夫婦関係の発達の特徴、離婚とアイデンティティの心理学的影響

夫婦関係の発達の特徴、離婚とアイデンティティの心理学的影響
今回のテーマは、

夫婦関係の発達の特徴、離婚と
アイデンティティの心理学的影響

について紹介します。

夫婦関係は子供が出来て
親になる事によって

どのように変化していくのでしょうか、

子供の誕生というのは

母親、父親それぞれに
人格的な変化をもたらすだけではなく、

夫婦関係にも影響をもたらします。

まず日本では親になるとお互いを

「お母さん」「お父さん」

などと役割の呼称で呼ぶ
夫婦が増えるのではないでしょうか。

あるいは、母親は子供と添い寝をし、
父親は別室で寝ると言ったケースも
日本ではよく見られます。

日本では一般に、

父親の育児参加が少なく、
子供が生まれる事で、

一家の大黒柱としていっそう
仕事に励むという人が多いです。

そのため母親は
時間的にも心理的にも

子供にかかり切りになります。

その結果、夫婦としての
関係は後退して、

親子関係が前面に現れた
家族になる事が一般的です。

スポンサーリンク

夫と妻の心理学的な発達の特徴

心理学者の小野寺さんは

親になる前、そして親になってからの
4年間に渡って同じ夫婦を
縦断的に調査し、

子供が生まれてからの
変化を考察しています。

その結果、結婚前は
和気あいあいとして仲が良い事を
示す親密性が、

親になると男女ともに
下がってしまう事が分かりました。

そして、妻の頑固さは親になると
高くなっていくのです。

これは妻は母親となって
育児にイライラする事も多くなり、

夫のちょっとした過ちにも
感情的になっていると解釈できます。

また夫は妻に対して
不快にな事があっても

我慢してしまう傾向が認められました。

夫婦関係の親密性が下がる心理的理由

では、なぜ子供が生まれる
ことによって

夫婦間の親密性は
下がってしまうのでしょうか、

小野寺は

妻の場合は夫が育児に
あまり参加してくれない事が、

夫の場合は妻が育児に疲れ
イライラしてる事が、

お互いの親密性を下げる
要因であると述べています。

育児を少しでも手伝ってほしいと
妻が思うのに、

夫が非協力であると
妻はますます夫に対して
頑固になってイライラします。

その妻のイライラする姿を見て
夫は内心

「昔はこんな女性でなかったのに、、」

と思ってしまうようです。

夫婦の離婚と心理学 

そして夫婦関係は壊れる事があります。

結婚生活が一生続くとは限りません。

結婚生活5年以内に
別れる夫婦もいれば、

長く連れ添った末に
別れる夫婦もいます。

「運命の人だ!」と思って
結婚しても、

離婚に至る事はあります。

厚生労働省の統計によると

1975年頃から上昇していた
離婚率は、

2003年からやや減少傾向にあり
2008年には約25万組が離婚をしています。

訳2分に1組が離婚をしている
計算になりますが、

「バツイチ」「バツニ」などの
言葉が広まっているように、

離婚は身近な問題になっています。

離婚に至る理由は様々で、

家庭裁判所に離婚調停を
申し立てたケースでは

「性格の不一致」が一番多く、

これは文字通り、
性格が合わないというだけではなく、

価値観や生活習慣、
行動パターン、金銭感覚など

夫婦間の様々なズレを
現していると考えられます。

性格重視で相手を選んでいても、

一緒に暮らすうちに
嫌な面が見えてきたり

「これくらいなら」

とめをつぶっていた違和感が
許せなくなるのでしょう。

離婚とアイデンティティの心理学 

発達心理学の観点から見れば

離婚をすると
妻、あるいは夫である自分がなくなり、

アイデンティティは
大きく変化します。

また本人だけでなく
子供にも大きな影響を与えます。

例えば、

離婚の原因は自分ではないか
という罪悪感を抱いたり、

父母のつき合い方に悩んだり、

離婚に伴う引っ越しや
転校も子供にとっては
大きな事件です。

ただし、必ずしも悪い影響
ばかりと言う訳ではなく

両親の葛藤に巻き込まれていた場合は

離婚した方がよかったと
子供が思っているケースもあります。

大切なのは、なぜ離婚したのかを
子供が子供なりに
理解できるように伝える事です。

また夫婦が離婚しても、

子供にとっては父であり母である
事にかわりはありません。

離婚をした相手の事を
悪く言うのは、

出来るだけ避けた方が良いでしょう。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。