子供の行動や感情コントロールする為のバランス運動の訓練

子供の行動や感情コントロールする為のバランス運動の訓練
今回のテーマは、

子供の行動や感情コントロール
する為のバランス運動の訓練

について紹介します。

モンテッソーリ式の
日常生活の練習には、

「運動の調整」と呼ばれる
線上歩行の訓練があります。

床の上に子供の足幅ほどの
太さの線で楕円形を描き

その上を歩く訓練です。

子供はバランスを取りながら
注意を集中して線の上を
歩く事を求められます。

やや薄暗い部屋で
静かな音楽を聴きながら、

また、水の入ったコップを
手に持ちながら歩く事もあります。

このとき、水をこぼさないように
気をつけて歩かなければなりません。

必然的に、子供は
静かに取り組むようになります。

だからこそ子供の行動や感情を
コントロールする為の訓練
になるのです。

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モンテッソーリ式バランス運動の訓練

周りの子供も、

その様子をじっと見守り、
自分の順番を待ちます。

線上歩行は、線上から
足がはみ出ないように、

また身体のバランスを
崩さないように、

子供が自分の身体を
コントロールする事から始め、

次第に精神もコントロール
出来る事を目指します。

線上歩行では、

子供のバランス感覚が強く
求められます。

バランス感覚を必要とする
運動には、

小脳の動きが関係しています。

バランス感覚に関わる器官は、

内耳の蝸牛のすぐそば
にある三半規管と耳石器です。

これらの器官で感知
された身体の位置や運動の
変化情報は、

電気信号として脳幹を経由して
小脳に伝えられます。

小脳の働きは、

伝えられた情報に基づいて
身体のバランスをとったり
行動をスムーズにする事です。

バランス感覚と小脳の関係

小脳を使った運動は、

技能として一度学習されると
かなり長期にわたって保持されます。

例えば、

子供のときに自転車を
練習して乗れるようになっていれば、

大人になるまで自転車に
乗る機会がなくても、

ほとんど苦労なく再び
乗れるようになります。

これは自転車に乗る為に
必要なバランス感覚などの
多くの運動技能が、

小脳に記憶されて
残っているからです。

バランス感覚は、

あらゆる運動の基礎的技能
となるものです。

また、線上歩行の訓練では、

身体のバランスを崩さないように
するとともに、

子供が自分の心身を調整し
行動や感情をコントロール
する事も必要となります。

足が線上からはみ出さないように、

子供は注意を集中して身体の
バランスを保たなければなりません。

また緊張、動揺する
自分の気持ちも落ち着かせ
なければなりません。

こうして注意を集中し、

行動や感情をコントロールするのが
脳の前頭連合野なのです。

前頭連合野を鍛える方法

意識して周りに適切な
注意を払う時、

脳の後部の視覚や聴覚などの
感覚系を司る脳部位

および頭頂葉の下部領域に加えて

前頭連合野の外側面と
内側面が関わっています。

どのような手順で行動
するかといったプログラミングや

行動の調整を行う
前頭連合野が損傷を受けると、

行動に計画性が無くなり、
衝動的な行動が目立ってきます。

また、古い脳である
大脳辺縁系にある

扁桃体が引き起こす、

強い感情を統制し、調整する
のも前頭連合野の働きです。

さらに前頭連合野には

人の心を推察、共感、
思いやる心の理論があり、

成長して行く子供の
社会性を支えています。

前頭連合野がこのような
社会性の心理機能を
獲得する事によって、

子供は自分の感情を上手に
コントロール出来るようになるのです。

子供の行動や感情コントロールする訓練

幼児期の子供は

まだ前頭連合野が
十分発達していないので、

自分の行動や感情を
上手くコントロールする事が
難しいのですが、

バランス運動の訓練である
線上歩行は、

子供が自分の前頭連合野を
活かし、

機能を向上させるのに
適した訓練なのです。

線上歩行で活かされる
前頭連合野は、

思考や文法を司る
脳領域とも隣接し、

或は一部重複しているので、

線上歩行のレッスンを通じて、

子供は身体的調整力とともに、

精神的、知的統制力をも
鍛える事ができると考えられます。

こうした子供のバランス
運動の訓練である、

線上歩行と同じく
運動の調整を目的とした

静寂訓練には

「音無し動作、作業」

というレッスンもあります。

この訓練では、どのような
動作や作業をする時でも

子供は話しをする事も、
また音を立てる事も禁止されています。

このようなレッスンを通じて、

子供は行動や感情コントロール
する事を学んで行き、

自分の気持ちや行動を
統制する経験を積んで行くのです。

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