人間の能力は先天的?後天的?正しい能力の使い方の心理学

人間の能力は先天的?後天的?正しい能力の使い方の心理学
今回のテーマは、

人間の能力は先天的?後天的?
正しい能力の使い方の心理学

について紹介します。

人の能力というのは

生まれつきによる部分が多いものです。

最近では遺伝子の発見も進んでおり、

それが影響していることは
誰もが納得するのではないでしょうか。

そしてもちろん後天的な努力の
積み重ねで多少伸びる事はありますが、

それでも限界があります。

IQが関係する部分が、
こうした能力なのです。

頑張れば誰でもテストの点数を
上げることはできるでしょう。

しかし、人間的な賢さは
簡単には伸ばすことができません。

EQを伸ばすのは塾に行けば良い、

というような簡単なこと
ではないのです。

だから能力があるかないか
という話しは、

頭がいいか悪いかという話しと
同じなのです。

しかし、

いくら能力が高くても、使い方を
間違えれば意味がありません。

逆に言えば、

能力が人より低くても

正しい使い方ができれば
その能力をしっかり発揮できます。

アドラー心理学はそうした

「能力の心理学」ではなく
「使い方の心理学」なのです。

能力であれなんであれ
上手に使うべきであって、

その「上手に」という事が、
賢い使い方という事です。

だからいくら能力があっても、

オウム真理教のようになれば
意味がないと考えるのが、

アドラー心理学の立場です。

頭脳というハードウェアが
いくら優れていても、

賢さというソフトウェアが
なければいい結果がでないのと
同じ事と言えるでしょう。

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人間の能力は先天的?後天的?

そしてそのソフトウェアは
替えが利きます。

つまり、より素晴らしい物へ優れた物へ
と変えていく事ができるのです。

ハードは先天的に決まる部分が多いですが、

ソフトは後天的に
アップグレードできるのです。

それは、より良く賢さを
学んでいく事に他なりません。

計算処理能力を高めることは
無駄にはなりませんが、

もっと大切なことがあります。

生まれた時に与えられた
ハードウェアは替えが利きませんが、

ソフトは学習する事によって
より進歩を遂げていきます。

しかし、、です。

ソフトの学習、
つまり賢さを学ぶ事は、

まだ日本では学校などの教育機関で
正式に行われている訳ではありません。

しかし、アメリカでは、

既にそうした学習(情動教育)が
カリキュラムに取り入れられている
所があるそうです。

例えば学校などで、

暴力の問題は極めて大きい
問題になりつつありますが、

情動教育の中には
これを解決するために考えられた、

優れたプログラムがあるのです。

それは誰かと衝突した時に、

単に受け身になったり
攻撃になったりする以外

色々な方法があるのだと
言う事を生徒たちに教える物です。

暴力が不毛な事を教え
その代わりに具体的な解決策を
提示してやります。

後天的に心の知能指数
EQを高める事が実践されています。

これは正しい能力の使い方を
学ぶ方法とも言えるでしょう。

日本でもいつまでたっても
前に進んでないように見える、

いじめ問題など解決するには
根本的なシステムからの
見直しが必要そうです。

正しい能力の使い方の学び方

では、具体的にそう行った
情動教育はどうするのかと言うと

例えば一例を挙げれば、

以前に経験したケンカを思い出し、

どんな小さな事でもいいから、

そのケンカを治めるのに
役立ったろうと思われる、

現実的な方法を
一つ考えさせます。

あるいはこんな方法もあります。

宿題をやろうとしている姉が
妹のカセットテープから流れてくる
うるさいラップミュージックに腹立てて

これを止めてしまうと言う
設定で寸劇を演じさせてみます。

そしてどうしたら両者が
歩み寄れるかを

クラス全員で考えてみせるのです。

何か一つの答えが出るわけでは
ありません。

成績の優劣がつくわけではありません。

しかしそれを考えること、
そこから学ぶことは、

生きる上で非常に役にたつでしょう。

何よりも競争という幻想を
植え付けるわけではなく、

助け合うべき人類の社会の
本来の役割を思い出させてくれそうです。

EQを高めるカリキュラム

また情動教育のやり方として
こんなものもあるようです。

小学校高学年の生徒を選んで、

ケンカの仲裁役として
トレーニングを積ませます。

殴り合ったり、
ののしり合ったり、

また人種間のケンカを
始めとする様々な火種の
処理方法を教えます。

そして実際にケンカが起こると

彼が呼ばれ、教えられた方法に
従って紛争を解決していきます。

彼はまずケンカの当事者双方を
公平に扱う立場で一緒に
話し合いの席につき

妨害や侮辱の言葉を制しながら
お互いの言い分を主張させます。

それからお互いが相手の
主張をきちんと理解したかどうか
確かめるために、

相手の言い分を自分の言葉で
言い換えさせてみます。

そして両者が納得できる
解決策を取っていきます。

決着がついたら合意内容を
紙に書き留めて、

お互いにサインさせる
場合も多いと言います。

後天的に獲得する正しい能力の使い方を伸ばそう

小学校の時に仲裁役の
トレーニングを受けたある生徒は
後にこう述べています。

「プログラムのおかげで、
オレ、考え方が変わった。

それまで、誰か文句つけられたり
何かされたりしたら、

ケンカするしかない、
仕返しするしかない、

と思っていたけど、

誰かが嫌な事をしてきても、
同じようにやり返そうと思わなくなった。

問題を解決するようになった」

これはダニエルゴールドマンさん
の著書『EQ~心の知能指数』でも
紹介されている事例です。

恐らく彼は、

以前は粗暴な性格として
周囲の目に映っていた事でしょう。

しかし練り上げられ工夫された
このプログラムを学ぶ事によって、

心理学的に見事に賢くなっていったのです。

人間の能力は先天的だけではありません。
後天的に変えていく事が可能です。

だからこそ何を変えていくか?

というのは重要なポイントではないでしょうか。

人間の脳は能力を高められるのです。

しかし、後天的にいくらIQを
高めても頭が良くなるだけです。

賢さを身につけるには
EQを高め、正しい能力の使い方
を知る必要があるのです。

そのための教育システムを
我々はもっと考えなければなさそうです。

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