。

こう考えると不思議な循環
で生命はなりたっていると感じます。

こんな落語の小咄があります。

昔、お殿様が屋敷の畑で
育った小松菜を召し上がったとき、

以前に食べたものに比べて
味が劣るとおっしゃいました。

なぜかと尋ねられた
家来である三太夫は、

あれは農家でたくさんの
肥やしをやって育ったものですから…

と答えました。

するとお殿様は、

「ならばこの皿へ肥やしを持って参れ」

と申し付けられました…

臭いものには蓋をしていると…

大便も尿も体外へ排泄されたとき、

無臭というわけではありませんが、

それほど強い匂いはしないのです。

土の中の微生物が分解する途中で、

アンモニアや硫化水素など
臭い物質ができる為に、

くみ取り便所などでは
周期が余計に強まる感じがするのです。

肥料として畑に施すときも
かなり匂うのですが、

2、3日後にはさらに微生物の
分解を受けて無臭の無機物になり
農作物の栄養になるのです。

有機物である糞尿の肥やしや
肥料などリサイクルへの活用の
知恵は微生物の働きによる

大循環のシステムなのです。

この正しい理屈が理解できれば、

科学偏重になった現代社会と
古代の知恵の融合もできるかもしれません。

糞尿は臭いというのも、

上等のチーズや奈良漬けなどの
発酵食品の匂いも、

元は実は同じものなのです。

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