境界人としての青年期、思春期の発達段階と定義その特徴とは?

境界人としての青年期、思春期の発達段階と定義その特徴とは?
今回のテーマは、

境界人としての青年期、思春期の
発達段階と定義その特徴とは?

について紹介します。

英語で青年期を

adolescenceと言いますが、

これはラテン語のadolescere
に由来する言葉で、

「成長する」
「成熟に向かって成長していく」

という意味があります。

日本ではこれまで
中学生、高校生から大学生の年齢

つまり12~13歳くらいから
22~23歳くらいまでの
10年間を青年期と呼んできました。

ところが最近、

青年期に入る年齢は
1~2歳早くなり、

終わる時期も25~26歳と
遅くなってきたと言われています。

思春期、青年期の始まる時期が
早くなっている理由の一つには、

近頃の子供たちの
身体的発育が加速している
事があげられます。

身体的発達から見て、

小学校の高学年はもはや
児童期ではなくなってきているのです。

この発達加速現象が
青年期の開始を早めている訳です。

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境界人としての青年期、思春期の終わりとは?

では、青年期、思春期の終わりを
いつにするかという議論に
目を向けてみましょう。

これには、経済的自立や
晩年化が関係しています。

経済的には親から独立しても

結婚するまで親元で暮らす
パラサイトシングルの増加や
晩婚化が、

最近の青年には顕著です。

2008年度の
人口統計資料集によると

2006年の日本人が結婚する
平均年齢は男性が30.0歳
女性が28.2歳でした。

結婚する事を成人期への
一つの指標と考えるなら、

30歳になってもまだ青年期が
続く時代がやってくるかもしれません。

特に青年期前期は
思考の発達が不十分なため、

思い込みの激しい
「自己中心性」が見られます。

例えば、自分が体重を
気にしていると

「周りの人にも、『あの子は太っている』
と思われているに違いない」

と考えてしまうのです。

思考が発達する事により
物事が絶対化ではなく相対的に
捉える事が出来るようになりますが、

それには少し時間がかかります。

この時代の発達も
非常に重要という事です。

青年期、思春期=境界人

青年期について

レヴィンは

「青年は子供の集団に属さず、
大人の集団にも属さない事から
境界人(marginal man)である」

と表現しています。

またブロスは

この時期を「第二の個体化の時代」
と名付けています。

かつて乳幼児の精神分析を
行っていたマーラーは、

「乳児にとって、母親の乳房と
母親は一体化している」

と言いました。

赤ちゃんはハイハイしたり、
歩いたりして動くようになり、

徐々に乳離れして
母親から離れていく過程で

母親と自分とは違う
存在だという事を理解します。

そのプロセスをマーラーは
「第一の個体化」と呼んでいました。

ブロスはこの理論を受けて、

青年期に再び親から
精神的にも自立していく過程を
「第二の個体化」と呼んでいます。

社会学者の宮本さんは

青年期と成人期の間に

「ポスト青年期」

と言われる新しい
ライフステージが誕生している
と捉えています。

青年期、思春期のと定義の違い

『思春期の心』を著した
福島章さんは、

思春期と青年期について
以下のように説明しています。

「青年期とは思春期の発来に始まり、

彼らが心理、社会的な自立を遂げて
大人の仲間入りをするまでの期間である。

思春期は青年期の一部であるが、
青年期の前半部分に位置する事になり、

身体的な変化が大きな役割を演じる、

その始まりは、女子で言えば初潮、
男子で言えば精通の体験による時期である」

つまり、思春期は生物的な
発達に力点をおく表現ですが、

青年期は、思春期も含めた
広い概念で使われる表現と言えます。

いずれにせよ、

自分の将来を見据えて
進路を検討したり、

好きな異性と上手く行くには
どうすれば良いかなどを考えたりする時期で、

これは発達段階で言えば、

未来の事を可能性として把握し、
仮説を立てて考える

という思考が発達する時期です。

境界人としての青年期、思春期の
発達段階の特徴を理解し、

適切な発達をサポートさせるのが
親としては重要になります。

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