親子の絆の確立するのはなぜ?愛着、アタッチメントの定義

親子の絆の確立するのはなぜ?愛着、アタッチメントの定義
今回のテーマは、

親子の絆の確立するのはなぜ?
愛着、アタッチメントの定義

について紹介します。

「なぜ子供はママが大好きで、
ママの姿が見えないだけで
泣き出すのだろうか?」

この疑問に対して、

これまで発達心理学な観点から
いくつかの理論が提唱されてきました。

まず最初に、親と子の絆が
成立するメカニズムを
解明しようとした理論は

スタンフォード大学の
シアーズが提唱した二次的動因説です。

この理論では、

お腹が空いた、喉が渇いた、
寒い、暑いと言った

赤ちゃんの生理的欲求(一時的動因)を
母親が満たそうとする時に

多くの母親は愛情を持って
子供に働きかけをします。

そうした生理的不快の軽減と

母親の愛情表現が同時に
繰り返されると、やがて、

生理的不快の軽減だけではなく
母親の愛情を欲しいと言う
欲求(二次的動因)が

強くなっていくというものです。

つまり、母親が
一次的動因(生理的不快)を
軽減させてくれるため、

子供は母親に強い情緒的
結びつきを感じるという見方です。

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親子の絆の確立するのはなぜ?

この二次的動因説に
反論したのは、

インプリンティング(刻印付け)
という考え方を提唱した
ローレンツさんです。

ノーベル賞を受賞した
スイスの動物学者ローレンツは、

スイスの美しい大自然の
中で動物を観察し

ある現象に注目しました。

それは、ニワトリ、アヒル、カモ
などのように

孵化してすぐに開眼し、
歩行可能な鳥類のヒナは

孵化後の特定のある時間内
(24時間以内)に

「動くもの」の後を追う
反応を示すという現象です。

この現象は「インプリンティング」
「刻印づけ」「刷り込み」

と呼ばれています。

ローレンツは、この現象を
人間の発達にも当てはめて考えました。

つまり、人間にも生後しばらくの間に
どの人が自分の親であるかが
刷り込まれる敏感期が存在し、

その時期に親とこの絆も
気づかれると考えたのです。

スキンシップと親子の絆、愛着の関係

次に二次的動因説に
反論したのは

「接触の快」という理論を
提唱したハーローさんです。

この接触の快というのは、

赤ちゃんが母親に愛着を抱くのは

母親との身体的な接触
(スキンシップ)によるものであり、

母親のぬくもりが赤ちゃんの
不安な気持ちを和らげ

愛着を気づくという考えです。

ハーローはアカゲザルの
子ザルを使ったユニークな
実験をしました。

折の中に針金の巻かれた
木製の頭がついた円筒を
45度の角度にかたむけ

哺乳瓶からミルクが
出るようになっている人形を

もう一方は、頭付きで
ビロードの布で包まれたミルクの
出ない人形を用意しました。

すると小ザルはほとんどの
時間を布製の人形に抱きついており、

ミルクを飲むときだけ
針金の人形に近づくものの

飲み終わると再び布製の
人形に戻っている事が
観察されました。

すなわち、子ザルはぬくもりの
感じられる布製の人形を好んでいた頃から

親子の愛情や絆、愛着を育んでいく、
とハーローは考えたのです。

愛着、アタッチメントの定義とは?

さて、こうしたいくつかの
理論が提唱されていた中で

1969年にイギリス人の
小児科医であったボウルビィが
提唱した理論は、

今日の愛着理論の
基礎となる重要なものとなっています。

彼は愛着(アタッチメント)とは

「人が生まれてから
数ヶ月の間に特定の人(母親や父親)
との間に結ぶ情愛的な絆」

と定義しました。

赤ちゃんは、身近にいる母親
あるいは父親に対して多くの
働きかけをしてきます。

例えば、不快な事が
あったときは泣いたり、

嬉しかった時には微笑んだり、

心配になった時には
じっと母親を見つめる、

と言った働きかけです。

そうした子供が送ってくる
信号(シグナル)を、

母親がどのように受け止めるかが
愛着形成を促す鍵となると
ボウルビィは考えたのです。

また彼は愛着は4段階を
経て発達していくと述べています。

ボウルビィの愛着理論は
成人の愛着関係にまで
発展していきました。

これは幼少期の親との
愛着関係は心の中に内在化され、

大人になって家族以外の人との
関係を気づく上で大切な役割を
果たすと言う

内的ワーキングモデル(IWM)
という考え方です。

幼い事に親とどのような
愛着関係を築けたかが、

その後の対人関係の
基礎となっていくのです。

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